架空国家を作ろう 第2.6世界線 - ユーロチョッパー EC428
EC428 軽量ヘリコプター
基本情報
種類軽量汎用ヘリコプター
原開発国フォンセーズ自由国
バルカン・スラヴ連邦共和国
技術協力エーレスラント連合王国
運用者フォンセーズ自由国陸軍
バルカン・スラヴ連邦陸軍
フォンセーズ自由国海軍
エーレスラント陸軍
製造ユーロチョッパー
性能
全長10.25m
全高3.05m
ローター直径13.87m
空虚重量825kg
運用時重量1,210kg
最大離陸重量1,330kg
積載量300kg
巡航速度195km/h
実用高度2400m
航続距離330km
乗員2名
駆動系
エンジンNEM R250:2基
搭載位置機体上面中央部
駆動方式ターボシャフトエンジン
出力400kw
主砲
名称L80 15.2mm重機関銃
弾薬規格15.2×189.2mm EDF弾
作動方式ハイブリッド式
冷却方式強制液冷
発射速度880発/分
装甲貫通力10mm(AIPHE/500m)
70mm(AIPHE/200m)
使用弾薬AIPHE(知能化徹甲榴弾)
3PHE(プログラマブル榴弾)
APFSDS
HEI
給弾方式ベルトリンク方式
携行弾数600発
電子兵装
センサーFLIRE/ALQ-2
通信用PAAAE/ACN-4
EODASE/APG-5
捜索用ミリ波レーダーE/APR-3
捜索用LIDARE/APG-7
航法システムE/ANR-8
武器システム射撃管制装置E/APG-42
ATM誘導システムE/ANX-24
敵味方識別装置E/APX-105
ESM探知システムE/ALQ-22
電子戦スイートE/ALE-44



概要

EC428はフォンセーズ自由国バルカン・スラヴ連邦共和国エーレスラント連合王国が共同開発した観測ヘリコプターである。EC428は、フルサイズの攻撃ヘリコプターよりも全長10.1m、重量0.8tとかなりコンパクトである。また、EC447の特徴としてステルス性があり、複合素材を利用して作られた機体はレーダー反射断面積が小さくなるように、反射波を全て同じ方向に返すため、上から見ると機体の主翼、水平尾翼、エンジン前縁の角度を同一とし、正面から見ると、垂直尾翼とエンジン側面の角度が同一とする工夫が行われている。表面にはレーダー波吸収剤が塗布されている。さらに、ミサイルやロケット弾ポッド・機関砲はレーダーで捉えられやすいため、収納式になっている。味方の戦闘機から発射されたミサイルを自身の目標に向かって誘導する能力も持ち合わせており、静穏性にも配慮がなされているため、同じタイプのヘリコプターよりもエンジン騒音も小さく抑えられている。

特徴

コンパクトな設計

EC428は、フルサイズの攻撃ヘリコプターよりも全長13.1m、重量3.5tとかなりコンパクトである。

戦略輸送性

本機の探知航行装置は特に夜間作戦・悪天候時に能力を発揮する。機体設計もAH-64よりも輸送機に搬入させやすくなっており、前線への投入も容易である。輸送機が無い状態であっても航続距離は2,330kmにおよび、この長大な航続距離のお陰で、基地から作戦空域まで飛行していくことが可能である。

設計

メインローター

EC428は、メイン、テールローター共に4枚の羽根を有した回転翼によって構成され、ノーマン・ダイナミクス社製カリンカターボシャフトエンジンによって動力を与えられている。回転翼は折りたたみ式であり、展開時はエラストマー製のベアリングローターヘッドに固定される。テールローターは傾斜が付けられており、剛性クロスビーム構造である。

航法用アビオニクス

機首の気象レーダーに加え、機首左にE/APQ-147マッピング/地形追従レーダーが備わっている。エンジンはNEM マリエル300ターボシャフトエンジン。ASEには、E/AAR-47ミサイル警報装置、E/AVR-2レーザー警報装置、E/ALQ-162CW連続波ジャマーを装備している。

武器システム

機首部の最前部には目標探知・捕捉・追跡システム(TDATS)を搭載し、これは、前方監視赤外線、低光量TVカメラ、レーザー測距装置で構成されている。また、自己防御用器材として、レーザー/レーダー警戒装置、赤外線/レーダー妨害装置、チャフ/フレア・ディスペンサーが胴体から突き出たスタブウィングに装備可能である。

エンジン

大量の機材と長大な航続距離を求めた結果、3発のエンジンと巨大な床下燃料タンクを搭載する大型機となったが、オプションのテールブーム及びメインローター折り畳み機構によって艦載機としての運用を可能としている。またシーキングの後継機として開発されたため、機体の寸法・重量はミネルヴァ級フリゲートのヘリ甲板に合わせて設計され、胴体は大型化しながらもメインローターも含めた全長は13m級に納まっている。

電子兵装

EC328は兵装電子システムは、任務器材パッケージと呼ばれ、HACとUHTのものはユーロMEP、HAPのものはHAPMEPとそれぞれ呼ばれる。EC340MEPは兵装サブシステム、操縦士用画像サブシステム、空対空サブシステムなどで構成され、昼夜間、悪天候を問わず匍匐飛行が行える。一方のHAPMEPは、システム管理などの兵装コンピュータ・シンボル・ジェネレーターを中核として、機体に搭載されている複合センサーと組み合わされて乗員のHMSDに表示される。

