M1501 HTLV
最終更新：
arsenal_002 2020年09月20日(日) 15:12:03履歴
M1501 戦車輸送車 | |
|---|---|
 | |
| 基本情報 | |
| 種類 | 重量物輸送トレーラー |
| 原開発国 | エーレスラント連合王国 |
| 運用者 | アメリゴ陸軍 エーレスラント陸軍 エーレスラント海兵隊 |
| 建造 | 2015年5月13日 |
| 製造 | アネックス |
| 性能 | |
| 全長 | 5.10m(空荷) 16.76m(M887牽引時) |
| 車体長 | 3.25m |
| 全幅 | 3.20m |
| 全高 | 2.84m |
| 運転要員 | 2名 |
| 重量 | 24.2トン |
| 懸架方式 | 油気圧式 |
| 速度 | 105km/h(整地) 42km/h(不整地) |
| 武装 | M65 15.2mm機関砲 |
| 副武装 | M102 8.7mm機関銃(車長用機関銃) M708 CDTS(砲塔正面) |
| 装甲 | 軽量複合装甲(砲塔正面) 軽量複合装甲(操縦室正面) 防弾アルミニウム(車体) |
| 燃料搭載量 | 570L |
| エンジン | Dor47 2ストローク水冷 ターボチャージドディーゼル |
| 駆動方式 | ディーゼルエンジン |
| 排気量 | 4.2L |
| 航続距離 | 850km |
| 出力 | 630hp/3000rpm |
| C4ISTAR | コンバータシステム |
| 操縦用ベトロニクス | E/VCQ-2 |
| アクティブ防護装置 | エイレーネM |
| 収容歩兵 | 12名 |
概要 
HTLVは、アメリゴ軍およびエーレスラント軍が運用する8輪ディーゼルエンジンオフロードトラックシリーズの一群である。公的にはM1208 8x8 10トン カーゴトラックと表現されている。MLSVは1997年にM520 UMCVを代替する形でアメリカ軍での正式運用が開始された。MLSVはアネックス社によって製造され、民間では空港用の消防車などとしても運用されている。また、MLSVの10x10輪駆動型がM1223 PLSの車体として用いられている。
類似の車両として、エーレスラント海兵隊は同様にアネックス社が製造するPLSVを運用している。HTLVはMLSVと違い、セミトレーラーのような連結式車両となっており、前部の牽引ユニットに後部ユニットを結合させるモジュラー構造となっている。逆に、MLSVは単一の車体である。
HTLVは、アメリゴ陸軍およびエーレスラント陸軍の要請を受けてアネックスが新たに開発した軽量装軌式空挺プラットフォーム計画の装甲戦闘車シリーズの一環として開発された装軌式軽戦車である。陸軍および海兵隊の主力戦闘車両と多くのコンポーネントが共通化されており、開発・運用に掛かるコストの低減と戦闘力の増大が図られている。
類似の車両として、エーレスラント海兵隊は同様にアネックス社が製造するPLSVを運用している。HTLVはMLSVと違い、セミトレーラーのような連結式車両となっており、前部の牽引ユニットに後部ユニットを結合させるモジュラー構造となっている。逆に、MLSVは単一の車体である。
HTLVは、アメリゴ陸軍およびエーレスラント陸軍の要請を受けてアネックスが新たに開発した軽量装軌式空挺プラットフォーム計画の装甲戦闘車シリーズの一環として開発された装軌式軽戦車である。陸軍および海兵隊の主力戦闘車両と多くのコンポーネントが共通化されており、開発・運用に掛かるコストの低減と戦闘力の増大が図られている。
任務
HTLVは、戦車などの装甲戦闘車両を長距離移動させるための車両である。AFVは武装や装甲のせいで重量が過大になる傾向があるため、足回りの負担が大きく、自走による損耗や故障が日常的に発生する傾向がある。サスペンション、変速機などの足回り部品やエンジンなど走行するだけで損耗が大きい部位は多岐に渡る。そこで、戦術機動が必要な場面以外では極力、他の車両や鉄道に積載して輸送されることで自走を避け損耗を抑えることを目的に開発された。
オフロード性能
HTLVの主要任務は、陸上部隊に兵器や軍用車両・装甲戦闘車両などの充実した補給・補充能力を提供することである。アメリゴ、エーレスラント両国の陸上部隊の重輸送車両の重要なワークホースであることを現在13,000両ものMLSVが運用中であることが物語っている。標準的な5トントラックに比べて、より多くの車輪、全輪駆動と太い低圧タイヤの組み合わせ、そして、過給機付きエンジンによるきわめて高い機動性を誇る。
