概要
カリフォーニエン=ドイツの中央官庁で、国の観光に関する政策実行を担当する。観光PR事業、旅客事業、観光業務、文化振興・国際観光業務開発、IR事業振興を管轄し、さらに国内外の観光産業を監督することでカリフォーニエンの国内観光客数の増加を狙う。
一方でパスポート保有率が40%程度であることが示すように、カリフォーニエン=ドイツ国民は海外旅行をあまりしない傾向にある。友好国との相乗効果や国内航空産業の発展への期待から、同省は国民に海外旅行を奨励しており、様々なキャンペーンが行われている。民間団体のカリフォーニエン・ブラジル観光交流協会を外部所轄法人として管轄する。傾向としてはアマゾン川流域や熱帯雨林の見学ツアーなど、自然を味わうことのできるツアーが国民受けしているようだ。
また、年間を通じて特に観光客の多いハワイは、国の観光収入の大半を占める「稼ぎ頭」であるという認識から同地を特に重要しており、出先機関としてハワイ観光庁を置いている。ハワイでは従来の沿岸部に加えて近年山岳部でのスキーツアー客が増加しており、宿泊キャパシティ不足が緊急課題ともなっている。
昨年末の段階で、ハワイ州を訪れた観光客は2400万人、ハワイを含む国内観光客数は過去最多の5050万人だった。
歴史
旧米カリフォルニア州、ハワイ州時代から元々観光資源に恵まれていたことから、政府は観光資源による外貨獲得のために観光事業政策を打ち出すことにした。観光省は当初、観光庁であり、国土交通省の1部局だった。観光客の増加により観光産業が国の根幹を支える産業になるという意見の高まりと需要拡大により独立省庁となった。
IR事業について経済産業省は一貫して不正競争と治安悪化の観点から反対していたが、2020年5月中旬の閣議決定で観光省内にIR事業部が設置された。これにより将来的にハワイ州内に2つ、ロサンゼルス特別市内に1つ、IR施設が誘致される見込みである。