架空国家を作ろう 第2.6世界線 - C-22
C-22A ストラトカーゴ
基本情報
種類戦術輸送機
原開発国エーレスラント連合王国
技術協力中華ソビエト社会主義共和国連邦
バルカン・スラヴ連邦共和国
セーデルランド=ノーリス民主連邦
運用者エーレスラント空軍
ロールアウト2009年10月22日
製造エーロデーン・コペンハーゲン
機体性能(C-22A)
全長60.75m
翼幅74.48m
全高20.88m
空虚重量160,000kg
最大着陸重量192,800kg
最大離陸重量289,800kg
ペイロード125,000kg
速度性能M0.88(最大)
M0.81(巡航)
戦闘行動半径4500km(最大荷重)
11000km(70トン積載時)
上昇限度16,800m
発着距離2,300m(離陸)
1,400m(着陸)
Gリミット±4G
乗員4名
エンジン仕様
メインエンジンNEM リーチャ×4基
形式ターボファンエンジン
直径2.15m
全長7.48m
乾燥重量13,882kg
圧縮機11段軸流圧縮機
燃焼器アニュラ型
エンジン性能
推力545kN(ミリタリー)
全圧縮比24.9
バイパス比5.85
タービン入口温度1620℃
アビオニクス
電子光学照準装置E/AAQ-11
自律電子戦スイートE/ASQ-12
航法装置E/ASQ-18
航空情報処理装置E/ARQ-19
ミサイル指令誘導装置E/ARG-5



概要

C-22はエーレスラント連合王国中華ソビエト社会主義共和国連邦およびバルカン・スラヴ連邦共和国によって開発された大型戦術輸送機である。本機は戦術輸送を主な任務とする大型輸送機であり、高翼配置の主翼とT型尾翼という機体にターボファンエンジンを4発備え、後部ランプから積み卸しを行う比較的広い貨物室空間を持ち、12輪の短めの主脚が胴体底部左右のバルジに収納される。これらは戦術輸送機の標準的な構成であるが、戦略輸送任務も想定した大きな搭載量・航続距離を持ち、空中での受油/給油機能が最初から設計に含まれている点、左右のスラストリバーサの回転方向を逆にしている点などが特徴である。

性能

後続性能

最大ペイロードでの航続距離4,440km、離着陸距離910m。先進中型短距離離着陸輸送機計画において試作されたXC-22が実証したEBF(Externally blown flap)方式のパワードリフトシステムを用いてSTOL性能を確保している。これは、エンジン噴射流を主翼下面とスロッテッド・フラップに吹き付けて揚力を増す方式である。

STOL性能

スラスト・リバーサーは車輪の制動力が期待できない不整地への着陸を考慮し強力で、4基のエンジン全てに装備、バイパス比の大きなターボファンエンジンに使用されるファンコールドストリーム型だけでなく、燃焼ガスにはクラムシェル型を併用することにより100%の逆噴射が行える、また上方へ噴射することで、未舗装滑走路で異物を巻き上げ、エンジンに吸い込むことによる故障(FOD)を最小限にしている。これらにより、戦略輸送機と戦術輸送機を兼ねられる機体としているが、厳密には降着装置の接地圧が致命的に高く、後者の条件は満たしていない。

積卸作業の効率化

C-22は太い胴体とともに、横に突き出したスポンソン部に4ユニット計12個の車輪を収めることで、大きな貨物の搭載を可能としている。貨物の積み下ろし口は後部ランプのみであるが、油圧ウインチと8列ローラー・コンベアによる省力化で、1人のロードマスターでも卸下運用が行えるようになっている。

設計

構造

本機体の全体的な外形は、戦術軍用輸送機では一般的な、高翼配置の主翼にT字尾翼を備え、胴体下部の左右に膨らむバルジ内に主脚が格納される構成である。機体材質は複合材が用いられている。

