架空国家を作ろう 第2.6世界線 - C-35
C-35F クロマイト
基本情報
種類戦略輸送機
原開発国エーレスラント連合王国
技術協力中華ソビエト社会主義共和国連邦
バルカン・スラヴ連邦共和国
セーデルランド=ノーリス民主連邦
運用者エーレスラント空軍
ロールアウト2019年2月8日
製造エーロデーン・コペンハーゲン
機体性能(C-22A)
全長90.75m
翼幅99.48m
全高22.88m
空虚重量178,300kg
最大着陸重量202,800kg
最大離陸重量339,800kg
ペイロード190,000kg
速度性能M0.88(最大)
M0.81(巡航)
戦闘行動半径4500km(最大荷重)
11000km(120トン積載時)
上昇限度16,800m
発着距離3,300m(離陸)
2,700m(着陸)
Gリミット±4G
乗員6名
エンジン仕様
メインエンジンNEM アレーナ×4基
形式ターボファンエンジン
直径2.15m
全長7.48m
乾燥重量13,882kg
圧縮機11段軸流圧縮機
燃焼器アニュラ型
エンジン性能
推力545kN(ミリタリー)
全圧縮比24.9
バイパス比5.85
タービン入口温度1620℃
アビオニクス
電子光学照準装置E/AAQ-11
自律電子戦スイートE/ASQ-12
航法装置E/ASQ-18
航空情報処理装置E/ARQ-19
ミサイル指令誘導装置E/ARG-5



概要

C-35はエーレスラント連合王国中華ソビエト社会主義共和国連邦およびバルカン・スラヴ連邦共和国によって開発された大型戦略輸送機である。C-35は実用輸送機としては世界最大であり、その最大ペイロードは150トンにもおよび、C-22A輸送機よりも25%大きい。機体は、トリム抵抗を減少させるために静的安定性への余裕を低くするように設計された。軽量化のため機体の構造材には複合材が多用され、2,000kgの軽量化を達成している。冗長性確保のためすべてのシステムは、四重化されている。主翼は高い空力効率と航続距離を得るために、比較的厚い12%の翼厚を持つ後退スーパークリティカル翼となっている。配置は軍用輸送機では一般的な高翼配置であるが、軍用ジェット輸送機としては珍しく水平尾翼はT字ではなく通常配置である。

エンジンはノーマン・ダイナミクスによって開発されたNEM アレーナターボファンエンジンで、主翼下に4基搭載している。操縦装置は油圧バックアップを備えたフライ・バイ・ワイヤ方式で、コックピットには6名の搭乗員(操縦士2名、航空機関士2名、航法士1名、通信士1名)が座り、その後部にある上部デッキには88人分の座席を取り付けられる。

胴体の前後にカーゴドアを備えた貨物室には、重量物を扱うために3,000kg容量の2連ウインチと10,000kg容量の可動式クレーン2基を備える。貨物室の大きさは約36×6.4×6.8mで、C-22の貨物室の36.91×5.79×4.77mより20%大きい。貨物室内は与圧されているが、空挺部隊を運ぶことをあまり考慮していないため限定的なものである。

また、着陸装置は高い強度を持ち、前線の不整地での着陸も可能である。主脚は、貨物積み下ろし時に機首上げ/下げ姿勢が取れるように脚柱を縮めることができる。なお、機首下げ時前脚は捻ることなく前方に格納される機構であることを利用し半格納位置となる。

性能

後続性能

最大ペイロードでの航続距離4,440km、離着陸距離910m。先進中型短距離離着陸輸送機計画において試作されたXC-22が実証したEBF(Externally blown flap)方式のパワードリフトシステムを用いてSTOL性能を確保している。これは、エンジン噴射流を主翼下面とスロッテッド・フラップに吹き付けて揚力を増す方式である。

STOL性能

スラスト・リバーサーは車輪の制動力が期待できない不整地への着陸を考慮し強力で、4基のエンジン全てに装備、バイパス比の大きなターボファンエンジンに使用されるファンコールドストリーム型だけでなく、燃焼ガスにはクラムシェル型を併用することにより100%の逆噴射が行える、また上方へ噴射することで、未舗装滑走路で異物を巻き上げ、エンジンに吸い込むことによる故障(FOD)を最小限にしている。これらにより、戦略輸送機と戦術輸送機を兼ねられる機体としているが、厳密には降着装置の接地圧が致命的に高く、後者の条件は満たしていない。

積卸作業の効率化

C-22は太い胴体とともに、横に突き出したスポンソン部に4ユニット計12個の車輪を収めることで、大きな貨物の搭載を可能としている。貨物の積み下ろし口は後部ランプのみであるが、油圧ウインチと8列ローラー・コンベアによる省力化で、1人のロードマスターでも卸下運用が行えるようになっている。

