架空国家を作ろう 第2.6世界線 - C-39
C-39E パインテック
基本情報
種類戦術輸送機
原開発国エーレスラント連合王国
技術協力中華ソビエト社会主義共和国連邦
バルカン・スラヴ連邦共和国
セーデルランド=ノーリス民主連邦
運用者エーレスラント空軍
ロールアウト2013年2月19日
製造ユーロ・エアロスペース
性能
全長26.88m
全高8.28m
翼幅28.90m
空虚重量12,827kg
最大離陸重量25,000kg
エンジンNEM メトリア 2基
出力5350hp
速度550km/h(最大)
503km/h(巡航)
航続距離5920km
乗員2名
電子兵装
アビオニクスE/APR-47:地形追従レーダー
AN/AAQ-37:EODAS
AN/AAQ-40:EOTS
AN/ASQ-239:電子戦装置
AN/ASQ-242:CNIスイート
情報収集アセットAN/ASD-18:電子偵察スイート
AN/AAQ-209:FLIR
AN/AAY-8:熱源探知警報装置
AN/APR-161:統合パッシブアレイ
AN/AYQ-2B:MRA用演算装置ユニット
AN/USG-11:見通し線外通信PAAA
AN/USG-12:高速通信PAAA
AN/USG-13:衛星通信PAAA
E/APX-18 次世代IFF
C4INEMO B/L3
ACTN



概要

C-39はエーレスラント連合王国で開発された中型戦術輸送機である。未整地での運用を念頭に置いて設計され、高い短距離離着陸性能を持ち、さらにJATOにより、より短い滑走距離での離陸も可能である。太い胴体に高翼式主翼、主輪を収納するバルジ、スロープも兼ねる後部大型カーゴベイといった、エーレスラント軍の軍用輸送機のスタイルは本機で確立された。その輸送力と運行性能の高さから、「世界最高の輸送機」との呼び声も高い。滑走路のない砂漠での離着陸や車輪にソリをつけて南極への物資輸送など極めて幅広く用いられている。また汎用性も高いため、特殊派生型も数多く存在する。

C-39は開発の目的通りの短距離離着陸性能と不整地離着陸性能を発揮し、世界各国に導入されて砂漠から南極まで幅広い地域で運用された。貨物の輸送、空挺部隊の展開といった任務の他、大型爆弾の投下や低高度パラシュート抽出にも利用される。また、貨物室に消火剤散布装置を搭載することで容易に消防機とすることも可能であり、エーレスラントでは大規模な山火事が発生した際にしばしば出動している。これらは本機の大きな搭載能力を活かした例といえる。

性能

後続性能

最大ペイロードでの航続距離4,440km、離着陸距離910m。先進中型短距離離着陸輸送機計画において試作されたXC-22が実証したEBF(Externally blown flap)方式のパワードリフトシステムを用いてSTOL性能を確保している。これは、エンジン噴射流を主翼下面とスロッテッド・フラップに吹き付けて揚力を増す方式である。

STOL性能

スラスト・リバーサーは車輪の制動力が期待できない不整地への着陸を考慮し強力で、4基のエンジン全てに装備、バイパス比の大きなターボファンエンジンに使用されるファンコールドストリーム型だけでなく、燃焼ガスにはクラムシェル型を併用することにより100%の逆噴射が行える、また上方へ噴射することで、未舗装滑走路で異物を巻き上げ、エンジンに吸い込むことによる故障(FOD)を最小限にしている。これらにより、戦略輸送機と戦術輸送機を兼ねられる機体としているが、厳密には降着装置の接地圧が致命的に高く、後者の条件は満たしていない。

積卸作業の効率化

C-22は太い胴体とともに、横に突き出したスポンソン部に4ユニット計12個の車輪を収めることで、大きな貨物の搭載を可能としている。貨物の積み下ろし口は後部ランプのみであるが、油圧ウインチと8列ローラー・コンベアによる省力化で、1人のロードマスターでも卸下運用が行えるようになっている。

