X-3DRSは、Xバンドで動作する3次元戦術捕捉レーダーで、近距離の探索・検出・捕捉・追跡・分類・航空目標の識別の機能を持ち、3次元の局所的な航空画像を指揮管制ネットワークに提供し、火災制御システムのキューイングのための追跡データと脅威データを提供する。X-3DRSは、通常目標(固定翼、ヘリコプター)から、ステルスや無人標的(UAV、巡航ミサイル)、ロケット弾や迫撃砲弾(C-RAMミッション)などの低・超低RCS標的まで、幅広い範囲の空気の脅威に対して高い性能を発揮するように特殊な設計が施されている。

　X-3DRSは、完全にコヒーレントなフェーズドアレイパルスドップラーレーダーである。目標高度情報は、最大12本の同時受信スタックビームを介して取得し、1回のアンテナ回転(約1.5秒)で全捜索範囲をスキャンすることが可能である。レーダーの構造は、複数の送受信モジュールをベースにしており、高い信頼性と耐久性を保証することとなった。レーダーエレクトロニクスはアンテナユニット内に統合され、他のユニット（IFF、MMIなど）とのデータインタフェースはイーサネットチャネルを介して行われる。コンパクトな設計と軽量化により、軽車両への搭載や、機動性の高い指揮所や調整所への組み込みが容易となった。X-3DRSは、優れた高度カバレッジを維持しながら、特に低高度で飛行するターゲットを検出し、追跡するように設計されています。