架空国家を作ろう 第2.6世界線 - ユーロチョッパー EC1001
EC1001 垂直離着陸輸送機
基本情報
種類垂直離着陸輸送機
原開発国フォンセーズ自由国
バルカン・スラヴ連邦共和国
技術協力エーレスラント連合王国
運用者エーレスラント海兵隊
フォンセーズ自由国陸軍
バルカン・スラヴ連邦陸軍
フォンセーズ自由国海軍
エーレスラント陸軍
ロールアウト2017年2月3日
製造ユーロチョッパー
性能
全長17.85m
全高6.60m
全幅25.56m
ローター直径11.58m
空虚重量16,125kg
運用時重量22,010kg
最大離陸重量26,330kg(VTOL)
29,780kg(STOL)
積載量10,200kg
速度570km/h(最大)
488km/h(巡航)
航続距離3840km
乗員2名
機内ペイロード
歩兵24名
120mm迫撃砲1門+運用要員
90mm迫撃砲2門+運用要員
軍用バギー4両
軽装甲偵察車1両
ホイスト
155mm榴弾砲1門+運用要員
軽装甲多機能車2両
特殊作戦用ボート1艘
駆動系
エンジンNEM UR5400:2基
搭載位置両翼端
駆動方式ターボシャフトエンジン
出力5400kw
電子兵装
センサーFLIRE/ALQ-2
通信用PAAAE/ACN-4
EODASE/APG-5
捜索用ミリ波レーダーE/APR-3
捜索用LIDARE/APG-7
射撃管制レーダーE/ANG-8



概要

EC1001はフォンセーズ自由国バルカン・スラヴ連邦共和国エーレスラント連合王国が共同開発した垂直離着陸輸送機である。カタパルトやアレスティングワイヤーを持たない強襲揚陸艦や軽空母では固定翼の早期警戒機は運用できないため、従来は空軍の早期警戒機が艦隊上空まで進出するか、捜索レーダーを搭載したヘリコプターを用いて海面付近の対空警戒を行なっていた。しかし、今日の経空脅威の恐竜的進歩は、もはやそれらの応急的な処置では防ぎきれないと判断され、垂直離着陸輸送機にレーダーを搭載することが提案され、開発が始まった。2012年以降のエーレスラント軍所属のV-107の退役後を担う機体である。新たにヘリコプターの垂直離着陸能力を持ちながら長距離飛行移動が可能であり、速度約2倍、航続距離約5.6倍、行動半径4倍、輸送兵員数2倍、飛行高度約3.5倍、物資積載量約3倍などの性能を活用して国内外の被災地救助の物資輸送にも役立っている。

特徴

ティルトローター

回転翼軸の角度を変更するティルトローター方式を採用することで、飛行中でも固定翼機とヘリコプターの特性を切り替え可能な垂直離着陸機である。従来方式のヘリコプターに比べ、高速かつ航続距離に勝る特性がある。固定翼機には不可能な垂直離着陸やホバリング(空中停止) とヘリコプターの弱点である速度の遅さと航続距離の短さを解消したヘリと固定翼機の“良いとこ取り”をした機体であ。エーレスラント航空管制局においては、パワード・リフト機に分類されている。

1990年代初頭より開発が開始され、技術的困難や冷戦の終結に伴う予算の削減などで開発・量産および配備計画は当初の予定より大幅に遅延したものの、2000年代よりエーレスラント海兵隊を始めとして海軍や空軍へも配備が始まっており、2013年からはエーレスラント連合王国行政府院長随行要員の搭乗機としても運用されている

操縦席

機長席はヘリコプターと同じく右座席である。飛行操縦システムは、自動飛行操縦システム(AFCS)を含む3重のデジタル式フライ・バイ・ワイヤによって構成されている。AFCSは、ピッチ安定、ロール安定、ヨー安定、機首方位維持、自動旋回調整、昇降速度補正といった機能を有している。フライ・バイ・ワイヤを採用してもバックアップ用として油圧やワイヤーなど機械的なリンクを有する航空機もあった]が、EC1001では特殊な操縦特性を実現するため予備系もフライ・バイ・ワイヤとなっている。