設計

構造

本機体の全体的な外形は、戦術軍用輸送機では一般的な、高翼配置の主翼にT字尾翼を備え、胴体下部の左右に膨らむバルジ内に主脚が格納される構成である。機体材質は複合材が用いられている。

主翼・尾翼

25%翼弦で15度の後退角を持った主翼は、胴体天井部内に中央翼に相当する主翼ボックスと呼ばれる剛性を高めた構造を持つ。
主翼の翼端にはフィンなどを持たず、丸みを帯びた切り落とし形状である。主翼全体のアスペクト比は8.1であり、テーパー比は0.345である。T字配置の尾翼の水平安定板は、25%翼弦で32.5度の後退角を持った全体が主にピッチ/トリム制御のために仰俯動作を行う。
それぞれ8枚のタービン動翼を駆動する合計4基のターボファンエンジンが、ほぼ主翼に密着する距離で懸架されている。

高揚力装置

主翼前縁部にはフラップ等の高揚力装置といった動翼は備わっていない。主翼後縁部には、内側に片側2分割の固定ベーン式フラップが備わり、その外側にエルロンがある。フラップの前方上面に片側5枚のスポイラーがあり、リフト・ダンパー/エアブレーキ/フライト・スポイラーとして用いられる。垂直尾翼後縁部には通常の方向舵が備わっている。水平安定板後縁部には通常の昇降舵が備わっている。これら操縦翼面の駆動は、フライ・バイ・ワイヤ・システムで制御される2基のアクチュエータによって行われる。アクチュエータの駆動力は、1基は圧力20.90MPa(9,000psi) の純粋な油圧系統から得ており、別の1基は油圧と共に電気系統でバックアップされた電気油圧系統から得る。

胴体

胴体の断面形状は基本的には円形であるが底部は幾分平らに近い。胴体前方左上部より前方に棒状の空中給油ブローブが突き出している。主翼取り付け部の前後にはフェリングが付けられており、流線形状ではあるが胴体上部中央は主翼分だけ大きく盛り上がっている。胴体後部には貨物用ランプ式ゲートがあり、垂直尾翼基部までせり上がっている。

操縦室

操縦室には左右2人乗務の操縦席に加えて、予備の1人用オブザーバー席がある。操縦計器類は左右2座席計8枚のカラー液晶を用いたMFDによるグラスコックピットに加えて、それぞれの正面には折り畳み式のヘッドアップ・ディスプレイが配置される。

メインエンジン

C-22のエンジンは主翼の下に2発ずつ、計4発搭載されている4発仕様で、敢えて特殊なエンジンレイアウトを避け、整備性を重視した設計である。

航法用アビオニクス

機首の気象レーダーに加え、機首左にE/APQ-147マッピング/地形追従レーダーが備わっている。エンジンはNEM マリエル300ターボシャフトエンジン。ASEには、E/AAR-47ミサイル警報装置、E/AVR-2レーザー警報装置、E/ALQ-162CW連続波ジャマーを装備。

空中給油装置

C-22は自らが空中給油を受ける装備は標準で備わっているが、他機へ空中給油を行う装備は、プローブドローグ式の機外搭載システムによって実現される。本機を空中給油機とするには「フライト・リフュエリング908Eポッド・ドローグ・システム」を両翼外翼部下に取り付ける。機体内搭載の自機用航空燃料をこのドローグ式空中給油システムで他機へ給油提供する他に、貨物室内に77,200リットルの貨物室増槽を2個まで搭載することで搭載燃料容量を増やすこともできる。飛行速度の幅が広いため、戦闘機からヘリコプターまでドローグ式に対応する多様な航空機への給油が可能である。

調達

本機の調達に関わる主契約者であるエーロデーン・コペンハーゲンは、KJ-3000の機体と兵器システムのほとんどを構築し、最終組立を実施し、筆頭副契約者のシャイアン・リコイランスは主翼、後部胴体、アビオニクス統合、および訓練システムを提供している。

開発

2005年12月に戦力化される前に、電子情報偵察型のEJ-22Pと核爆撃型のNJ-22Aが計画に『割り込み』をかけてきた。これらの共通設計派生型の開発は難航し、長期化した開発と様々な操作上の問題にもかかわらず、エーレスラント空軍は絶対的な航空優勢と共に、情報収集とリアルタイムデータリンクノード、そして『超音速緊急近接航空支援機』としてのJ-22プラットフォームが提供するサービスの汎用性と戦術的柔軟性は、人民解放空軍のエアパワーより引き立てるものとして、開発中止や計画縮小を頑として拒否した。