架空国家を作ろう 第2.6世界線 - ユーロチョッパー EC388
EC388 輸送ヘリコプター
基本情報
種類輸送ヘリコプター
原開発国エーレスラント連合王国
技術協力オスマンイスラム共和国連邦
中華ソビエト社会主義共和国連邦
バルカン・スラヴ連邦共和国
セーデルランド=ノーリス民主連邦
運用者エーレスラント陸軍
エーレスラント海兵隊
エーレスラント海軍
製造ユーロチョッパー
性能
全長32.18m
胴体長30.33m
胴体幅3.98m
全高6.05m
ローター直径19.87m
空虚重量11,482kg
運用時重量13,010kg
最大離陸重量20,330kg
積載量10,200kg
最大速度315km/h(最大)
220km/h(巡航)
航続距離1770km
乗員4名
駆動系
エンジンNEM R5000:2基
搭載位置機体上面中央部
駆動方式ターボシャフトエンジン
出力5400kw
武装
名称15.5mm機関銃
弾薬規格15.5×294mm EDF弾
作動方式チェーンガン
冷却方式強制液冷
発射速度880発/分
装甲貫通力14mm(AIPHE/500m)
12mm(AIPHE/200m)
給弾方式ベルトリンク方式
携行弾数1600発
電子兵装
センサーFLIRE/ALQ-2
通信用PAAAE/ACN-4
EODASE/APG-5
捜索用ミリ波レーダーE/APR-3
捜索用LIDARE/APG-7
追跡用レーダーE/ANG-8



概要

EC388はフォンセーズ自由国バルカン・スラヴ連邦共和国エーレスラント連合王国などで運用されているタンデムローター式の汎用ヘリコプターである。大量の機材の輸送能力と長大な航続距離を求めた結果、2発のエンジンと巨大な床下燃料タンクを搭載する大型機となったが、オプションのテールブーム及びメインローター折り畳み機構によって艦載機としての運用を可能としている。エーレスラントにおいてはスタリオンの後継機として開発されたため、機体の寸法・重量はEC502に合わせて設計され、胴体は大型化しながらもメインローターも含めた全長はシーキングと同じ15m級に納まっている。

開発

空中機動部隊の要請

エーレスラント陸軍では有事の際に空中機動作戦を実施するにあたり、地上からの火力支援のために155mm榴弾砲を運搬できる大型ヘリを必要としていた。部隊は、ヘリコプターに搭乗した状態では本来の火力を発揮できず、また特に着陸の瞬間にはヘリコプターが回避機動をとる余地が乏しくなるため、ヘリボーン戦術で最大の弱点となる。このことから、事前の情報収集では任務地域にいる敵部隊の能力・位置に主眼が置かれる。ノルマン危機においてエーレスラント軍は、歩兵部隊を輸送する強襲チームに先行して、まず観測ヘリコプターと攻撃ヘリコプターによる偵察チームによって捜索活動を行っていた。

対空火器対策

またヘリコプターは対空兵器に対して脆弱であるため、搭載地点から着陸地帯への移動ルートを選定する際には、敵の対空兵器や電子戦兵器で攻撃されないことが重要となる。このためには地形の活用が有効で、渓谷のような回廊地形は直接照準射撃から機体を守るためには有効だが、逆にヘリコプターの機動性を制限してしまうという欠点もある。理想的には、山のような大きな地形を遮蔽物として使うことができ、しかも常に広々とした空域を通過して、狭い地形を通ることがないほうがよい。

DIRCMの必要性

指向性赤外線妨害装置として、E/AAR-64が搭載されている、このシステムはミサイルが発射されるとセンサーで探知し、それが脅威となるか判断を行い、脅威と判断されたミサイルはその追跡を行い、照射部からミサイルシーカーに向けレーザーを照射することで幻惑させ目標を失わせると同時に、特別な波長によりミサイル誘導システムに対し、コースを逸脱していると判断させる信号を生成させることでミサイルはコースの修正を行う応答をする。これによりミサイルは当該コースから外れ脅威とはならなくなる仕組みである。この全ての工程は2〜5秒程度で自動的に行われるため乗員側で対応する必要は一切無く、18,000ft以上に達するとMANPADSの射程外となるため装置は自動的に停止する仕組みであり、複数の目標に対しても作動する。