主にピッチとロールの操作を行うサイクリック操縦桿は両足の間に位置しており右手で操作する。ヨー操作は足先左右のラダーペダルで行う。プロップローターの推力の調整は推力制御レバー(TCL)で行う。通常のヘリコプターにあるコレクティブピッチレバー(後方に引き上げると推力が増加し、前方に押し下げると推力が減少する)と異なり、TCLは、固定翼機のスロットルレバーと同様に前方に動かすと推力が増加し、後方に動かすと推力が減少す。エンジンナセルの角度調整は、TCLのグリップ内側の回転式ノブ「ナセル制御スイッチ」で制御する。並列複座式の固定翼機ではスロットルレバーは機体中央にあるため機長(左座席)は右手、副操縦士は左手で操作するが、V-22では両座席の左側にTCLが設置されているため、両操縦士の操作は『足と右手で操舵、左手で出力調整』となる。
操縦翼面
操縦翼面は、ピッチ可変式プロップローターとフラッペロン、エレベータ、ラダーが存在する。フラッペロンはロール操縦時にはエルロンとして機能し、揚力が必要な場合には高揚力装置のフラップとして機能する。エレベータとラダーは通常の固定翼機と同じ機能を果たす。

センサーフュージョン

グラスコックピットが採用されているが、一部の機体においては、予備姿勢指示器などにアナログ式の計器が用いられている。操縦席の計器類は、各正面に15.2x15.2cmのカラー液晶による多機能表示装置(MFD)が左右に並んで2枚配置されている。中央パネルには、正面左にMFDより小型の単色液晶画面の予備飛行表示装置が、正面右にアナログ式の予備姿勢指示器、予備対気速度計および予備気圧高度計の組み合わせ、またはカラー液晶画面の予備計器のいずれかが配置されている。中央パネルの下部3分の2以上には、15.2x20.3cmの横長単色液晶によるEICAS/CDU表示画面1つと多数の操作キーが並んでいる。各2面のMFDには、機体姿勢や飛行諸元といった一次飛行表示や、航法情報、センサー画像情報、搭載システム情報が自由に表示でききる

候補

航法装置としては、軽量慣性航法装置(LWINS)、E/ARN-147全方位無線標識/計器着陸装置(VOR/ILS)、マーカービーコン装置、OA-8697/ARC VHF/UHF自動方位測定装置(ADF)、VHF FMホーミングモジュール、E/APN-194(V)電波高度計、E/APN-153(V)戦術航法装置(TACAN)、小型航空機搭載全地球測位システム(MAGR)が備わっている。

LWINSは3重の冗長性を備え、加速度、速度、位置、高度、磁方位、真方位についての情報を得る。

下方監視装置

各軍共通の装備として、下方全方位へ指向できる赤外線センサとしてAN/AAQ-27A(mid-wavelength infrared(MWIR)imaging system)を備える。このMWIRは機首下面に搭載される。エーレスラント海軍型とエーレスラント空軍型は地形追随および地形回避機能を持つAN/APQ-174レーダーを備える。米空軍では低高度での地形追随機能を高めたAN/APQ-186レーダーの搭載も進めている。レーダーは機首部左に搭載される[16]。

ELINT機能

ELINTアンテナとしての機能も備え、その場合の探知距離は高度9000mにおいて850km以上である。アンテナのスキャン時間は、3秒から40秒に設定することができレーダのビームは、2°から8°の幅に設定することができる。また、機首下面と胴体最後部下面にも比較的大きなレドームが備わっており、その他にも、胴体上面と下面に多数のフィンアンテナ類が取り付けられている。左右の主翼端にはウィングレットの代わりにESM用センサーが備わっている。

航空管制コンソール

EC1003にはエーレスラント軍の小型AEWであるE-13の開発で培った技術が投入されており、戦術データリンクとしては、従来使われてきたTADIL-A/B、TADIL-Cのほか、高速大容量通信システムによりATDDLにも対応する。またVHF/UHFのHAVE QUICKアーキテクチャ対応の航空無線機、衛星通信を含めた大規模通信システムを有するほか、高精度PコードGPS受信機などが搭載される。多機能コンソールは3基が搭載され、データリンク士官のほかに3名のオペレーターによる簡単な航空管制も可能である。

拡張性

追尾・管制システムはオープンアーキテクチャに基づいており、アップグレードを行う事で機能を拡張する事ができる。

機動性

EC1001は高い技術力が要求されるティルトローター機として、安全性・信頼性・整備性・実用性に重点を置いて設計され、複数の派生型が展開されている。拡張性には軽量なスケルトンが必要であると考えられ、その結果、機体には複合材料が多用され、胴体は約80%がカーボン複合材料によるブロックまたはサンドイッチかケブラー・サンドイッチ構造で、その他の材料ではアルミニウムが約11%、チタン合金が約6%使用されている。メインローター、テールローターも同様で、ブレード本体は複合材料製。メインローターはMBB社が開発した高効率ブレードを採用し、テールローターは重量、性能、整備性、費用の関係から3枚ブレードを採用している。無関節型ローターを採用しているため、ホバリングターナーなどの曲技飛行が可能な機動力を有してい

