エーレスラントの計画
作戦目標
望成:fig.1までの防衛線までの押し上げ
必望:現防衛線の維持
目標達成条件
・ブランデンブルク前線野戦軍の無力化
・介入手段の撃滅
・敵通信網の破壊
・敵送電網の破壊
・敵警戒網の破壊
・敵国内流通路の破壊
確保すべき軍事的アドバンテージ
・絶対的航空優勢の確保
・防御縦深の確保
・敵攻勢発起の挫滅
能動的に行う行動
全ての敵性国家に対して、エーレスラント軍の能力が及ぶ範囲でこれらの作戦を実行する。
国境/沿岸哨戒
砲兵の観測触接を維持するため、警戒の原則に従って斥候部隊が編制される。全ての国境と前線において哨戒は実行される。
航空優勢の維持
現状のブランデンブルク上空の絶対的航空優勢を、開戦後も維持するよう努める。
敵衛星網破壊
対衛星衛星、イレーネミサイル、テミスミサイル、オライオンEミサイルなどを用いて、敵の偵察衛星や衛星通信コンステレーションを無力化する。射撃管制はNESSR。
第一選択
デブリの発生を最小限に抑えるため、KVの非協力的ランデブーによる強制再突入処分や、重粒子線照射による内部機構の電子的ハードキルなどを行う。
第二選択
静止軌道、南極軌道、2000km以上の中軌道など、破壊チャンスが限られている目標に対してはハードキルを行う。
敵通信網破壊
敵の通信を妨害し、通信アセットを破壊する。物理的手段、電子的手段、非HANE型EMPなどを全て駆使して敵通信の可逆的妨害と不可逆的破壊を目指す。
物理的手段
敵通信基地局の破壊、対レーダーミサイルによる電波発信源への攻撃、指令通信車の破格、通信アセットとしての航空機などを破壊する。敵防空網制圧任務に包摂される。可能であれば電子的対抗手段よりも物理的破壊を優先する。
電子的手段
主に通信目標評定、通信傍受、通信妨害に分けられる。基本的には位置を評定し、砲兵に連絡して物理的破壊のフェーズに円滑に移行させることを目的とする。
敵警戒網破壊
敵の早期警戒ユニットは発見次第排除の対象となる。早期警戒機、要撃管制レーダー、防空司令部などがこれにあたる。
敵航空機の地上破壊
地上駐機の敵航空機を破壊する。主に夜間、B-2D爆撃機を利用して敵の防空圏内に侵入する。
縦深爆撃
戦争遂行能力に直接関わる以下のインフラについて、縦深爆撃を実行する。兵装は500lbsレーザー誘導滑空爆弾を原則として、目標の強度や迎撃手段の射程に応じて長射程高威力な少数の弾薬を利用する。上位のカテゴリであればあるほど優先度は高い。
- エネルギー関連
- 航空機運用関連
- 港湾関係
- 車両関連
- 陸上輸送関連
- 鉄道ターミナル
- 高速道路/鉄道
- 走行中の鉄道
- 走行中の大型車両
- 政府機能関連
- 司法機能関連
- 公共放送機能関連
国家の自衛の原則
領域を侵された場合、オンステージの即応ユニットが適切な手段をもって要撃する。
独断専行の原則
指揮官の自律的な行動を規定する原則である。以下の3原則から成る。
指揮官は、麾下部隊に危険が迫っているとき、受動的または先制的に自衛権を行使して脅威を排除する義務を負う。
指揮官は作戦を理解し、上級部隊と通信不能の状況においても作戦の完遂または帰還を試みる。
指揮官は上級部隊と通信不能の状況においても、作戦が求める戦果を理解し、その拡張と最大化を試みる。
司令部通報の原則
指揮官は敵部隊を発見後、可及的速やかに適切な手段で司令部に通報する。
情報収集の原則
帰還可能だと判断されるエリアには、あらゆる手段をもって斥候を投入する。
自給の原則
部隊の略奪は、これを禁ずる。部隊は可能な限りエーレスラント軍が提供する資源を利用する。
修復と処分の原則
