歴史
神聖ローマ帝国の起源は西暦800年、東フランク王国の王が教皇からローマ皇帝の位を授かった事に始まる。当時の領域はドイツ全域、ベネルクス地方、東プロイセンまでの一帯、オーストリア、ハンガリー、チェコとスロバキア、イタリア北部、スイス、エルザス・ロートリンゲン地方だった。その後14世紀に起こった30年戦争により国土は荒廃。皇帝が神聖ローマ帝国全域を支配する時代は終わり、諸侯が群雄割拠する時代になった。そして19世紀初頭、神聖ローマ帝国は諸邦は独立を宣言し、帝国は解体された。
政治体制
神聖ローマ帝国の君主であるローマ皇帝は選帝侯と呼ばれる地方の有力な貴族から選出される。14世紀までは皇帝の絶対的権力が存在し、諸侯はあくまで地方の領主的存在であった。しかし30年戦争により諸侯たちの権力が増大し「諸侯が各地の王、皇帝はそれらを束ねる長」という体制になった。