かねてより
ムハンマド設計局では社員が職場の設備を用い模型工作,ホームビルド機組立や車いじりをする事が有り,黙認されていた.
ある社員が購入した
SF-1 Archonを職場で同僚と共に組み立てた物が上司の目に留まり,航空機メーカーとして上層部の公式なサポートの下試験飛行を行い形式まで与えられた.この為本来はガレージなどで個人が組み立てる物だが本格的な航空機工場でプロ仕様の工具と材料の元組み立てられている.操縦席ディスプレイにはタブレットを用いる.降着装置は引込式で有る.塗装は制空迷彩となっている.
試験飛行の成績はすこぶる良好で有り,僅か150mの不整地で離着陸出来る事からテストフィールドへの移動や私的な移動に用いられた.僅か30分で主翼の脱着が行える事から格納も極めて容易で有り,格納庫の一角に整備中のF-35などと並んで置かれている.
これを見た上司がポケットマネーでもう1機を購入,本来は60-135hpのエンジンを取り付けるが更に強力なROTAX 915 ISエンジンと幅広プロペラ,無線機,更にはFRP製レドームを製作しGWX70気象レーダーを搭載した.各種情報は計器盤に固定されたタッチパネル式ディスプレイに表示される.これらにより運用性や速度などはカタログスペック以上を発揮可能な2号機が出来上がった.各種灯火とVOR受信機も装備し夜間計器飛行も可能で有る.翼下面には取り外し式の小型のパイロンに発煙筒を取り付けられる様になっており空中で着火する事で煙を引いて飛ぶ事が可能.本機はビジネス機代わりに使われこれを見た取引先を驚かせた.
更に別の社員がもう1機を購入,アビオニクスに加えターボファン化した.これにより真のジェット機となったが燃料消費は悪化し航続距離は短くなった.