2010年に北海道釧路市(当時)の開発の計画が発足。その一大経済地域の中心たるビルの建設が必要となり政府主導で話が進み、清水建設、大林組、鹿島建設が共同で建設を始める。当初予定された1300億円という莫大な総工費が費やされたが、建設が進むにつれて建設費は膨らみ続け、最終的には4300億円にも上がったものの1部設備を建設後に延期することで現在の価格に落ち着いた。2011年には大まかな計画が完成し、当時世界最大のビルだった、アラブ首長国連邦（当時）のブルジュ・ハリファの828mを超えること、AIを活用した効率的なエレベーターの作成、前代未聞の耐震、免震構造が必要とされ、それぞれを実現させる具体案を取りまとめ、2012年に最終的な企画書が提出された。免震構造としては地震の速報と同時に専用機械を起動させ、強力な磁石でビルを宙に浮かせて地震を無効化し、ダイヤモンドの3倍の強度を誇るカーバインを利用した柱を多く使用、エレベーターにおいても日本ビルメンテナンスや当時ベンチャー企業に過ぎなかったラーショナル電子を初めとする地元企業などの力を借りて待ち時間を最小に抑えたエレベーターを発明した。

2013年の正月休みの終了を機に着工された。地下階層の強力な電磁石の作成や、下から上に伸ばすタイプの建造の土台の作成、さらには地下に掘った穴の鉄筋コンクリートによる万全な補強を行い、ほとんどそれだけで1年を終えた、その翌年の1月に最下層と周り５階層を建設。耐震用緩衝地帯の最下層を除く５階層に建材を運搬、下で作った階層を上に登らせ、柱を使い、上に乗せる東京スカイツリーにも似た建造方法で以後は建設。

地震が来た際に地底との緩衝地帯となる。建材は特に重くてつよい物質を使い、大量の土嚢が敷き詰められている。これにより浮遊時には重心が低くなり、安定することとなる。倒壊のリスクを下げるため多くの建築家が共通して提案していたものが採用された。土嚢以外にも飲料水や保存食が14階に設置されている。超音速滑走体を応用して威力を弱めた物質エレベーターを利用して現地から各階に物資が送られる。

蓄電ルームが設置されている。蓄電された分で1ヶ月分の電気を賄うことができ、当ビルに滞在する労働者に伝達されている節電マニュアルに従うことで最大3ヶ月分まで耐えることが出来る。さらにはBCPビル用発電機、永久磁石式発電機が搭載されており、インフラの復旧までを賄う設計だ。

機械室である。空調、給水などを一括で管理している。エレベーターも管理しており、通常職員が使用するエレベーターはパスワードなしでは地上階全てと地下2階が使用可能である。パスワードを入力した場合の限界地点が地下９階であるため、メンテナンスはここで行われる。

コンピューターが敷き詰められており、コンピューター作業員と富嶽のコンピューターが内蔵されている。エレベーターへの職員の誘導を行い、行列のないエレベーターを実現している。

立体駐車場がある。車が乗り入れできるのは地下2階までで、他は輸送された車が保管される。事前登録済のコードを入力して車を地下から輸送し、短距離ベルトコンベアで外に誘導する。しかし、現在の条例では自動運転の特区に指定されているため、自前の乗用車で出勤する者は居らず、実質の倉庫と化している。

GREEDYが直接単独で管理しており、全域の通信の維持、管理を行う。

釧路証券取引所が設置されている。日本の金融センターは東京にあるため、釧路の企業でもGREEDYなど日本を代表する企業に関する証券取引は行われていないものの、新釧路に置かれた多くの企業はこの釧路証券取引所で取引が行われる。また、海外の企業を多くこの地域に誘致しているため、株式の購入が可能だ。

日立製作所製のエレベーターを使用している。１階に乗り場はつあり、1つは全フロアへ接続するもの、1つは10階までしか移動しないもの、もう1つは地下にしか行かないもの、更にもうひとつは別の企業が作った物質エレベーター、そして、全フロアへ接続可能なエレベーターである。
分速1260mで、最上階まで一瞬にして移動することが出来る。ビルの入口で階層を入力して会員証を機械に提示。するとAIが判断した最適なエレベーターに誘導される。まだ不完全なAIで人数が少ない時にエレベーターを利用しようとすると非効率なエレベーターに誘導される。