架空国家を作ろう 第2.6世界線 - 対エーレスラント非難決議
カリフォーニエン=ドイツ政府によるエーレスラントに対する非難声明。

概要

 7月13日夜、カリフォーニエン=ドイツ国民議会上院および下院は全会一致でエーレスラントに対する非難決議を採択した。議決後、書面にグライゼナウ宰相が署名し、次いで皇帝によって認可された。

内容

 以下、全文。

 我々カリフォーニエン=ドイツ政府はエーレスラントの無謀な軍拡、他国を脅かす軍事的圧力、前時代的かつ野蛮な暴挙を強く非難する。エーレスラントの行っていることは国際平和を著しく脅かし、平和を愛する他国を不当に恐怖させ、自らの軍事力でもって他国に対して優位に立とうとする極めて不法な蛮行である。
 我々はここに、カリフォーニエン=ドイツを代表して、エーレスラントに対する立場を表明する。

 エーレスラントは、直ちに国際情勢を7月10日以前に戻せ。現在、世界中が緊張状態にあるのは全て、エーレスラントに原因と責任がある。

 そもそも、エーレスラントは国力の限界を超えた軍拡により支配下の市民を疲弊させ、産業に慢性的なダメージを与え続けている。それにもかかわらず、今回、自分らに一方的に有利な状況を作るために他国を脅かすほどの軍拡を開始した。このまま無謀な軍拡を続けた場合、それは自らの滅亡につながるだろう。
 そもそもエーレスラントは世界の有力な地域としての責任がある。世界の先進国は政治問題や環境問題、世界平和に責任が求められるが、その中でも特に有力な地域であるエーレスラントには相当な責任と自覚が求められる。にもかかわらず彼の地域はその責任と自覚を理解しようともせず、無責任な軍拡によって周辺国に圧力をかけている。それは一重に自国に一方的に有利な状況を作り出そうとしているからに他ならず、他国のことなどどうでもいいという傲り、傲慢な態度、また平和への無知は目に余るものがある。特に、7月10日にブランデンブルク領空を勝手に飛行禁止区域に指定し、許可なく飛行した航空機は全て撃ち落とす、などと発言したことは到底許されない。無関係なブランデンブルク帝国に、なんの権限があって勝手に飛行禁止を命じるのか。自分はこの世界の神か、または世界皇帝にでもなったと盛大な感違いをしているようであるが、平和を強く望むカリフォーニエン=ドイツはこれを決して許さない。決して認めない。そして、エーレスラントはこの暴挙を正当化しようと、自衛権の範囲内だ、などと妄言しているが、これを断じて認めない。我が国はこのなんら根拠のない飛行禁止区域を無視する。
 さらに、国際協調の概念を持たないエーレスラントは、野蛮にも外交問題の解決策に軍事的手段を用いるつもりであるが、これは非常に全時代的だ。世界の歴史、過去を振り返れば例えばマケドニア王国、アッシリア帝国、モンゴル帝国、ナチスやソ連、これらの国々が最後どうなったかは基礎教育を受けた子供でもわかることだ。エーレスラントの最期も、必ずこうなると確信している。

 我が国はエーレスラントの、一連のなんら根拠のない暴挙を絶対に認めない。我が国は平和を愛する民主国家であり、エーレスラントが再び平和的な政策に戻ることを強く望む。
 それでも、彼らがこれを無視し、ついに世界に対して戦争を始める気でいるのなら、我々カリフォーニエン=ドイツは自由と基本的人権、民主主義と人類の平和を守るために一丸となってこれに抵抗する。

 エーレスラントよ、理性的になりなさい!

7.13 ロサンゼルス特別市国民議会にて
カリフォーニエン=ドイツ宰相 オットーマン・グライゼナウ