政府と文民
デスカレーション派も多数いたものの、ブランデンブルク側の動員規模を把握し、首脳陣は総力戦を決心。戦争指導を統合幕僚監部に一任する。政府の上奏に対して、女王エルマは「躊躇しないことを含めての理性的な暴力です。やるからには徹底的に」と訓示したとされる。
統合幕僚監部
従来通りの航空戦力を中心とした継戦能力基盤の破壊による解決を目指す空軍派と、国土防衛に主眼を置く陸軍派(内務省派)が対立。国土防衛以上のプリンシプルのない陸軍は事前のプラン通りライン平原での機動防御に向けて準備が進めていく。
陸軍
ブランデンブルク軍のインテリジェンス能力の低さと機械化部隊の少なさを利用することを考えた陸軍首脳はベルギー方面に機動予備を配置し、機動防御による大立ち回りを実施するつもりだった。
海軍と空軍
沿岸防衛を除いて脅威に直面していない海空軍は戦争終結までの戦略を立てた。空爆による徹底的な近代インフラの破壊と、それを実現するための兵力の展開地域確保のため、外交ルートによる工作を模索する。
政府の方針
国境を接しているブランデンブルクを除き、敵国に対しては当初より海上封鎖と戦略爆撃で近代的なインフラを全て破壊し、終戦までそれを維持する予定だった。