架空国家を作ろう 第2.6世界線 - 267型RORO輸送船
267型RORO輸送船
船級概観
船種ROPAX
開発国マシュリク共和国
開発者テルアビブ・グループ?
運用者インド海軍
全長224.5m
26.0m
深さ10.0m
満載喫水7.3m
総トン数16810t
載貨重量6600t
主機2*Wartsila 12V46F(14400kW)
主発電機関2*Wartsila 12V46F(14400kW)
推進器ハイブリッドCRP方式(1*AZIPOD XO+1*CPP
補機1*Daihatsu 6DE-33
航海速力30.5kt
最高速力32.04kt
輸送可能人員3200
その他2*バウスラスタ
1*フィンスタビライザー
SOXスクラバ
バラスト水処理装置
C4IC4I suite
COCS-N/M
インド戦術データリンク
Link11/16/22
LAMPS MkIII
装備1*SeaRAM
4*Mk38
航空機1*CH-53(格納可能)

概要

テルアビブ・グループがインド海軍向けに建造した大型RORO輸送船.民間高速フェリーをベースとしており,高速で重装備と人員を輸送出来る.

設計

船体

7層の全通甲板を有する全通船楼構造で有り,船首形状は特徴的な垂直なプロファイルを有する.
従来の一般的な船首形状は平水中の性能を追求した物で有り,波浪の存在する実海域での性能は十分考慮されていなかった.この為,実海域では必ずしも十分な性能を発揮出来るとは限らなかった.
この為,波浪中での性能を重視した船首形状が新たに開発された.これはバルブのボリュームを維持しつつ垂直に立ち上がる物となっている.これにより船首前端が全体的に鋭角となり波浪中抵抗を削減した.又,より高い波高においては従来型は船首端で砕波するがこの形状は側面で砕波し,冠水も少ない.
副次的にこの形状により船内容積を確保しつつ全長を抑えており,港湾の制約を受け難い. 船首船底部には空気潤滑システムを有し,空気を外板の空気吹き出しチャンバーから吹き出す事で船体と海水の間に空気の層を作り摩擦抵抗を軽減している.船体中央部には動揺抑制の為フィンスタビライザーを有する.船尾形状はバトックフロー型となっており,ウェッジを有する.
上構側面左右1箇所に洋上補給ステーションを有する.上構上面には太陽電池が敷き詰められており特に低緯度海域での行動時は大きな発電能力を発揮する.
民間フェリー譲りの広大な車両甲板と居住区を有し,MBT100両と兵員2400名を同時に輸送可能で有る.両舷船尾のサイドランプにより特殊な設備無しで荷役が可能で有り,ランプウェイは75tまでの車両の搭載に対応している.トランサムにもランプを有する.外洋航行を前提とし前部サイドランプは有さず,車両甲板前部にターンテーブルを有する.
長期間の行動を考慮し居住性は重視されており上陸部隊居住区は4段(必要なら3段にする事も可能)ベッドだが充実した娯楽/トレーニングスペース,船内wifiや60床(内ICU10)と3室の手術室からなる医療機能も有する.必要なら車両甲板に医療コンテナを並べ医療機能を拡張可能.CBRN対策で居住区は与圧可能な他,船体各所にCMWDSのノズルを有する.
船尾にはヘリコプター甲板と格納庫を有しCH-53クラスの大型ヘリコプターやティルトローター輸送機の発着と格納が可能.

推進

機関は中速ディーゼルによるハイブリッド推進で有り,主機の内2基で発電,ポッドを駆動し残り2基でスクリューを駆動する.これにより従来船で抵抗の1割を占める事も有ったシャフトブラケット等の突起物が無くなり抵抗が減少すると共に二重反転プロペラを形成し推進効率を向上させ,副次的にトルクも解消される. ポッド推進の性質上極めて大きな推力と全周旋回が可能な為操縦性が大幅に向上し,バウスラスタとの併用でほぼその場での回頭が可能で有り狭隘な水域などでは高い機動性を発揮する.反面保針性能にやや劣る為前プロペラの前に可動式の案内翼を設ける事でポッドを頻繁に作動させ抵抗増加を招く事無く針路を保つ.
機関室は船首から補機室,発電機室,発電機関室,機関室に区画されている.冗長性を確保する為2つの駆動系統は完全に独立しており独立した区画に配置される.
本船はポッド•主プロペラの出力バランスを最適化する自動制御システムが組み込まれており常用航海中はCRPモードで主機テレグラフハンドルでポッドと主プロペラを同時に増減速する.入出港時などはマニューバリングモードとしポッドと主プロペラを独立し操作する.離着桟操船用に船橋ウイングにも操船コンソールを有する.
本来電気推進は変換ロスが発生し機械駆動に比べ効率が落ちるが機械駆動と組み合わせ電気推進の割合を下げる事でこの短所を補っている.排ガスエコノマイザが装備され排ガスと主機エアクーラーから熱エネルギーを回収し発電を行う事で熱効率を上げている.ファンネルにはSOXスクラバが装備され現行の如何なる環境規制にも対応する.これは副次的に排気温度を下げる効果も有る.主機/補機は二重防振されている.
上構側面左右1箇所に洋上補給ステーションを有する.上構上面には太陽電池が敷き詰められており特に低緯度海域での行動時は大きな発電能力を発揮する.

装備

センサーは航海レーダー,FLIRと測深器のみで有るが必要に応じ吊下式対ダイバーソナーを搭載可能.
飽くまで輸送船で有り装備は最低限だがかなり強力なC4Iを備え,広大なスペースと併せ司令部機能を発揮出来る.
大型ヘリコプターの運用能力が有り,RASTシステムも備える.

関連項目