本システムはより先進的で、発射されたミサイルの赤外線シーカーに向けて妨害レーザー光を照射し、ミサイルの追跡を妨害する基本的な構成は従来のものと変わらないが、本システムはミサイルシーカーの種類を識別し、その種類に応じた妨害が可能であるなどより多機能なものとなっている。

特徴

メインローター

タンデム式ステルスローター
メインローターは先端に後退角の付いた4枚で、チタン系複合材を多用している。CH-47は、前部ローターを左回り、後部ローターを右回りに回転させることで回転トルクを互いに打ち消すタンデムローター機であるため、シングルローター機のようにテイルローターを駆動する分の無駄なエネルギーを消費せず、テールブームも必要としない。
干渉防止装置
操縦操作は、ヨーペダル、ピッチ/ロール・コントロールスティック、スラスト・コントロールで行い、2つのローターを備えることで、通常のシングルローター機よりも細かな動きが可能になっている。直径は共に18.29mで軸が前後に11.94m離れているだけなので、ギアによって3翅の翼の回転位置を同調させることで干渉を防いでいる。
ピッチスタビライザ
タンデムローター機の特性上、ピッチ方向への安定性に欠けるため、FADECを搭載し、非常に高い安定性を得ている。FADECは2重化されており、1系統が故障した場合でも問題なく飛行できるようになっている。これらは高度や方位を保持する機能も持っており、パイロットの負担を軽減している。リアローターも同じく4枚で、騒音低減のために交差角60°でX字型に重ねた特殊な形態をしている。胴体に取り付けられたスタブウイングには前縁フラップが設けられており、輸送機への積み込みを考慮して取り外しも可能である。

ヒンジレスハブ

リアローターもチタン複合材によるヒンジレス・ベアリングレス・ローターハブで2枚1組のものをオフセット角度を付けて組み合わせている。ヒンジレス・ベアリングレス・ローターハブはローターのねじれによって角度の変化を実現し、部品点数が従来の4分の1に減少している。

装甲化コックピット

操縦席周辺にはセラミック複合装甲板が装着され、強化構造のフレームが乗員を保護するよう設計されている。前席と後席の間には破片や爆風を遮る透明なブラスト・シールドが設置され、被弾した際に二名の乗員が同時に負傷する事を防止している。操縦系統は油圧式だが、被弾を考慮し電気式操縦系統も設けられている。 墜落時に乗員を守るため、座席にもセラミック製装甲が取り付けられ、着陸脚や機関砲、胴体下部は墜落時の衝撃を吸収する構造となっている。

操縦系

エンジンやトランスミッションなどには、構造材としてスカンジウム添加アルミニウムチタン合金(Al-Ti-Sc系合金: SCAL3300)の装甲板が使用され、対弾性を高めている。SCAL3300合金は機体の桁材、外皮にも使用されており、構造自体へのダメージを軽減し、容易に修復可能なものとなっている。メインローターには繊維強化チタンが用いられ、25mm砲弾が直撃しても最低30分間飛行が可能な設計となっており、メイントランスミッションは被弾によって潤滑油が全て損失しても、60分はサブアキュミュレーターが働いて作動する設計である。

赤外線ステルス排気口

エンジン排気口には、排気に周囲の常温空気を混入させて温度を下げる赤外線サプレッサーが装備されている。これは赤外線誘導方式の対空ミサイルの回避に有効とされる。

空岸作戦能力

対塩設計が全面的に取り入れられ、海上で運用でき長距離の飛行性能を備えた機体である。最大搭載可能重量は20トン以上に達し、ノヴァスAPCの吊り下げ能力を有し、海上の拠点から戦闘車両や装備、人員を内陸深くへ輸送する作戦などで使用できる。