要求仕様(機動性能)
環境条件
- 未舗装道路、オフロードを最低1,000km、重大な故障なく走行可能であること。
- タイヤ2個がパンクしても走行可能であること。
- 作戦行動可能な標高は、マイナス150mからプラス3,600mであること。
- 作戦行動可能な外気温は、マイナス40℃からプラス50℃であること。
- 外気温が0度以下であっても、暖機運転や車外での補助作業をせず、1分以内に走行可能になること。
速度条件
- 舗装道路560kmを時速56kmで、あるいはオフロードを480km、標準装備された燃料タンク内のJP-8ジェット燃料のみで走行可能であること。
- 乾燥した路面で、停止状態から時速48kmまで7秒で加速可能であること。
- 水深1.5mの海水内を後付の渡渉キット等を使用せず、浮き上がらずに走行可能なこと。
- 最小旋回半径が7.62m以内であること。
渡渉条件
- 60cmの段差を乗り越えられること（前進および後退）。
- 45cmの段差を時速24kmで乗り越えた際に機械的損傷を受けないこと。
- 幅7.6m、角度20°の溝を渡れること。
- 車体の横方向に40％傾斜した、乾燥した硬い路面を走行可能であること。
要求仕様(輸送性)
- 中型汎用ヘリコプター等で吊り下げて空輸可能であること。
- 戦術輸送機に収容して空輸可能であること。
- 軍で使用される船舶に分解せず搭載し輸送可能であること。
- アメリゴ本土およびエーレスラントの鉄道で輸送可能であること。
- 航空機や鉄道、船舶での輸送の準備が30分以内に可能であること。
要求仕様(生残性)
装甲条件
- 煙幕発生装置を装備すること。
- 追加装甲キットをフィールド上で標準的な工具を使用して付け替え可能であること。
- 追加装甲キット"B-kit"の取り付けは2名の兵士で5時間以内に行なえること。
- 対戦車擲弾に対抗可能な800ポンド（362kg）の追加装甲を2時間で装着でき、メンテナンスは30分で行なえること。
- 飛散防止内張りを使用し車内を防護すること。
ダメコン条件
- 車体が被害を受けた際、ドアから迅速に脱出できること。
- エンジン部および兵員室に自動消火システムを備えること。
- エンジン部の火災に対して、出火から検出・消火まで10秒以内に完了すること。
- 上記とは別に、運転手が使用できる手持ち式の消火器を備えること。
- エンジンタンクは車体の外側に装備され、かつJLTV自体の装甲で保護されていること。
- 乗員用の座席は破片からの防護機能を持ったものであること。
脱出条件
- 武装兵士4名が30秒以内に乗車、10秒以内に降車できること。
- 車体の塗装（表面処理）は、自己修復機能を持った塗料を使用すること。
開発
HMLVの開発は前モデルのStabv.14 歩兵偵察車の開発も手掛けた、ノルウェー南部のコレート機械工場設計局が担当しており、XM7の試作名称でXM6歩兵偵察車と並行して開発が進められた。HMLVは2017年からエーレスラント陸軍向けに量産が開始されており、2019年2月には海兵隊モデル1号機が引き渡された。
設計
HMLVの車内レイアウトは車体前部がエンジンや変速機を収めた機関室、車体中央部が車長、砲手、操縦手の3名の乗員を収めた乗員室、車体後部が弾薬庫となっている。これは空挺戦車としては一般的な車内レイアウトであるが、他の装甲戦闘車両と大きく異なるのは砲塔が無人化されている点である。
無人砲塔
ハプロセーは車体後部に、車内から遠隔操作できる全周旋回式の無人砲塔を搭載している。この砲塔はシグナールの制御システム開発設計局が開発したもので、HILGONという名称が与えられている。この砲塔はリオスの派生型として開発された重装軌式IFVであるスレイプニル歩兵戦闘車に装備されているものと同じものであり、コンポーネントの共通化が図られている。
自衛用ATM
ライオネクスの武装は砲塔前面に装備されたM902 44口径105mmライフル砲と、同軸に装備された12.7mm機関銃が各1門ずつ、さらに砲塔の左右側面にBGM-108L リウー対戦車ミサイルの連装発射機が1基ずつ装備されている。この105mmライフル砲とATMという武装の組み合わせは、M1A6 IFV歩兵戦闘車を踏襲している。
機関銃
M902 15.8mmライフル機関銃は、DM80 APFSDSを用いた場合砲口初速1,620m／秒、射距離1,500mにおいて330mmのRHA（均質圧延装甲板）を貫徹可能である。さらに、M929 APFSDS（装弾筒付翼安定徹甲弾）を用いた場合は射距離1,000mで550mm、2,000mで450mmのRHAを貫徹することが可能である。モジュール増加装甲やERAなどの対策をした第3.5世代MBTの正面以外は全て貫通できるという評価は過大でない。
