架空国家を作ろう 第2.6世界線 - ユーロチョッパー EC340
EC340 汎用ヘリコプター
基本情報
種類汎用ヘリコプター
原開発国フォンセーズ自由国
バルカン・スラヴ連邦共和国
技術協力エーレスラント連合王国
運用者フォンセーズ自由国陸軍
バルカン・スラヴ連邦陸軍
フォンセーズ自由国海軍
エーレスラント陸軍
製造ユーロチョッパー
性能
全長20.25m
全高6.05m
ローター直径16.87m
空虚重量6,125kg
運用時重量12,010kg
最大離陸重量16,330kg
積載量7,200kg
乗員2名
駆動系
エンジンNEM R6000:2基
搭載位置機体上面中央部
駆動方式ターボシャフトエンジン
出力2400kw
武装
名称15.5mm機関銃
弾薬規格15.5×294mm EDF弾
作動方式チェーンガン
冷却方式強制液冷
発射速度880発/分
装甲貫通力14mm(AIPHE/500m)
12mm(AIPHE/200m)
使用弾薬AIPHE(知能化徹甲榴弾)
3PHE(プログラマブル榴弾)
APFSDS
HEI
給弾方式ベルトリンク方式
携行弾数1600発
電子兵装
センサーFLIRE/ALQ-2
通信用PAAAE/ACN-4
EODASE/APG-5
捜索用ミリ波レーダーE/APR-3
捜索用LIDARE/APG-7
追跡用レーダーE/ANG-8



概要

EC340はフォンセーズ自由国バルカン・スラヴ連邦共和国エーレスラント連合王国が共同開発した汎用ヘリコプターである。EC340はグローバルスタンダードな標準的な汎用ヘリコプターとして、安全性・信頼性・整備性・実用性に重点を置いて設計され、複数の派生型が展開されている。拡張性には軽量なスケルトンが必要であると考えられ、その結果、機体には複合材料が多用され、胴体は約80%がカーボン複合材料によるブロックまたはサンドイッチかケブラー・サンドイッチ構造で、その他の材料ではアルミニウムが約11%、チタン合金が約6%使用されている。メインローター、テールローターも同様で、ブレード本体は複合材料製。メインローターはMBB社が開発した高効率ブレードを採用し、テールローターは重量、性能、整備性、費用の関係から3枚ブレードを採用している。無関節型ローターを採用しているため、ループなどの曲技飛行が可能な機動力を有している。

設計

メインローター

EC340は、メイン、テールローター共に4枚の羽根を有した回転翼によって構成され、ノーマン・ダイナミクス社製カリンカターボシャフトエンジンによって動力を与えられている。回転翼は折りたたみ式であり、展開時はエラストマー製のベアリングローターヘッドに固定される。テールローターは傾斜が付けられており、剛性クロスビーム構造である。戦術輸送機による航空輸送を目的とした陸軍の要件を満たすため低全高形状となっおり、完全武装の歩兵1個分隊約11名の搭乗が可能であり、2,600ポンドの内部積載量を持ち、外部からスリングによって9,000ポンドの貨物を吊り上げ可能としている。

航法用アビオニクス

機首の気象レーダーに加え、機首左にE/APQ-147マッピング/地形追従レーダーが備わっている。エンジンはNEM マリエル300ターボシャフトエンジン。ASEには、E/AAR-47ミサイル警報装置、E/AVR-2レーザー警報装置、E/ALQ-162CW連続波ジャマーを装備。

エンジン

大量の機材と長大な航続距離を求めた結果、3発のエンジンと巨大な床下燃料タンクを搭載する大型機となったが、オプションのテールブーム及びメインローター折り畳み機構によって艦載機としての運用を可能としている。またシーキングの後継機として開発されたため、機体の寸法・重量はミネルヴァ級フリゲートのヘリ甲板に合わせて設計され、胴体は大型化しながらもメインローターも含めた全長は22m級に納まっている。

