架空国家を作ろう 第2.6世界線 - HELIOS(艦対空ミサイル)
RIM-19 HELIOS
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基本情報
種類中距離艦対空ミサイル
目標航空機
対艦ミサイル
弾道ミサイル
その他飛行物体
開発国エーレスラント連合王国
バルカン・スラヴ連邦共和国
ロールアウト2010年2月2日(Tranche.0)
2020年7月29日(Tranche.3C)
製造キセルゼネカ
性能
全長450cm
直径25.0cm
翼幅67.8cm
重量347kg
推進剤CL-78固体燃料ロケット
操舵方式推力偏向+姿勢制御モーター
飛翔速度1500m/s
|~交戦方式|直撃|
弾頭リサリティエンハンサ弾頭
弾頭重量0.35kg
誘導方式INS+COLOS(中間誘導)
ARH+IIRH(終末誘導)
シーカーXバンドAPAR
KaバンドAPAR
PRH
交戦射程0.5~60km
到達高度40km

概要

ヘリオスはエーレスラント連合王国が開発した中距離艦対空ミサイルである。ABM-4の技術資産を流用した低層大気圏内迎撃ミサイルであり、サイドスラスタとTVCを併用した高い機動性を発揮する。海面高度付近においても100Gを超える機動が可能で、迎撃を回避する対艦ミサイルに対しても効率的に交戦できるとされている。

設計

CL-78固体ロケットモーター

AAM-7に搭載されているロケットエンジンは、固体燃料を一次燃焼室で不完全燃焼させ、この可燃ガスを二次燃焼室でエアインテークからのラム圧縮空気と混合し再燃焼させることで完全燃焼させて推進力を得る。酸化剤の所要搭載量を減らせるため通常のロケットエンジンと比較して重量軽減や航続距離増大が望める。出力制御が難しかったが、一次燃焼室の圧力を制御してガス発生量を制御できるようになり、飛行高度と速度を柔軟に選択できるようになった。
CL-66デートネーション燃料
固体ロケット推進剤としてデトネーション推進剤であるCL-66(DNHP)が利用されている。CL-66はエーレスラント連合王国で実用化された爆薬で、ヘキサプリズマンの水素が全てニトロ基に置換されているRDXである。HNIWと比較すると安定性に優れ、酸素量も豊富で固体推進剤としても申し分ない。このブレイクスルーによりエンジンの性能は格段に向上し、Meteorの3倍以上の比推力を有すると考えられている。

飛翔動態

デトネーションロケットによりミサイルは非常に高速で飛翔するため、安定用のフィンなどが無いリフティングボディを採用しており、飛翔制御は後部の全遊動式尾翼のみで行われる。 誘導方式は一般的な中距離AAMと同様で中間誘導が慣性誘導+データリンクによる指令誘導、終末誘導が内蔵レーダーによるアクティブレーダー誘導である。データリンクによるアップデートは発射母機だけでなく僚機やAWACSなどに引き継がせることも出来るため、発射母機は完全な撃ち放しが可能となっている。

誘導方式

誘導方式は初期から中間誘導は慣性誘導と発射母機からのデータリンクによる指令誘導、終末誘導にはミサイルに内蔵されたレーダーによるARH/PRHが用いられる。中間誘導は僚機に引き継がせることも可能。射程は最大150km程度だが、最大射程付近では命中がほとんど望めないため、実運用では有人機の回避軌道が間に合わない80km以近で発射する。

中間誘導

ヘリオスの特徴として指令送信機、シーカー、近接信管などに特殊な変調方式を採用していることがあげられる。これによりAAM-7は敵のレーダー警報装置に探知されることがなく攻撃可能である。この変調方式はFCSレーダーを使用した指令送信が不可能なためAAM-7運用のためにはAMZACと呼ばれる指令誘導装置が必要である。また、送信機に旧来用いられてきた進行波管にかわり小型高出力かつ安価なGaN半導体を用いたことによりロックオン性能と対ECM・クラッター性能が向上し、横行目標にも対応可能となっている。更に、慣性誘導装置に小型で応答特性の良好な光ファイバージャイロを搭載したことにより誘導性能が高くなっている。

終末誘導

最終誘導は38GHz帯のミリ波レーダーによるアクティブ誘導が行われる。また、弾体正面に小型のIIRシーカーが装備されており、冷却型のイメージロックオンセンサとして用いられていると考えられている。一方で、あまりにも小型なこの赤外線カメラは、イメージングというより特定シグネチャを抽出してミリ波レーダーの識別を補完しているという指摘もあり、実態は依然として不明である。

ECCM能力

ヘリオスはエーレスラント海軍のコンセプトでもある3Fドクトリンに基づいた設計であり、列国の個艦防空ミサイルと比較しても格段に耐妨害能力が高い。最も大きな理由はエーレスラント軍が世界最大の電子情報収集組織を擁していることに他ならないのだが、ミサイル側にもハード的またはソフト的な工夫が随所に施されている。ヘリオスは指令誘導やシーカーに特殊な変調式送信波を採用したことで、レーダー警戒装置やミサイル警報装置に探知されない。この変調方式はFCSレーダーを使用した指令送信が不可能なためヘリオス運用のためにはAMZACと呼ばれる指令誘導装置が必要である。また、送信機に旧来用いられてきた進行波管にかわり小型高出力かつ安価なGaN半導体を用いたことによりロックオン性能と対ECM・クラッター性能が向上し、横行目標にも対応可能となっている。更に、慣性誘導装置に小型で応答特性の良好な光ファイバージャイロを搭載したことにより誘導性能が高くなっている。

直撃型弾頭

ヘリオスは近接信管ではなくHit-to-killをプリンシプルとして設計されており、ヘリオスの弾体全体を目標の弾道ミサイルに直接衝突させ、その運動エネルギーによって目標を粉砕破壊する方式が採用されている。また、動翼による姿勢制御だけではなく、ACM(Attitude Control Motors)と呼ばれるサイドスラスターを前部に装備しており、動翼での制御が効き難い高高度での機動性を高めている。