60年代、南大西洋沿岸域では、空前のクロマグロブームが起きた。
諸外国の船舶、時には極東からもクロマグロ漁船が訪れ、国内の港にも諸外国の漁業基地が建設されていたが、
新生ブラジル帝国時代になるとクロマグロを始めとした回遊魚のルートはアフリカ沿岸へと移り、漁業は壊滅的な打撃を受けてしまう。
その後、沿岸漁業は頭打ちとなり、遠洋漁業から湾内漁業へと移行。
それに伴い、多くの漁師達が失業するに至る。
近年でも遠洋漁業は回復しておらず、湾内漁業で国内のニーズを満たすのが精一杯となっており、
新生ブラジル帝国の課題となっている。
ただし、遠洋漁業を補完するように
新生ブラジル帝国ではエビ漁が活性化している。
特にカマロンローザと言われるピンクエビは、高級品として国内外で消費されており、エビ漁獲高は84,000tとなり、その内65%が養殖である。
その為に密漁取締には厳しく、
新生ブラジル帝国沿岸警備隊だけでなく、各地の
新生ブラジル帝国軍警察等でも水上取締りを強化し、厳罰を持って当たっている。