HTLVの搭載弾薬数は15.8mm砲弾が50発(APFSDS16発、HE34発)と12.7mm機関銃弾が2,000発となっている。一方、BGM-108L リウーLR対戦車ミサイルは最大有効射程8,000mで、ERA（爆発反応装甲）対策として二重弾頭を備えており、射距離に関わらず1,300mmのRHAを貫通可能である。
HTLVの搭載弾薬数は15.8mm砲弾が50発(APFSDS16発、HE34発)と12.7mm機関銃弾が2,000発となっている。一方、BGM-108L リウーLR対戦車ミサイルは最大有効射程8,000mで、ERA（爆発反応装甲）対策として二重弾頭を備えており、射距離に関わらず1,300mmのRHAを貫通可能である。
防御
特殊作戦にも従事する空挺部隊という組織と任務の性質上、HTLVの具体的な装甲防御力については公表されていないが、エーレスラント海兵隊が以前運用していたドワフラ空挺戦車に比べて戦闘重量が6t以上増加していることから、ドワフラ空挺戦車よりかなり防御力が向上しているものと思われる。
従来のエーレスラント陸軍のAFVは大陸諸国の同格車両に比べて装甲防御力が劣っているのが弱点になっていたが、ライオネクスはドイツのフォックス空挺戦車や、マルダー歩兵戦闘車に匹敵する防御力を獲得したものと推測される。本車の車体側面にはM2A7歩兵戦闘車と同じくモジュール式のERAがびっしり装着されており、HEAT弾や対戦車ミサイル等の成形炸薬弾に対する防御力を大きく向上させている。
従来のエーレスラント陸軍のAFVは大陸諸国の同格車両に比べて装甲防御力が劣っているのが弱点になっていたが、ライオネクスはドイツのフォックス空挺戦車や、マルダー歩兵戦闘車に匹敵する防御力を獲得したものと推測される。本車の車体側面にはM2A7歩兵戦闘車と同じくモジュール式のERAがびっしり装着されており、HEAT弾や対戦車ミサイル等の成形炸薬弾に対する防御力を大きく向上させている。
アクティブ防御装置
また装甲防御力以外の要素として、HTLVはM2A7と同様に接近する対戦車ミサイルなどを迎撃するアクティブ防御装置が装備されている。この「エイレーネM」と呼ばれるAPSはM2A7歩兵戦闘車に装備されている「エイレーネX」システムに比べて、ハードキル・ランチャーがかなり小型な反面、「エイレーネX」の10基から倍の20基に増やされて車体全周をカバーするようになっているのが特徴である。
車体上部には4基のミリ波レーダー、レーダーおよびレーザー検知装置が設置されており、自車に向かってくる対戦車ミサイルや砲弾をレーダーが感知した際に、対応する方向のハードキル・ランチャーから自動的に迎撃用擲弾を発射し、これらを撃墜するようになっている。同時に、砲塔の周囲に装備されたソフトキル・ランチャーから自動的に発煙弾もしくはチャフを発射して、敵ミサイルの誘導を妨害するようになっていると思われる。
車体上部には4基のミリ波レーダー、レーダーおよびレーザー検知装置が設置されており、自車に向かってくる対戦車ミサイルや砲弾をレーダーが感知した際に、対応する方向のハードキル・ランチャーから自動的に迎撃用擲弾を発射し、これらを撃墜するようになっている。同時に、砲塔の周囲に装備されたソフトキル・ランチャーから自動的に発煙弾もしくはチャフを発射して、敵ミサイルの誘導を妨害するようになっていると思われる。
デサントに対応
MLSVはM2A7歩兵戦闘車に比べてやや小柄なため、後部兵員室に搭乗できる兵員はM2A7よりやや少ない6〜7名といわれている。むしろ、薄い装甲の部屋に閉じ込められるよりは全周を監視できるデサントのメリットを選ぶ兵士が(特に空挺には)多く、演習では度々、空挺兵に跨乗されて泥濘地や不整地を駆け抜けるライオネクスDrfが確認されている。
実際、内部の座席はパイプフレームにキャンバス･シートを張ったような簡素な造りで、対戦車地雷に対する安全性を高めるために床には取り付けられず、天井から吊り下げる形が採られている。
また、車体前面下部には簡易型のドーザー・ブレイドが取り付けられているが、これは対戦車地雷などに対する補助装甲の役割も果たしている。
実際、内部の座席はパイプフレームにキャンバス･シートを張ったような簡素な造りで、対戦車地雷に対する安全性を高めるために床には取り付けられず、天井から吊り下げる形が採られている。