負傷した人員、故障した機械、破壊された施設はこれを修復し、機能回復に努める。回復も回収も不可能な資産は破壊し、鹵獲を防止する。人員は可能な限り後送する。
観測射撃の原則
縦深爆撃を行う航空部隊を除き、近接戦闘に従事する全ての戦闘兵科のNLOS射撃は観測射撃を原則とする。
確保の原則
各級指揮官は特別な指示や敵からの脅威に直面していない限り、確保した地域の陣地化を最優先で進める。観測拠点→野戦防空拠点→近接戦闘陣地→砲兵陣地の順に防護を強化する。
砲兵観測班を収容できる小型拠点。携帯偽装のみが施され、装甲化はされていない。
FLIRやMMRなどの可搬観測装置を運び込み、観測拠点を電子化する。ATDDL系統の野戦防空データリンクに接続されるため、この名称で呼ばれている。
弾薬庫を持たないこと以外は砲兵陣地と同じ仕様である。前線陣地として利用される。全人員が退避できる対155mm徹甲榴弾に対する永久遮弾層を備えている。
近接戦闘陣地に遮弾層地下化された弾薬庫をビルトインしたもの。規定の容積以上に拡張して大規模壕や倉庫として利用することもできる。
無線封鎖の原則
通信、航法、その他の目的に用いられる無線通信やビーコンは、封鎖状態を基本として、軍用回線以外を使わない。
灯火管制の原則
夜間は明かりが漏れない最大限の努力を軍民に求める。
軍用優先の原則
物質、サービス、周波数その他あらゆるリソースは、軍の要求を最優先で賄う。
早期警戒の原則
情報部隊は前線部隊などのソースから得られた敵の行動を推測し、司令部に合理的な疑いを通報する。
即応の原則
配備された部隊は、兵員の負担が等しくなるように即応部隊と待機部隊に分けられ、常に作戦行動が可能な下級部隊を持つ。
警戒の原則
配備された野戦部隊は、本隊から独立した偵察斥候部隊、監視部隊、目標捕捉部隊を持つ。
退避の原則
被害が想定されると判断できる情報を得た指揮官は、迎撃その他の任務がない限り、戦域外または防護区画へ部隊を退避させる。
範囲最適化の原則
野戦部隊の指揮官は定量的な最適化をもとに作戦行動を決心しない。資源の許す範囲で行動をランダマイズする。
火力投射の原則
発射主体のリスクが限定されており、敵を捕捉し、敵味方の識別が完了し、火器管制情報が与えられている限りにおいて、指揮官は火力投射を躊躇しない。
専門兵科の原則
専門外の任務を必要に迫られて応急的に行なっている戦闘部隊は、可及的速やかに当該任務を専門兵科に受け渡す。
空間的アウトレンジ
いくつかの攻撃手段のうち、有人操作が迎撃手段の射程外で完結する兵器が利用可能な場合、優先してそれを利用する。
時間的アウトレンジ
一撃離脱の原則。反撃または迎撃が予想される状況において、火力部隊は火力投射任務が完了次第、直ちに戦場を離脱する。砲列および航空機、潜水艦はこの原則を特に厳格に守り、火力投射効率よりも退避と安全を優先する。
ミサイル防衛
弾道ミサイル、巡航ミサイルによる攻撃を探知した場合、ミサイル防衛を行う。艦艇は艦隊防空プロトコルに従い、戦闘機、艦隊防空ミサイル、僚艦防空ミサイル、個艦防空ミサイル、近接防空システムの防空を脅威度に応じて割り振る。
見通し線外核迎撃
10発以上の核弾頭がエーレスラント領もしくは同盟領に向かう場合、見通し線外核迎撃を行う。弾道ミサイル追跡システムにより、H71核弾頭を搭載した大気圏外迎撃ミサイルを目標まで誘導。30TBq級の中性子線照射により、再突入体の早期核爆発を引き起こす。早期核爆発に至らなかった場合でも、耐熱シールドがX線パルスや熱線によって削られ、再突入は困難となる。
中間迎撃
- 弾道ミサイル防衛大隊、ホルテン級、エシャロット級が運用する艦隊のミッドコース迎撃ミサイル
