王立行政学院は
エーレスラント連合王国の王立高等教育機関。一般的な大学とは異なり、一般教養の涵養ではなく、社会発展に直接寄与する優れたテクノクラート養成を目指す。王立行政学院では中等教育を修了した者またはそれと同等以上とみなされた者が知識・倫理・技術などを深く学び、さらにそれらの理論や実践を身に付ける。エーレスラントの中央省庁の幹部職員を育成する省庁幹部学校の最高峰の1つに数えられる。
王立行政学院は建国直後の1931年に当時のブレーメン市長であるドナテッロ・ドーリアが設立した。国の指導層を輩出する教育機関として発足、厳しい入学試験が行われ、卒業生には成績に応じて中央官庁等への配属が約束される。行政府院長や最高裁判所長官、閣僚等には王立行政学院出身者が多く、前エーレスラント行政府院長のルイ・フィッツジェラルドも卒業後、財務省監察総局に入省というエリートコースを歩んだ。王立行政学院については、同じようなタイプのエリートを再生産するばかりであり、また、エリート層が自らの間だけで重大な決定を下し、なれ合いの関係が構築される温床になるとする批判の声が以前からある。
生徒は理工系を中心に政治・経済・軍事・芸術に至るまで職業と関連した諸学について、エーレスラントにおける最高クラスの教育が与えられる。卒業生はエーレスラント社会での支配階層を占めている。行政学院は前期高等教育修了後、難関の選抜試験に合格後入学する。敢えて比較するなら諸外国の大学院修士課程に相当するが、特に名門中の名門とされる行政学院には高等教育機関に所属するエーレスラント国民の内、1学年から100人程度しか進学できないとされている。行政学院卒業後は専攻した分野のエリートとして扱われ、実際に政・官・財・学すべての分野においてその卒業生が多数活躍している。 結果として、行政学院は学生が非常に競争的な入学試験を受ける。このようにしてエーレスラントでは極めて選抜的な社会的エリート育成システムがとられている。