設計

メインローター

EC1001は、メイン、テールローター共に4枚の羽根を有した回転翼によって構成され、ノーマン・ダイナミクス社製カリンカターボシャフトエンジンによって動力を与えられている。回転翼は折りたたみ式であり、展開時はエラストマー製のベアリングローターヘッドに固定される。テールローターは傾斜が付けられており、剛性クロスビーム構造である。戦術輸送機による航空輸送を目的とした陸軍の要件を満たすため低全高形状となっおり、完全武装の歩兵1個分隊約11名の搭乗が可能であり、2,600ポンドの内部積載量を持ち、外部からスリングによって9,000ポンドの貨物を吊り上げ可能としている。

航法用アビオニクス

機首の気象レーダーに加え、機首左にE/APQ-147マッピング/地形追従レーダーが備わっている。エンジンはNEM マリエル300ターボシャフトエンジン。ASEには、E/AAR-47ミサイル警報装置、E/AVR-2レーザー警報装置、E/ALQ-162CW連続波ジャマーを装備。

エンジン

大量の機材と長大な航続距離を求めた結果、3発のエンジンと巨大な床下燃料タンクを搭載する大型機となったが、オプションのテールブーム及びメインローター折り畳み機構によって艦載機としての運用を可能としている。またシーキングの後継機として開発されたため、機体の寸法・重量はミネルヴァ級フリゲートのヘリ甲板に合わせて設計され、胴体は大型化しながらもメインローターも含めた全長は22m級に納まっている。

電子兵装

EC340の兵装電子システムは、任務器材パッケージと呼ばれ、HACとUHTのものはユーロMEP、HAPのものはHAPMEPとそれぞれ呼ばれる。EC340MEPは兵装サブシステム、操縦士用画像サブシステム、空対空サブシステムなどで構成され、昼夜間、悪天候を問わず匍匐飛行が行える。一方のHAPMEPは、システム管理などの兵装コンピュータ・シンボル・ジェネレーターを中核として、機体に搭載されている複合センサーと組み合わされて乗員のHMSDに表示される。

内装

座席配置

巨大な機内空間は左舷にステップ付きドア、右舷にスライド式カーゴドアを備え、民間輸送型で30人、軍用輸送型で兵員24人分の座席を備える。後部にランプ・ドアを装備することも可能であり、ランプ・ドア搭載機は後部胴体の形状が異なるため対潜型とは容易に識別できる。5枚のメインローターはNE社がロイリで取り組んだBERPブレードを採用し、特徴的な外見を備えている。エンジンは陸軍向けの機体はNEM バルバラ322を搭載するが、海兵隊向けではバルバラ503が搭載される。

電子機器区画

MESAレーダー・アンテナの信号を処理するために、天井からすぐに送受信モジュールが1m程の幅で中央部分を占めている。周囲には各種電子機材のキャビネットが並べられている。通常は飛行中に人の立ち入りは行われない

休息区画

乗員の休息などのために、各々片側にはビジネスクラス用座席が2席ずつテーブルを挟んで4席分並べられ、左右で合計8席8人分の休息用空間が確保されている。

その他支援設備

空中空中給油装置

着艦誘導装置

着艦誘導支援装置(SLAS)は、搭載艦に自動で着艦進入できる、世界で初めて実用化されたシステムである。ディファレンシャルGPSの位置情報によって搭載艦の60ヤード付近まで、赤外線とレーザーによって母艦へのアプローチ、飛行甲板上への自動進入、ホバリング、着艦まで自動誘導される。甲板が目視しにくい夜間や悪天候時における操縦士の負担を大幅に軽減できる。

全天候作戦支援システム

フォンセーズ海軍では夜間や悪天候時にはSLAS使用を指導しているが、SLASによる着艦は時間がかかることや、装置に頼り技量が落ちることを懸念するパイロットも多く、夜間でもSLASを使わずに誘導灯を頼りに着艦する者が多いという

派生型

EC1001 MFC

特殊部隊輸送用の改良型。エーレスラント空軍第1特殊作戦航空連隊にて使用されている。M230 30mm機関砲、ロケット弾ポッド、その他の武装が施された型があり、ドアガンにはM134D ミニガンが搭載されている。

EC1001 VPC

要人輸送型。政府専用機であり、EC1003 MFCの装備が導入されている。大型のEC603と比べて輸送機への搭載が比較的容易であることを利用して外遊に用いられる。

EC1001 HCS

戦闘捜索救難型。脱出した航空要員や戦闘中に孤立した兵士を救助することを主な目的として、EC1003 MFCを改造したものである。

EC1001 EIN

電子偵察機型。レーダーが外され、高感度な冷却受信機が搭載された。