架空国家を作ろう 第2.6世界線 - マルセイユ級航空母艦

マルセイユ級空母

架空
種類通常動力CATOBAR航空母艦
価格しらなーい億円
 マルセイユ級はルートアセシオン・ミーリア帝国の航空母艦である。

性能緒元
全長318m
水線幅39.5m
全幅74.5m
全高60m
満載排水量75,430t
乗員3860名
武装レンダリアCIWS 4基
速度30.4kt/h
機関アル・メナス SB-5300 ボイラー 8基
アル・メナス ST-4333 蒸気タービン 4基
スクリュープロペラ 5枚翅プロペラ 4軸
航続距離12,000nm/16kt
レーダーAN/SPS-48 3次元式
AN/SPS-49 2次元式
AN/SPS-4 航海用
AN/SPN-27 航空機管制用
ソナーAN/SQR-53C 艦首装備式
搭載機数固定翼機 x65
ヘリコプター x15

概要

 本級はルートアセシオン・ミーリア帝国ジェラルド社が建造した、安価で高い航空機運用能力がコンセプトの航空母艦。単価を抑えるため大量建造が予定されており、その数は4隻を数えるとされる。
 必要最低限まで削った防空火力により、生残性に疑問は残る。
 だが、極めて高い出力を持つカタパルトや航空管制レーダーなど、必要なものは揃っている。これのお陰でミリアス戦闘機ADF-32B/Cは対艦ミサイル4発、もしくは巡航ミサイル2発を伴って発艦が可能。

来歴

 1967年の海軍整備計画において、アセシオン海軍はバルト海や北海、大西洋方面に配備する艦隊の中核をなす航空母艦の建造を計画した。周囲には海軍強国たり得る艦隊が存在せず、アセシオンの核抑止戦略との折り合い上、北海・大西洋海域での制海権確保は急務であった。
 まず最初に検討されたのは原子力空母・満載9万トンを超える超大型空母・スーパーキャリアーだったが、近海での展開が中心という都合上、原子力化によるコストが極めて高い割にメリットが少ないとされ、放棄される。
 一方、通常動力空母の研究を行っていたエカテリーナ・ウェインライト中将は以下の3案を軍に提示。
設計案満載排水量形式
設計A4万tSTOVL
設計B6万tSTOBAR
設計C7万tCATOBAR
 この3案のうち、最も費用が高くなってしまうのは、当然ながら装備が高価かつ巨大な7万t案だったが、大量建造によるローテーションを企図していたため、4万t級STOVL空母では逆にコストパフォーマンス悪化の可能性を指摘され、更に「有力なVTOL性能を持つ艦載機は開発不能」とのジェラルド社からの回答により、4万t案は廃棄された。
 候補に絞られたのは6万t級と7万t級だったが、6万t級STOBARでは重視するとされたASuW能力が不足してしまうだけでなく、艦載機の航続距離低下や将来艦載機の運用に耐えないとの声があり、設計段階まで進んだが破棄された。
 結果、残った7万t級案が最も優秀とされ、この計画案を基に次期航空母艦計画が発足する運びとなった。

設計

船体

 本級はおおよそ大戦期から培われたアクシャルデッキ型・アングルドデッキ装備型空母双方の運用実績を考慮、他国でのスーパーキャリアーのレイアウトを参考に構築されている。
 全長は300m超、船体幅は39mとやや幅広の船体を採用し、艦載機数や搭載物資の充実を図った。アクシャルデッキ空母によく見られた細長い船体でも運用は可能と見られてはいたものの、北海海域での長期の作戦行動に支障を来す恐れがあったため、速度を控えめに、物資の搭載量を優先した形となる。この効果は船体の揺動を低減する効果もあり、居住性の向上にも繋がっている。
 主甲板は格納庫甲板床面とされ、127mmの均質圧延装甲を装備している。この装甲板は大戦期の戦艦に利用されたBクラス装甲板と類似しているが、冶金技術の向上により大幅な質の向上を実現した。外見では飛行甲板が主甲板と見られることも多いが、本級では後述の閉鎖式格納庫とされており、飛行甲板は04甲板に相当。こちらにも装甲が施されている。その裏側に当たる03甲板天井部分には作業用のモノレール型天井クレーンが前後方向に4列、左右方向に2列ずつ配置されており、主に重量物運搬用として使用される。
 艦橋は従来型空母と同じく右舷配置のアイランド型であり、AN/SPS-48他、レーダーや電子機器類を配置。後部には小規模の航空機管制室を備えており、主に甲板の管理を行っている。
 エレベーターは航空機2機を同時に搬出入できる76t型舷側エレベーターを4基設置。動力は発電機からの電力で賄われている。位置は右舷の飛行甲板外縁部艦前方、艦橋前、艦橋後部、左舷の飛行甲板後部になっている。前級のダッチェス級では左舷前方に配置されていたが、最初からアングルドデッキを装備する関係上、それを下げた形となった。
 これとは別に兵器用エレベーターも装備されており、こちらは主に弾薬の搬出入を担当。弾薬庫〜飛行甲板に8か所を配置している。船体底部の弾薬庫を貫く直通通路であるため、浸水があった場合は自動で閉鎖されることになっている。

航空機運用能力

固定翼機65機、ヘリ15機運用可能
LAMPS/CV HEROに対応
MK.113 蒸気カタパルトは艦首2基、アングルドデッキ前縁に2基装備され、40000kgの機体を308km/hまで加速する能力を持つ

機関

 前述の通り原子力艦の配備は叶わず、動力は従来型空母と同じく蒸気ボイラーとタービンの組み合わせとされた。

C4ISTAR

 本級は1970年代後半に就役した航空母艦ではあるものの、巨大な船体を活かした搭載能力により改修を施され、21世紀でも使用可能な装備を持つ。

派生型

マルセイユ級フルモデル
開発が計画されていた超大型原子力空母。ジェラルド・R・フォード級を超える高性能レーダーや充実した防空火器、更には大出力エレベーターや電磁カタパルト、軽量素材を使用した同級を超える広い甲板や居住スペース、限定的なステルス性、人工知能での航空管制など技術の粋を集めた航空母艦だったが、コストがあまりに膨大になりすぎ計画中止。
この計画は後のゼシル・イゼヴァール級空母に引き継がれた。
マルセイユ級対潜モデル
対潜空母として計画されたマルセイユ級。ソナーやデータリンク用アンテナの追加を行い、ヘリ90機という莫大な数の搭載機数を持つ。
カタパルトは残されており、対潜哨戒機や早期警戒機の積載、攻撃型空母としての運用も従来通り可能。

運用国

・ルートアセシオン・ミーリア帝国

関連項目