- 本土、モロッコ、アイスランド、ルワンダに配備されているオライオン中間迎撃ミサイル
- CMD27による自律的迎撃
などの中間迎撃手段により、ミッドコース飛翔中の弾道ミサイルを迎撃する。射撃管制はモバイルXバンドレーダーやE/SPY-4などの軍用レーダーのほか、NESSRなどのミリ波レーダーも用いられる。解像度の高いNESSRでは、破砕された飛翔体の破片と再突入体を識別可能である。また、迎撃ミサイルのIIRシーカーは形状識別のほか、特異的な赤外線シグネチャとX線背景放射を利用して迎撃済みオブジェクトと未完了オブジェクトを峻別する能力を備えている。
終末迎撃
- RIM-173C
- THAAD
- PAC-3MSE
- 低層大気圏終末迎撃システム
などの複合防空システムにより終末迎撃を行う。中間防空システムが大量迎撃を志向している一方で、終末迎撃システムは素早いレスポンスと瞬間交戦能力を重視しており、運用大隊には大きな権限が与えられており、自律的な即応性と柔軟性を意識した編制となっている。
巡航ミサイル迎撃
弾道ミサイル終末迎撃手段と統合されている。発電所、空港、港湾、交通ターミナル、大都市、政府機関などの重要施設には野戦防空レイヤーも備えられており、攻撃を防いでいる。
防空要撃
領土への敵航空機の侵入を排除する。
戦闘空中哨戒。空軍の行動で指定している地域の制空部隊が敵機を攻撃する。
早期警戒システム
SIGINT衛星、画像偵察衛星、哨戒機、哨戒ポスト、光学監視装置などから構成される全球監視偵察システムによって出航から帰港、停泊まで洋上の艦隊をリアルタイムで追跡する。
射撃管制レベルの位置情報を得るため、臨界軌道の衛星が投入される。広視野角複合シーカーを装備したペンギンXR対艦ミサイルにより、航行中の艦艇に対するスタンドオフ射撃も実行可能。
敵戦力が発見され、海域に利用可能な艦艇または地対艦ミサイル大隊が存在した場合、価値の低い、護衛対象を持たないユニットから順番に射撃任務が割り振られる。
地上から攻撃可能なエリアに敵が存在している場合、対艦ミサイルを十分領配置してこれに対処する。
報復
エーレスラント支配地域またはオスマン支配地域で核爆発が起きた場合、全ての交戦国に対して、規定の数量の報復核を人口300万人以上の都市圏に向けて発射する。上位4都市圏に必ず3発(LOMが優先的に使用される)ずつ投射されるものとして、残りの弾頭はランダムにアサインされる。これ以外の核の使用は迎撃用途を除いて一切これを認めない。
投射量と内訳
- ブランデンブルク:12発
- カリフォーニエン:12発(うち12発が月軌道周回ミサイル)
- クヴェンランド:12発
- アメリゴ:12発
- 朝鮮ソビエト:24発
- インドネシア:48発(うち8発が月軌道周回ミサイル)
- 日本:協定により免除
臨機遠征阻止射撃
遠征上陸部隊などの出撃拠点となる敵国沿岸の軍港は常時監視対象とする。全球監視と艦艇追跡とは独立した系統の画像偵察衛星によって監視が行われ、特にアメリゴ東海岸、サハラ沿岸、クヴェンランド沿岸の港湾においては、近海で即応待機するSSCNの襲撃に必要な情報を供給する。SSCNは火力投射の原則に従い、明確な危険がない限り高価値目標に向けてミサイル投射を実行する。
対地迎撃