電子兵装

EC340の兵装電子システムは、任務器材パッケージと呼ばれ、HACとUHTのものはユーロMEP、HAPのものはHAPMEPとそれぞれ呼ばれる。EC340MEPは兵装サブシステム、操縦士用画像サブシステム、空対空サブシステムなどで構成され、昼夜間、悪天候を問わず匍匐飛行が行える。一方のHAPMEPは、システム管理などの兵装コンピュータ・シンボル・ジェネレーターを中核として、機体に搭載されている複合センサーと組み合わされて乗員のHMSDに表示される。

内装

座席配置

巨大な機内空間は左舷にステップ付きドア、右舷にスライド式カーゴドアを備え、民間輸送型で30人、軍用輸送型で兵員24人分の座席を備える。後部にランプ・ドアを装備することも可能であり、ランプ・ドア搭載機は後部胴体の形状が異なるため対潜型とは容易に識別できる。5枚のメインローターはNE社がロイリで取り組んだBERPブレードを採用し、特徴的な外見を備えている。エンジンは陸軍向けの機体はNEM バルバラ322を搭載するが、海兵隊向けではバルバラ503が搭載される。

武装

対潜魚雷

対潜型は対潜魚雷の他、対艦ミサイルの搭載も可能である。輸送型は3,050kgまでの貨物を機内に搭載することができ、5,440kgまでの貨物を吊り下げ輸送することもできる。EC340に求められたのは、「対潜戦・対水上戦能力の向上」、「人員物資輸送・警戒監視など多用途性の向上」、「安全性の向上」であった。これらを実現する為、搭載機器類の追加・変更にとどまらず、機体形状の変更やローター、エンジンまで手が加えられた。

機内空間の拡大

EC340は機内空間を拡大したほか、エンジン換装、新開発の高性能ローター、着艦誘導支援装置、戦術情報処理表示装置を装備している。多目的化に付随して、捜索救難および輸送のため、キャビン内の完全防水化と床面強化が要望されていたが、計画段階で見送られた。物品搬出入の効率化のため、キャビンドアが2重式となっている。

対水上レーダー

対水上レーダーは分解能の高い逆合成開口レーダー(ISAR)に、ディッピングソナーは探知距離の長い低周波ソナーに変更した。
対艦ミサイル
また、対潜魚雷以外にも対艦ミサイル(AGM-114M ヘルファイアII)や対潜爆弾の装備も可能となり、探知能力とともに攻撃能力も向上した。これらの新技術の導入により、SH-60Jとは全く別種の機体と呼べるものとなり、開発にも長い時間を必要とした。

その他支援設備

着艦誘導装置

着艦誘導支援装置(SLAS)は、搭載艦に自動で着艦進入できる、世界で初めて実用化されたシステムである。ディファレンシャルGPSの位置情報によって搭載艦の60ヤード付近まで、赤外線とレーザーによって母艦へのアプローチ、飛行甲板上への自動進入、ホバリング、着艦まで自動誘導される。甲板が目視しにくい夜間や悪天候時における操縦士の負担を大幅に軽減できる。

全天候作戦支援システム

フォンセーズ海軍では夜間や悪天候時にはSLAS使用を指導しているが、SLASによる着艦は時間がかかることや、装置に頼り技量が落ちることを懸念するパイロットも多く、夜間でもSLASを使わずに誘導灯を頼りに着艦する者が多いという

派生型

陸軍向け

EC340A JAT
対戦車武装モデル。最大16発のMIATもしくはリウー対戦車ミサイルを搭載できる。
EH-60A ECM
電子機器が増えたことによる電力確保のため、電気系を2系統化した強化型。
EC340C C3N
指揮統制システムを搭載している。ヘリコプターを集中運用するヘリボーン作戦などで利用される。
EC340 MEV
負傷兵搬送業務であるCASEVACを目的とした医療任務型。ダストオフ (dedicated unhesitating service to our fighting forces, DUSTOFF)の別名で親しまれている。
EC340 CSAR
EC340の高度改良型。医療任務に特化した機体。救助用ホイスト、統合型全身患者固定システム、搭載型酸素供給システム、耐衝撃座席などが装備されている。