AFVを収容可能な貨物室

貨物室の内寸も幅広に改められ軽戦闘車両を内部に搭載可能。

グラスコックピット

エンジン制御にはFADEC、コクピットにはアクティブ・マトリクス駆動による液晶ディスプレイが採用された。また、戦闘捜索救難任務に対応するため、自衛用のFN MAG機関銃2丁、レーダー警戒受信機、チャフ・フレアディスペンサーを搭載するほか、兵装システム「エイレーネ」の搭載により攻撃用兵装としてガンポッドやロケット弾ポッドを機体側面に装備できる。空中給油プローブを装備して航続距離を伸ばすことも可能で、さらに捜索レーダーに加えてFLIRを搭載することで、夜間の救難任務にも対応できる。

夜間行動能力

夜間飛行下での能力は特に高く、FLIR装備での飛行のみならず、ナイトビジョンを装着した状態での操縦も出来るほど。また、EC503を用いて水面に着水した状態でホバリングさせ、後方部からボートを回収する等の技術も備えており、夜間作戦能力ではエーレスラント空軍のEC340をも凌ぐとされる。

設計

メインローター

EC340は、メイン、テールローター共に4枚の羽根を有した回転翼によって構成され、ノーマン・ダイナミクス社製カリンカターボシャフトエンジンによって動力を与えられている。回転翼は折りたたみ式であり、展開時はエラストマー製のベアリングローターヘッドに固定される。テールローターは傾斜が付けられており、剛性クロスビーム構造である。戦術輸送機による航空輸送を目的とした陸軍の要件を満たすため低全高形状となっおり、完全武装の歩兵1個分隊約11名の搭乗が可能であり、2,600ポンドの内部積載量を持ち、外部からスリングによって9,000ポンドの貨物を吊り上げ可能としている。

航法用アビオニクス

機首の気象レーダーに加え、機首左にE/APQ-147マッピング/地形追従レーダーが備わっている。エンジンはNEM マリエル300ターボシャフトエンジン。ASEには、E/AAR-47ミサイル警報装置、E/AVR-2レーザー警報装置、E/ALQ-162CW連続波ジャマーを装備。

駆動系

エンジン
大量の機材と長大な航続距離を求めた結果、3発のエンジンと巨大な床下燃料タンクを搭載する大型機となったが、オプションのテールブーム及びメインローター折り畳み機構によって艦載機としての運用を可能としている。またシーキングの後継機として開発されたため、機体の寸法・重量はミネルヴァ級フリゲートのヘリ甲板に合わせて設計され、胴体は大型化しながらもメインローターも含めた全長は22m級に納まっている。
油圧系統
油圧系統はトランスミッションによって駆動される、二重化された操縦油圧系統と多用途油圧系統を搭載している。操縦油圧系統は操縦のみに使われ、片一方が損失しても操縦が継続出来るように二系統になっている。多用途油圧系統はランプドア、カーゴフック、ホイスト、ウィンチ、後脚のパワーステアリング、ブレーキ、エンジンの始動に使用されるほか、緊急時には操縦用の油圧としても使用できる。油圧源は前後のトランスミッションとなっている。また多用途油圧系統の油圧源はAPUでも発生させることができる。

電子兵装

EC340の兵装電子システムは、任務器材パッケージと呼ばれ、HACとUHTのものはユーロMEP、HAPのものはHAPMEPとそれぞれ呼ばれる。EC340MEPは兵装サブシステム、操縦士用画像サブシステム、空対空サブシステムなどで構成され、昼夜間、悪天候を問わず匍匐飛行が行える。一方のHAPMEPは、システム管理などの兵装コンピュータ・シンボル・ジェネレーターを中核として、機体に搭載されている複合センサーと組み合わされて乗員のHMSDに表示される。

