スペイン王国海軍において、コンキスタドール級駆逐艦は初のイージス駆逐艦であった。これまではアルバロ・デ・バサン級フリゲートがイージス艦として防空任務にあたっていたが、艦体そのものが小さく装備も少ない。よって海軍はより大型かつ重武装、最新のシステムを搭載した艦艇を欲した。その結果がコンキスタドール級駆逐艦であり、国内のカディス造船所で同時に建造された6隻のコンキスタドール級駆逐艦は、海軍から期待を込めて「最初の6隻」と呼ばれるようになった。これら8隻はそれぞれ2隻ずつに分けて主力艦隊に配備されることとなった。