主翼・尾翼

25%翼弦で15度の後退角を持った主翼は、胴体天井部内に中央翼に相当する主翼ボックスと呼ばれる剛性を高めた構造を持つ。
主翼の翼端にはフィンなどを持たず、丸みを帯びた切り落とし形状である。主翼全体のアスペクト比は8.1であり、テーパー比は0.345である。T字配置の尾翼の水平安定板は、25%翼弦で32.5度の後退角を持った全体が主にピッチ/トリム制御のために仰俯動作を行う。
それぞれ8枚のタービン動翼を駆動する合計4基のターボファンエンジンが、ほぼ主翼に密着する距離で懸架されている。

高揚力装置

主翼前縁部にはフラップ等の高揚力装置といった動翼は備わっていない。主翼後縁部には、内側に片側2分割の固定ベーン式フラップが備わり、その外側にエルロンがある。フラップの前方上面に片側5枚のスポイラーがあり、リフト・ダンパー/エアブレーキ/フライト・スポイラーとして用いられる。垂直尾翼後縁部には通常の方向舵が備わっている。水平安定板後縁部には通常の昇降舵が備わっている。これら操縦翼面の駆動は、フライ・バイ・ワイヤ・システムで制御される2基のアクチュエータによって行われる。アクチュエータの駆動力は、1基は圧力20.90MPa(9,000psi) の純粋な油圧系統から得ており、別の1基は油圧と共に電気系統でバックアップされた電気油圧系統から得る。

胴体

胴体の断面形状は基本的には円形であるが底部は幾分平らに近い。胴体前方左上部より前方に棒状の空中給油ブローブが突き出している。主翼取り付け部の前後にはフェリングが付けられており、流線形状ではあるが胴体上部中央は主翼分だけ大きく盛り上がっている。胴体後部には貨物用ランプ式ゲートがあり、垂直尾翼基部までせり上がっている。

操縦室

操縦室には左右2人乗務の操縦席に加えて、予備の1人用オブザーバー席がある。操縦計器類は左右2座席計8枚のカラー液晶を用いたMFDによるグラスコックピットに加えて、それぞれの正面には折り畳み式のヘッドアップ・ディスプレイが配置される。

メインエンジン

C-22のエンジンは主翼の下に2発ずつ、計4発搭載されている4発仕様で、敢えて特殊なエンジンレイアウトを避け、整備性を重視した設計である。

航法用アビオニクス

機首の気象レーダーに加え、機首左にE/APQ-147マッピング/地形追従レーダーが備わっている。エンジンはNEM マリエル300ターボシャフトエンジン。ASEには、E/AAR-47ミサイル警報装置、E/AVR-2レーザー警報装置、E/ALQ-162CW連続波ジャマーを装備。

空中給油装置

C-22は自らが空中給油を受ける装備は標準で備わっているが、他機へ空中給油を行う装備は、プローブドローグ式の機外搭載システムによって実現される。本機を空中給油機とするには「フライト・リフュエリング908Eポッド・ドローグ・システム」を両翼外翼部下に取り付ける。機体内搭載の自機用航空燃料をこのドローグ式空中給油システムで他機へ給油提供する他に、貨物室内に77,200リットルの貨物室増槽を2個まで搭載することで搭載燃料容量を増やすこともできる。飛行速度の幅が広いため、戦闘機からヘリコプターまでドローグ式に対応する多様な航空機への給油が可能である。

調達

本機の調達に関わる主契約者であるエーロデーン・コペンハーゲンは、KJ-3000の機体と兵器システムのほとんどを構築し、最終組立を実施し、筆頭副契約者のシャイアン・リコイランスは主翼、後部胴体、アビオニクス統合、および訓練システムを提供している。

開発

2005年12月に戦力化される前に、電子情報偵察型のEJ-22Pと核爆撃型のNJ-22Aが計画に『割り込み』をかけてきた。これらの共通設計派生型の開発は難航し、長期化した開発と様々な操作上の問題にもかかわらず、エーレスラント空軍は絶対的な航空優勢と共に、情報収集とリアルタイムデータリンクノード、そして『超音速緊急近接航空支援機』としてのJ-22プラットフォームが提供するサービスの汎用性と戦術的柔軟性は、人民解放空軍のエアパワーより引き立てるものとして、開発中止や計画縮小を頑として拒否した。