内装

座席配置

巨大な機内空間は左舷にステップ付きドア、右舷にスライド式カーゴドアを備え、民間輸送型で30人、軍用輸送型で兵員24人分の座席を備える。後部にランプ・ドアを装備することも可能であり、ランプ・ドア搭載機は後部胴体の形状が異なるため対潜型とは容易に識別できる。5枚のメインローターはNE社がロイリで取り組んだBERPブレードを採用し、特徴的な外見を備えている。エンジンは陸軍向けの機体はNEM バルバラ322を搭載するが、海兵隊向けではバルバラ503が搭載される。

武装

機関銃ステーション

機首下面にM5グレネードランチャー、前脚横左右に増設されたスタブウイングにM24A1 20mm機関砲かXM159ロケットランチャーを備え、左右の窓にはM60D機関銃やM2重機関銃が付けられ、後端開口部のローディング・ランプにもM60DやM2が搭載可能になっており、機体各部に装甲板が張られた。

対潜魚雷

対潜型は対潜魚雷の他、対艦ミサイルの搭載も可能である。輸送型は3,050kgまでの貨物を機内に搭載することができ、5,440kgまでの貨物を吊り下げ輸送することもできる。EC340に求められたのは、「対潜戦・対水上戦能力の向上」、「人員物資輸送・警戒監視など多用途性の向上」、「安全性の向上」であった。これらを実現する為、搭載機器類の追加・変更にとどまらず、機体形状の変更やローター、エンジンまで手が加えられた。

機内空間の拡大

EC340は機内空間を拡大したほか、エンジン換装、新開発の高性能ローター、着艦誘導支援装置、戦術情報処理表示装置を装備している。多目的化に付随して、捜索救難および輸送のため、キャビン内の完全防水化と床面強化が要望されていたが、計画段階で見送られた。物品搬出入の効率化のため、キャビンドアが2重式となっている。

対水上レーダー

対水上レーダーは分解能の高い逆合成開口レーダー(ISAR)に、ディッピングソナーは探知距離の長い低周波ソナーに変更した。
対艦ミサイル
また、対潜魚雷以外にも対艦ミサイル(AGM-114M ヘルファイアII)や対潜爆弾の装備も可能となり、探知能力とともに攻撃能力も向上した。これらの新技術の導入により、SH-60Jとは全く別種の機体と呼べるものとなり、開発にも長い時間を必要とした。

その他支援設備

着艦誘導装置

着艦誘導支援装置(SLAS)は、搭載艦に自動で着艦進入できる、世界で初めて実用化されたシステムである。ディファレンシャルGPSの位置情報によって搭載艦の60ヤード付近まで、赤外線とレーザーによって母艦へのアプローチ、飛行甲板上への自動進入、ホバリング、着艦まで自動誘導される。甲板が目視しにくい夜間や悪天候時における操縦士の負担を大幅に軽減できる。

全天候作戦支援システム

フォンセーズ海軍では夜間や悪天候時にはSLAS使用を指導しているが、SLASによる着艦は時間がかかることや、装置に頼り技量が落ちることを懸念するパイロットも多く、夜間でもSLASを使わずに誘導灯を頼りに着艦する者が多いという

派生型

海軍向け

EC388 RVC
掃海型。J78掃海具を牽引し、30分進出した海域で6時間の掃海を行える。処分用空中投下UUVも利用可能。
EC388 ECM
電子機器が増えたことによる電力確保のため、電気系を2系統化した強化型。
EC388 C3N
指揮統制システムを搭載している。ヘリコプターを集中運用するヘリボーン作戦などで利用される。

空軍向け

EC388 MEV
負傷兵搬送業務であるCASEVACを目的とした医療任務型。ダストオフ (dedicated unhesitating service to our fighting forces, DUSTOFF)の別名で親しまれている。
EC388 CSAR
EC340の高度改良型。医療任務に特化した機体。救助用ホイスト、統合型全身患者固定システム、搭載型酸素供給システム、耐衝撃座席などが装備されている。