装備

観測システム

正式にはメインローターマスト装着式照準器(MMS)と呼ばれるEC447の光学観測装置は、胴体を木や建物の陰に隠しながら潜望鏡のように使う事で目標を偵察する事ができるため、ローターマストに装備された。さらに、一部の機体には搭載量こそ少ないが武装が搭載可能になり、プライム・チャンスと呼ばれた。特に当時ヘリコプターには珍しく短距離空対空ミサイルを装備可能になった事で、ヘリコプター同士の空中戦にも対応できる唯一の機種となった。 この改修は後に全機が武装可能なようにプログラムが更新され、攻撃ヘリや砲兵のお供としてだけでなく、単独でも軽攻撃任務に投入できる多用途機となった

自衛用機関銃

固定兵装として機首ターレットにMeup 55口径30mmチェーンガンを装備。ターレットは固定モード、HMSDモード、TSSモードの三つのモードを選択可能。HMSDモードではヘルメット表示照準システムの動きを感知し、ガンナーが向いた方向にターレットが連動する。TSSモードではTSSによりロックオンした目標の動き、距離、速度、温度、風などのデータを元に自動的に計算し、最適な照準を行う。

ミサイル

ミサイルとしてはリウー対戦車ミサイル、MIAT中距離対戦車ミサイル、近接航空支援用の76mmロケット弾、空対空戦闘用のMICA-SR、L80 15.2mm機関銃ポッド?などを装備できる。これらの対戦車ミサイルの照準器はメインローター上に存在する。

照準装置

照準装置は、JAS-42などにも採用されているノーマン・インダストリーズ社製E/AAQ-54 ホークアイ目標探知・捕捉・追跡システム(TDATS)を搭載。これは、第3世代型FLIR、低光量カラーTVカメラ、レーザー測距器、アイセーフレーザー照準装置を統合した目標照準装置となっている。第3世代型FLIRは最大探知距離が約35km、識別距離が約10km。解像度は640×480、4段階の視野切り替えが可能で、中波赤外線および長波赤外線を併用し、様々な状況下での高い捕捉能力を持つ。

低光量カラーTVカメラは解像度が768×494、無段階の18倍ズームが可能。TSSは5軸のジンバルにより安定化され、目標の探知、分類だけでなくAH-64Dでは不可能な、遠距離での目標の識別、認識も可能。複数目標の自動追尾も可能で、動目標で3目標、静止目標で10目標の追尾が可能。

内装

座席配置

巨大な機内空間は左舷にステップ付きドア、右舷にスライド式カーゴドアを備え、民間輸送型で30人、軍用輸送型で兵員24人分の座席を備える。後部にランプ・ドアを装備することも可能であり、ランプ・ドア搭載機は後部胴体の形状が異なるため対潜型とは容易に識別できる。5枚のメインローターはNE社がロイリで取り組んだBERPブレードを採用し、特徴的な外見を備えている。エンジンは陸軍向けの機体はNEM バルバラ322を搭載するが、海兵隊向けではバルバラ503が搭載される。

武装

対潜魚雷

対潜型は対潜魚雷の他、対艦ミサイルの搭載も可能である。輸送型は3,050kgまでの貨物を機内に搭載することができ、5,440kgまでの貨物を吊り下げ輸送することもできる。EC340に求められたのは、「対潜戦・対水上戦能力の向上」、「人員物資輸送・警戒監視など多用途性の向上」、「安全性の向上」であった。これらを実現する為、搭載機器類の追加・変更にとどまらず、機体形状の変更やローター、エンジンまで手が加えられた。

機内空間の拡大

EC428は機内空間を拡大したほか、エンジン換装、新開発の高性能ローター、着艦誘導支援装置、戦術情報処理表示装置を装備している。多目的化に付随して、捜索救難および輸送のため、キャビン内の完全防水化と床面強化が要望されていたが、計画段階で見送られた。物品搬出入の効率化のため、キャビンドアが2重式となっている。

対水上レーダー

対水上レーダーは分解能の高い逆合成開口レーダー(ISAR)に、ディッピングソナーは探知距離の長い低周波ソナーに変更した。
対艦ミサイル
また、対潜魚雷以外にも対艦ミサイル(AGM-114M ヘルファイアII)や対潜爆弾の装備も可能となり、探知能力とともに攻撃能力も向上した。これらの新技術の導入により、SH-60Jとは全く別種の機体と呼べるものとなり、開発にも長い時間を必要とした。

その他支援設備

着艦誘導装置

着艦誘導支援装置(SLAS)は、搭載艦に自動で着艦進入できる、世界で初めて実用化されたシステムである。ディファレンシャルGPSの位置情報によって搭載艦の60ヤード付近まで、赤外線とレーザーによって母艦へのアプローチ、飛行甲板上への自動進入、ホバリング、着艦まで自動誘導される。甲板が目視しにくい夜間や悪天候時における操縦士の負担を大幅に軽減できる。

全天候作戦支援システム

通常のヘリコプターは悪天候時にはSLAS使用を指導しているが、SLASによる着艦は時間がかかることや、装置に頼り技量が落ちることを懸念するパイロットも多く、夜間でもSLASを使わずに誘導灯を頼りに着艦する者が多いという。