設計

構造

本機体の全体的な外形は、戦術軍用輸送機では一般的な、高翼配置の主翼にT字尾翼を備え、胴体下部の左右に膨らむバルジ内に主脚が格納される構成である。機体材質は複合材が用いられている。

主翼・尾翼

25%翼弦で15度の後退角を持った主翼は、胴体天井部内に中央翼に相当する主翼ボックスと呼ばれる剛性を高めた構造を持つ。
主翼の翼端にはフィンなどを持たず、丸みを帯びた切り落とし形状である。主翼全体のアスペクト比は8.1であり、テーパー比は0.345である。T字配置の尾翼の水平安定板は、25%翼弦で32.5度の後退角を持った全体が主にピッチ/トリム制御のために仰俯動作を行う。
それぞれ8枚のタービン動翼を駆動する合計4基のターボファンエンジンが、ほぼ主翼に密着する距離で懸架されている。

高揚力装置

主翼前縁部にはフラップ等の高揚力装置といった動翼は備わっていない。主翼後縁部には、内側に片側2分割の固定ベーン式フラップが備わり、その外側にエルロンがある。フラップの前方上面に片側5枚のスポイラーがあり、リフト・ダンパー/エアブレーキ/フライト・スポイラーとして用いられる。垂直尾翼後縁部には通常の方向舵が備わっている。水平安定板後縁部には通常の昇降舵が備わっている。これら操縦翼面の駆動は、フライ・バイ・ワイヤ・システムで制御される2基のアクチュエータによって行われる。アクチュエータの駆動力は、1基は圧力20.90MPa(9,000psi) の純粋な油圧系統から得ており、別の1基は油圧と共に電気系統でバックアップされた電気油圧系統から得る。

胴体

胴体の断面形状は基本的には円形であるが底部は幾分平らに近い。胴体前方左上部より前方に棒状の空中給油ブローブが突き出している。主翼取り付け部の前後にはフェリングが付けられており、流線形状ではあるが胴体上部中央は主翼分だけ大きく盛り上がっている。胴体後部には貨物用ランプ式ゲートがあり、垂直尾翼基部までせり上がっている。

操縦室

操縦室には左右2人乗務の操縦席に加えて、予備の1人用オブザーバー席がある。操縦計器類は左右2座席計8枚のカラー液晶を用いたMFDによるグラスコックピットに加えて、それぞれの正面には折り畳み式のヘッドアップ・ディスプレイが配置される。

メインエンジン

C-22のエンジンは主翼の下に2発ずつ、計4発搭載されている4発仕様で、敢えて特殊なエンジンレイアウトを避け、整備性を重視した設計である。

航法用アビオニクス

機首の気象レーダーに加え、機首左にE/APQ-147マッピング/地形追従レーダーが備わっている。エンジンはNEM マリエル300ターボシャフトエンジン。ASEには、E/AAR-47ミサイル警報装置、E/AVR-2レーザー警報装置、E/ALQ-162CW連続波ジャマーを装備。

空中給油装置

C-22は自らが空中給油を受ける装備は標準で備わっているが、他機へ空中給油を行う装備は、プローブドローグ式の機外搭載システムによって実現される。本機を空中給油機とするには「フライト・リフュエリング908Eポッド・ドローグ・システム」を両翼外翼部下に取り付ける。機体内搭載の自機用航空燃料をこのドローグ式空中給油システムで他機へ給油提供する他に、貨物室内に77,200リットルの貨物室増槽を2個まで搭載することで搭載燃料容量を増やすこともできる。飛行速度の幅が広いため、戦闘機からヘリコプターまでドローグ式に対応する多様な航空機への給油が可能である。

調達

本機の調達に関わる主契約者であるエーロデーン・コペンハーゲンは、KJ-3000の機体と兵器システムのほとんどを構築し、最終組立を実施し、筆頭副契約者のシャイアン・リコイランスは主翼、後部胴体、アビオニクス統合、および訓練システムを提供している。