概要
AESA型近接信管を採用し、ESSMよりもさらに直撃破壊志向を追求した。全長が60cm、重量が45kgほど増加しているが、これは弾頭増加分である。先進的なロケットモーターを使用し、 加速性能を追求した結果、最大射程はESSMの70%未満になったものの、 有効射程は2倍、 運動性能は4倍にまで上昇した。 さらに弾頭への中間指示はSPY-3とは異なるCバンドを用いるデータリンクアンテナが特殊な変調方式で加工した信号を送信するため、 COMJAMによるソフトキルも不可能となっている。最終段階ではISR-1によるパルス波照射のもとSARHによって目標に突入するが、誘導技術の進歩により、照射は命中直前のコンマ数秒しか必要としない。結果的に、対AMRAAM、SM-2、SM-6相手には効果的なRWSによる早期探知とマニューバによる回避が不可能になっており、対航空機もしくはレーダー照射を探知して回避機動を行うパッシブマニューバルミサイルに対しても非常に高い命中率と完全撃破率が保証されている。 回避を困難にするために通常はAN/SRG-2により中間誘導されるが、緊急時はISR-1から重畳された信号によって目標に向かうことも可能。