突撃破砕射撃などの防御攻撃は砲兵に一任されているが、砲兵のキャパシティを超える攻撃が発生した場合、航空部隊が対地迎撃に投入される。通常はEB-1Sの護衛を伴うB-1R爆撃機が投入される。対装甲移動目的兵器としてSCM×84がベイに装備される。制空護衛兼パスファインダーとしてJAS-49が目標を選定したのち、1個飛行隊24機のB-1Rがファイアディレクション機の投射指示に従ってミサイルを発射する。オスロQRFに緊急対地迎撃用のB-1Rが6個飛行隊配備されており、司令部の命令により随時出撃可能となっている。ハノーファー、ユトレヒト、レイキャヴィクに2個飛行隊が待機しており、ローテーションによりそれぞれ都合24機が利用可能となっている。
位置評定射撃
電波を発信しているなどの理由でパッシブに位置を評定できる敵目標に対しては、観測を待たずに位置評定射撃を実施する。
対砲兵射撃
敵砲兵は最優先で排除する。「砲兵」には砲列、FDC、観測班、目標捕捉班、斥候などが含まれる。
突撃破砕射撃
敵の攻勢発起点、もしくは敵先鋒に対する臨機射撃を突撃破砕射撃と定義する。攻勢発起点が判明し、それが砲兵の観測範囲にある場合、突然破砕射撃は砲兵の最優先任務となる。
蹂躙
火力制圧された敵支配地域に対して、装甲化部隊が突入することを蹂躙と定義する。蹂躙は条件(火制が成立している)が許す限りにおいて、あらゆる戦術階梯において行われる。蹂躙の目的は緊要地形の確保であり、その目的が必要するところに応じて退路の遮断や孤立した敵の掃討を副次的に行う。
偵察/監視
人工衛星が破壊された場合、その偵察任務は航空機が担う
射撃管制
人工衛星が破壊された場合、その中間誘導任務は航空機が担う
南部国境からの侵入
南部国境は8月25日から大規模な部隊展開が行われており、対戦車壕、ATM発射陣地、砲兵陣地、レーダー基地、前線飛行場などが整備されている。これらの陣地の目的は哨戒と我の防御縦深の遮断である。すなわち、前線付近の哨戒センサーによって攻勢発起を予報し、適切な突撃破砕射撃を誘導する。
北部国境からの侵入
雪中戦コマンド率いる北方軍はは敵の攻勢を察知または推測次第、ただちに適切な火力投射をオスロQRFに要求する。
戦略空挺降下
即応部隊として戦域QRFが沿岸防衛師団もしくは再編部隊から戦車旅団を必要数投入して無力化、しかるのちに掃討する。
モロッコへの侵入
オスマンと共同で港湾都市を中心に拠点防衛を築く。西サハラその他の策源地への攻撃はSSCNを中心にスタンドオフミサイルによって行う。
アイスランドへの上陸
1個の早期警戒飛行隊と4個の戦闘飛行隊がオスロQRFよりローテーションで派遣されている。
海軍
JAS-42C×36
EA-24B×14
E-2D×8
HH-60G×10
JAS-42B×18
CH-53×4
MV-22B×8
LCV-3×2
MH-60R×2
MH-60R×2
- ロッテルダム級原子力潜水艦:168隻
- シェラン級巡洋艦ミサイル原子力潜水艦:116隻
- ストックホルム級原子力潜水艦:16隻
- エシャロット級駆逐艦:100隻
MH-60R×1
配置
水上部隊はCSG(CV×1,CG×6,DDG×3,SSN×3)を形成し、赤点の地点を中心とする400海里のエリアをランダムに遊弋しつつ、航空打撃予備としてオスロQRFの命令を待つ。
空軍
- JAS-49A×1200
- JAS-49EW×1360
- JAS-42A×960
- JAS-42B×480
- EB-1S×240
- B-1R×1800
- B-2Eu×480
- EW-18×240
- C-17A×100
- OR-47A×240
- CV-22B×240
- CH-53K×460
- HH-60G×600
配置
在樺太極東空軍
- JAS-49EW×960
- JAS-42A×120
- B-2Eu×120
- B-1R×180
を除き固有の戦力はなく、状況に応じて残存している飛行場で運用される。