21世紀に入ると、
B.E.S.(ベス)の保有する国内の火力発電所の老朽化が目立つようになる。
そこに追い打ちをかけたのが、
リオグランデ・ド・ノルテ州?を中心とした
新生ブラジル帝国北東部油田地帯?の産出量低下である。
これらを受け、
新生ブラジル帝国は
ベロ・モンテダム?を建設し、11,233MWの発電量を確保するが、やはり地域原住民等の抵抗が有り水力発電の限界を感じ始める。
そこで白羽の矢が立ったのが風力発電である。
元々、北東部では年間通じて強い風が吹くため、風力発電は大成功を収める。
特に
リオグランデ・ド・ノルテ州?は消費電力の50%を風力発電において賄うことになり、国内での風力発電の総量は12.763GWとなった。
そして海洋調査により
南米プレソルト海底油田が発見されるが海底2,000m、更に地下1,500mと言う油田には買い手がつかなかった為に、
B.E.S.(ベス)による独占状態に近くなった。
B.E.S.(ベス)経営陣は、これによる国内需要の打開を図るべく、火力発電所を天然ガス発電所へと切り替え、施設を修復し始めた。
また、バイオマスエネルギーは軍部にも影響を与え、空軍のターボプロップ練習機だけにとどまらず、
ボト級潜水艦のAPI機関もバイオエタノールエンジンを採用するなど、シュアを広げていったため、遂に水力発電60%、バイオマス発電10%、風力発電10%、天然ガス発電10%と言う国内電力供給率に至った。