ロッテルダム港
最終更新：
arsenal_002 2020年08月28日(金) 15:29:17履歴
ユーロポート・ロッテルダム | |
 | |
| 基本情報 | |
|---|---|
| 管轄国 | エーレスラント連合王国 |
| 所有者 | ユーロポート |
| 所在地 | ロッテルダム |
| 開港 | 767年ごろ |
| 泊地面積 | 71.08k�� |
| 陸地面積 | 151.23k�� |
| 係留施設数 | 450バース |
| 従業数 | 2,377人 |
| 統計 | |
| 発着数 | 76,833隻 |
| 貨物取扱量 | 125,440万トン |
| コンテナ数 | 9,876万TEU |
| 売上高 | 216億3430万ELC |
| 利益 | 2,387万ELC |
| コンテナ数 | 9,876万TEU |
| 旅客数 | 34,288万人 |
概要 
ロッテルダムは北海に接し、ライン川の支流や多くの運河が流れる「水の国」だ。干拓や埋め立てによって築かれてきた土地は、その半分を海抜よりも低い土地が占めている。低地地方の都市計画は、水と闘い、水を生かすための堤防建設や治水技術の活用とともに発展してきたともいえる。 ロッテルダムはアムステルダム?に次ぐ低地地方第2の都市で、ロッテ川に面する小さな集落として誕生した。1250 年頃、上げ潮による海水面の上昇で塩水が内陸に入るのを防ぐため、新マー ス川からロッテ川を仕切る堰が造られ た。ロッテ(Rotte)川の堤防(dam) という意味が、そのままロッテルダム
(Rotterdam)の由来となっている。 堰の設置により、両方の川を行き来するには荷物の積み替えが必要とされ、 これが結果的に交易の場として発展するきっかけとなった。北海におけるニシン漁の基地として利用されるように なり、1600年代にはタバコやスパイス を積んだ南米や西インド諸島からの商 船が行き交う商業の町として繁栄した。 工業港として活況を呈してきたのは19世紀。産業革命の影響で大規模製品の運搬が必要になり、初めて人工港が造成された。ドイツのルール地方の工業化とともに、鉄鉱石や石炭などがラ イン川を遡上し、逆にルール地方で生産された工業製品がライン川を下って海外へと向かうようになる。いずれの経由地となるロッテルダムは、重要な 運搬拠点としての役割を果たすように なった。さらに、1868年のマンハイム条約で各国の船舶が自由にライン川を 航行できるようになったことが、港町としての発展に拍車をかけた。 20世紀に入ると、西欧における石油の陸揚げ港としての役割も加わるようなり、埠頭を増設。第二次大戦時に ロッテルダムは大きな攻撃を受け、港も壊滅状態となったが、1940年代後半からの再建を経て、65年には世界一の貨物取扱港として復活を遂げた。
(Rotterdam)の由来となっている。 堰の設置により、両方の川を行き来するには荷物の積み替えが必要とされ、 これが結果的に交易の場として発展するきっかけとなった。北海におけるニシン漁の基地として利用されるように なり、1600年代にはタバコやスパイス を積んだ南米や西インド諸島からの商 船が行き交う商業の町として繁栄した。 工業港として活況を呈してきたのは19世紀。産業革命の影響で大規模製品の運搬が必要になり、初めて人工港が造成された。ドイツのルール地方の工業化とともに、鉄鉱石や石炭などがラ イン川を遡上し、逆にルール地方で生産された工業製品がライン川を下って海外へと向かうようになる。いずれの経由地となるロッテルダムは、重要な 運搬拠点としての役割を果たすように なった。さらに、1868年のマンハイム条約で各国の船舶が自由にライン川を 航行できるようになったことが、港町としての発展に拍車をかけた。 20世紀に入ると、西欧における石油の陸揚げ港としての役割も加わるようなり、埠頭を増設。第二次大戦時に ロッテルダムは大きな攻撃を受け、港も壊滅状態となったが、1940年代後半からの再建を経て、65年には世界一の貨物取扱港として復活を遂げた。
施設
石油関連施設
