コンキスタドール級駆逐艦
最終更新：
hourai_1024 2020年07月31日(金) 20:17:17履歴
| コンキスタドール級駆逐艦 | |
|---|---|
 | |
| 艦級概観 | |
| 艦種 | イージス駆逐艦 |
| 運用者 | スペイン王国海軍 |
| 建造期間 | 2018年〜 |
| 就役期間 | 2019年 |
| 建造費 | 1452億ペセタ |
| 建造所 | カディス造船所 |
| 性能 | |
| 排水量 | 排水量9800t |
| 全長 | 160.3m |
| 全幅 | 20.1m |
| 機関 | 統合電気推進 Rolls-Royce MT30(35MW)*1 バルチラ12V200ディーゼル(2MW)*2 MIA電動機(4万2242hp) |
| 速力 | 35kn |
| 乗員 | 士官30名+曹士340名 |
| 兵装 | オートメラーラ127�佶�*1 Mk.41VLS mod15(32+64セル) ハープーンSSM 4連装発射筒*2 ゴールキーパー*2 SeaRAM*1 Mk.46 mod.5短魚雷*2 ABCAS対潜迫撃砲*2 |
| 搭載可ミサイル | SM-2 SM-3 SM-6 ESSM トマホーク VLA |
| レーダー | AN/SPY-1(V)多機能四面 AN/SPS-67(V)3対水上捜索用 AN/SPS-64航海用 AN/SPG-62 SAM射撃管制用*3 Mk.99 ミサイル射撃指揮装置*4set |
| ソナー | AN/SQS-101(V)艦首装備式 AN/SQR-19B 曳航式 |
| 電子妨害装置 | AN/SLQ-32(V)3 電波妨害装置 EAN/SAQ-091 赤外線妨害装置 SRBOC*4set |
| C4I | GCCS-M SCOMBA戦術情報処理装置 DANCS戦闘システム AWS BL9D AN/SQQ-102 Mk.37 トマホーク武器システム Mk.34 砲武器システム |
| 搭載機 | SH60B |
概要 
本級は現在運用中のアルバロ・デ・バサン級フリゲートを拡大し、BMD能力を付与したスペイン海軍の防空を担うイージス駆逐艦である。高い防空能力に加え、信頼性確保を目的として実績のあるアーレイバーク級を範に取ったシステムが要所に採用されている。
海軍は本級をアルバロ・デ・バサン級には存在しないBMD能力を補完する役割が大きく、本土に飛来する弾道を補足・破壊することを最優先目標としている。本級の就役により、スペイン海軍の防空能力は飛躍的な向上を見せた。
本級は48隻の建造が予定されている。
海軍は本級をアルバロ・デ・バサン級には存在しないBMD能力を補完する役割が大きく、本土に飛来する弾道を補足・破壊することを最優先目標としている。本級の就役により、スペイン海軍の防空能力は飛躍的な向上を見せた。
本級は48隻の建造が予定されている。
設計
船体
本級の船体はアルバロ・デ・バサン級の船体をベースに延長したものである。そのため艦上構造物もアルバロ・デバサン級を踏襲したものとなっているが、後部構造物にはVLSが搭載されそれらを管制するレーダーが設置された。船体の延長に伴い武装配置のスペースも広がりCIWSやSeaRAM、ハープーンが設置され全体的な攻撃力が上昇した。
抗堪性は相応の配慮をしており、ダメージコントロールは枢密隔壁の増設、パイプの分散配置などの物理的防御性のみならずNBC対策として艦内内圧による外圧との遮断と各ゾーンごとに独立したフィルターと空調設備を配置している。船体はAH-36高張力鋼で構成され、減揺装置としてファンスタビライザーが取り付けられている。
抗堪性は相応の配慮をしており、ダメージコントロールは枢密隔壁の増設、パイプの分散配置などの物理的防御性のみならずNBC対策として艦内内圧による外圧との遮断と各ゾーンごとに独立したフィルターと空調設備を配置している。船体はAH-36高張力鋼で構成され、減揺装置としてファンスタビライザーが取り付けられている。
機関
船体拡張に伴い機関を置くスペースが増加した本級は、モデルであるアルバロ・デ・バサン級のディーゼルエンジンとガスタービンエンジンを組み合わせるCODOG方式ではなく、ガスタービンとディーゼルを組み合わせた統合電気推進方式が採用された。これにより艦内電力を効率良く運用が可能となった。
戦闘力
センサー
本級の中核をなすセンサーはAN/SPY-1(V)多機能レーダーで、艦上構造物に前方と後方に計4面設置されている。システム的にはアーレイバーク級を踏襲した設計となっており、そのため装備もアーレイバーク級を範とし、前方甲板32セル、後方64セルのMk.41VLSが配置されている。個艦防空はESSMが、艦隊防空はSM-2,SM-3,SM-6が行い、近接防空としてゴールキーパーとSeaRAMが配置されている。現在SM-2はよりハイスペックかつ汎用性・精度の高いSM-6へと調達が置きかえれており、同時に対艦戦闘能力の向上が図られた。本級に搭載されている対艦兵装はハープーンであるが、SM-6は対艦ミサイルとしても運用可能であるめ、対艦兵装はかなり充実している。
なお本級のセンサーシステムおよび兵装はAWACSおよびAEW&C,AEWとの連携によりよりその本領を発揮する。スペイン海軍ではこれをTEC-SEAと呼称している。
なお本級のセンサーシステムおよび兵装はAWACSおよびAEW&C,AEWとの連携によりよりその本領を発揮する。スペイン海軍ではこれをTEC-SEAと呼称している。
ミサイル防衛能力
本級の目的上、ミサイル防衛能力は最優先事項である。そのため一番艦からFBMD能力を付与され、戦術情報処理もそれに合わせて設計されている。現時点でテストは7回行われ、いずれも上層を納得させる結果となっていると推察される。
対潜・対艦能力
本級はソナーをパッシブ運用することを前提に設計されており、ソナー情報はSQSS対潜情報処理装置へと送られる。対潜兵装にはABCAS対潜迫撃砲及びMk.46 mod.5短魚雷の専用装備の他、VLAによる対潜攻撃が可能である。対水上AN/SPS-67(V)3が装備され、対艦兵装にはハープーン4連装発射筒が2基、艦中央部甲板上に配置されているほか、SM-6による対艦攻撃が可能である。
電子戦能力
アルバロ・デ・バサン級では、従来の電子戦には到底対抗しうるものでないことは明白であった。そこで本級ではアルバロ・デ・バサン級には搭載していなかった赤外線妨害装置や電波妨害装置を搭載したほか、AN/SLQ-32を搭載し、フル機能での電子戦能力が発揮できるようになった。
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