概要
WAADMS(Wide Area Air Defense Missile System)はアメリゴと共同開発したインド陸軍のHIMADである。インド陸軍ではこれまでS-300を主力HIMADとして使用してきたが、性能の陳腐化が著しくなってきたために、新たに自国開発で製造されたものがWAADMSである。
高度な戦域防空能力と終末高高度弾道弾迎撃能力を有しており、インド陸軍および市民に対して強力な防空網の傘を提供している。
性能
基本的な大隊編制はミサイル発射機車両5両 レーダー車両3両 射撃管制車両1両 データリンク車両1両 レーダー管制車両1両 電子戦担当車両数両 となっている。なおこの編制は必要に応じ変更できる。
TEL車両は一両につき4発ミサイルを搭載することができる。WAADMS-M-Sだけは例外的にクアッドパックが可能で一両に16発搭載可能。
レーダーの電源を落としていても電子戦担当車両によるELINT機能を用いてミサイルを発射・誘導することが可能。
データリンクシステムとしてはCEC/HiSADL/インド戦術データリンク/戦域防空データリンク/link16,22等に接続することが可能。また、車両同士、遠方の地域の部隊とも有線光ファイバーや無線によって通信することが可能。
WAADMS-M-LミサイルはM27までの目標を迎撃することが可能で、試験での弾道弾や極超音速滑空体迎撃率は96%を記録している。