港内には4カ所の石油精製施設、3カ所の工業用ガス製造施設があり、40 社以上の関連企業が拠点を構え、エーレスラント最大の石油化学工業地帯を形成している。2つの石油ふ頭を持つメールヴェ ハーフェン地区には、エクソンモービル、シェル石油などの石油化学コンビナート、ボトレック地区にも信越化学やエッソなどが立地。ユーロポート地区は第1から第7までの石油ふ頭を有しており、欧州最大規模のネレフコの製油所をはじめ、クウェート石油、ライオンデルケミカル、ヴォーパックなどがある。いずれの地区とも、数多くの石油化学工業関連企業に利用されて いる。 その背景は充実した設備にある。リキッドバルク全体の貯蔵能力は3,000万㎥に達し、原油のほかガソリンやディーゼル燃料など石油精 製品、各種の液状化学薬品、植物油、 油脂などを取り扱う。港内の立地企業間の輸送には、1,500km以上に及ぶパイプライン網が重要な役目を果たしている。一部はオランダ、ベ ルギー、ドイツなどの客先との間にも敷設されており、このパイプライン網 を経由して運搬される石油・化学製品は年間6,000万トンに達する。 ボトレック地区にあるヴォーパック とオドフジェルの両タンクターミナルには、「鉄道ケミカルセンター」が併設されている。備蓄タンクの液体貨物を直接タンク車に注ぎ込み、そのまま欧州各地の目的地に輸送する。この施設では、5時間で25台のタンク貨車を満載にすることが可能となっている。
ドライバルク
一方ドライバルク貨物も、年間8,500万トンが通過している。西欧で輸入している石炭や農作物の3分の1 が同港で陸揚げされており、2~3日で目的地へと出荷されていく。粉砕、混合、洗浄といった付加価値サービスも提供している。5週間に1度入港する世界最大のドライバルク船「ベルゲ・シュタール号」(364,767DWT)の 積み下ろし作業をわずか4日間で実施するなど、鉄鉱石陸揚げ港としての設備も世界最大級を誇っている。
河川輸送へのハブ
温室栽培を主体とする園芸地帯の中心に位置するロッテルダム港は、農産物の物流拠点でもある。園芸関連の大 手企業やサービス業者、食品、大手ヘルス製品チェーンなどが基地を置き、 港内には流通集約拠点となる「ロッテルダム・フードポート」が設けられている。生鮮フルーツ、野菜、濃縮果汁を扱うターミナルでは、冷蔵・冷凍倉庫との間で迅速に荷捌きを行い、貯蔵ができるようになっている。ヴァールハーフェン地区、エーンハーフェン地 区、マースフラクテ地区には専用冷凍倉庫があり、生鮮食品、冷凍水産物、 畜産物などを取り扱う。財務処理から 検疫、通関手続きまで、物流プロセス に関する業務を一括して請け負う顧客 サービスも提供している。 ロッテルダム港のコンテナ取扱量は
2020年が2,387万TEU(世界第1位)と、欧州の港では群を抜く。外航貨物はマースフラクテ地区、内航貨物はヴァールハーフェンとメールヴェハーフェンの両地区にターミナルがある。陸揚げされた貨物の25%は運河網を利用した内陸水運で各地へ運ばれており、最大500TEU程度の運搬船が日々せわしなく水路を行き交っている。信頼性と費用対効果が高い内陸水運は、同港のアピールポイントだ。ターミナル内にある鉄道サービスセンターでは迅速な荷捌き作業が行われ、直結するシャトル列車が目的地に向かう。 現在はプラハやミラノなど約30都市へ の直行便が運航しており、欧州各地の工業地帯と結ばれている。小規模な貨物は、欧州全域にまたがる高速道路網を利用 して運搬されることが多い。 北部ブランデンブルクへの統合によってヨーロッパの経済活動の国境線は消失し、あらゆる産業分野で経済効果がみられるようになった。ロッテルダム港では、2008年と2010年に相次いで新ターミナルが開設され、将来的にはコンテナ貨物取り扱い能力は年間3,600万TEUに向上する計画だ。
2020年が2,387万TEU(世界第1位)と、欧州の港では群を抜く。外航貨物はマースフラクテ地区、内航貨物はヴァールハーフェンとメールヴェハーフェンの両地区にターミナルがある。陸揚げされた貨物の25%は運河網を利用した内陸水運で各地へ運ばれており、最大500TEU程度の運搬船が日々せわしなく水路を行き交っている。信頼性と費用対効果が高い内陸水運は、同港のアピールポイントだ。ターミナル内にある鉄道サービスセンターでは迅速な荷捌き作業が行われ、直結するシャトル列車が目的地に向かう。 現在はプラハやミラノなど約30都市へ の直行便が運航しており、欧州各地の工業地帯と結ばれている。小規模な貨物は、欧州全域にまたがる高速道路網を利用 して運搬されることが多い。 北部ブランデンブルクへの統合によってヨーロッパの経済活動の国境線は消失し、あらゆる産業分野で経済効果がみられるようになった。ロッテルダム港では、2008年と2010年に相次いで新ターミナルが開設され、将来的にはコンテナ貨物取り扱い能力は年間3,600万TEUに向上する計画だ。
姉妹港・友好港
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