また、車体前面下部には簡易型のドーザー・ブレイドが取り付けられているが、これは対戦車地雷などに対する補助装甲の役割も果たしている。
機動力
エンジン
MLSVが搭載するエンジンは、エーレスラント陸軍の戦闘車両においてほぼ標準品となっている、ZUC-22T水冷V型8気筒ディーゼルエンジンをである。このエンジンの特筆すべき点はユーバール過給システムというディーゼルエンジンにガスタービンを組み合わせたようなシステムを装備している点で、両者の優れた特性を持っている。
ターボチャージドディーゼル
通常のディーゼルエンジンのターボチャージャーではエンジンの排気圧でタービンを回し、コンプレッサーを動作させることでエンジンの吸気量を増やして出力を増大させる。一方、ハイパーバー過給システムでは排気に燃料を吹き付けてその燃焼ガス圧でタービンを回すため、通常のターボチャージャーより高い出力を得ているのである。さらにこの過給システムは単体でガスタービンとして動作させることが可能で、出力19kwのAPU(補助動力装置)となり、待機時の電力確保やコールドスタートが容易になるというメリットも生まれた。
高出力化
このシステムのおかげでMLSVは排気量が7880ccしかない割に550馬力のパワーを得ており、レオパルド2のエンジンは47600cc、90式でさえ21500ccということを考えると相当コンパクトに仕上がっている。このためパワーウェイトレシオは主力戦車と比べても90式に次ぐ27hp/tと良好な数値で、5秒で停止時から時速32kmまで加速でき、最高速度も時速72km(実際には80km以上出るらしい)と非常に優れた機動性を持っている。エンジンとトランスミッションが一体化されたパワーパックは30分で交換出来るという。
優れたエンジンだが欠点として、レオパルド2などのディーゼルエンジンに比べ燃費が悪いのと、システムが複雑なため前線での整備や修理が困難で、故障時にはパワーパックごと換装するか、整備施設の整った後方へ後退する必要がある。
優れたエンジンだが欠点として、レオパルド2などのディーゼルエンジンに比べ燃費が悪いのと、システムが複雑なため前線での整備や修理が困難で、故障時にはパワーパックごと換装するか、整備施設の整った後方へ後退する必要がある。
タイヤ
本車の足周りは片側7個の転輪と片側3個の上部支持輪、前方の起動輪と後方の誘導輪で構成されており、サスペンションは一般的なトーションバー（捩り棒）方式が採用されている。
速度
MLSVの最大速度は路上で80km／hと公表されており、大陸諸国の装軌式IFVを上回る機動性能を備えている。
浮行性能
また本車は浮航性能を備えており、車体後部に設けられたウォーター･ジェットにより水上を10km／hの速度で航行することが可能である。車体前面には水上浮航時に使用する波切り板が設けられており、これもドーザーと同様補助装甲の役割も果たしている。
派生型
M1501 ICV
装甲型歩兵輸送車。歩兵を輸送するための車両。車体上面にプロテクターM151RWSが取り付けられている。
M1501 NTC
偵察車両。偵察捜索目標捕捉大隊に主として配備され、偵察員を輸送するための車両。車体上面にNE製マルチセンサー式偵察用光学機材"JUR"が取り付けられている。
M1501 CSAT
機動迫撃砲。輸送大隊に直属する迫撃砲小隊に配備される車輌は81mm迫撃砲M252を、歩兵中隊の迫撃砲班に配備される車輌は60mm迫撃砲M224をそれぞれ牽引しており、乗員が降車して随時使用する。
M1501 C2IV
指揮統制通信車両。
M1501 FSV
戦闘支援車両。
M1501 OSS
砲兵前線観測車。
M1501 ESV
戦闘工兵車。工兵の作業用のアタッチメント装備が用意されている派生型。旅団直属の工兵中隊に配備される。
M1501 MEV
野戦救急車。
M1501 ATGM
対戦車誘導ミサイル車。車体上面にBGM-71 TOW対戦車ミサイルの2連装発射装置を備えている。旅団直属の対戦車小隊に配備されるほか、一部の旅団では機動砲が配備されるまでの間、代替を務めているとの報道があった。
M1501 CBRNV
CBRN偵察車両。偵察捜索目標捕捉大隊に配備される。
M1501 MSL
機動短距離防空ランチャー。車体後部にミサイルランチャーと索敵、照準用の光学、赤外線センサーを搭載し、左右の発射器に最大4発ずつ、計8発の様々な種類の対空、対地ミサイルを搭載することが可能
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