概要
バルカン連邦がダッソー社と共にミュラージュ4000をベースに開発した戦闘機。
機体
機体の素材構成はCFRP31%、チタン26%、アルミ22%、RCC9%、その他となっており、機体強度の強化に重点が置かれている。
比較的大型の機体をFCSによって制御するCCVとなっており、FCSの操縦への介入度合いは荷重制限と運動制限から6段階のパフォーマンスグループに分かれており、コンピュータが自動的に条件の変化から自動的に切り替え、常に最高の性能を発揮出来るようになっている。
ミュラージュ2000から機体を大幅に拡大、機体フレームを強化した結果、自重は60%以上も増加、エンジンも双発に変更された結果、もはや別の機体と呼んでも差し支えない機体となった。機体側面にコンフォーマル燃料タンクを装備可能となり、ハードポイントはミュラージュ4000と同様11箇所に拡大された。パワフルな二基のエンジンは大量の武装の搭載を可能にした。マルチレール・ミサイルランチャーの採用により、機体下面の4箇所に2発ずつ、主翼下内側のパイロン2箇所に4発ずつ、主翼外側の4箇所に2発ずつの計24発の空対空ミサイルを搭載可能となり、この状態でさらに中心線下に増槽1本を搭載してのミサイルキャリアーとしての運用も見込まれている。無論この状態では飛行性能は大幅に低下し、最高速度もM1.2〜1.4に制限される。主翼下面内側のパイロンを3連ランチャーに換装すれば主翼下面と合わせ、AGM-65相当の対地ミサイルを最大10発搭載することもでき、他にも様々な組み合わせが可能となっている。
アビオニクス
レーダーは、JAS-39グリペンにも搭載されたSelex 製ES-05 Raven AESA(電子式スキャンアレイ・レーダー)を装備する。このレーダーは同社のVixen AESAレーダーの一つで、これにSkyward-G型赤外線探知追尾センサーIRSTを組み合わせて、飛来する目標の熱を探知する。これでステルス性巡航ミサイル等の飛翔体の迎撃が可能となる。そしてレーダーに「情報、監視、偵察」の機能を持たせる。さらにSelex-ES製の新型デコイを装備し、敵対陣営の新型対空ミサイルの脅威に対抗する。
エンジン
F-29で採用されたSHI-100から推力偏向機構をオミットしたものを採用した。