ラップラント人はゴル王国により絶滅に追い込まれた。ゴル王国は僅か500人の兵でラップラント討伐を完了しているが、当時のラップラント人はおよそ30万人と推計され、近代戦の天秤は僅か500人程度の正規軍よりも民兵に傾くと考えられる。圧倒的な兵力差にも関わらず、僅か1年でラップラント人の絶滅に成功したのは、まったく別の兵器によるところが大きいことが判明した。それは今日、『絶滅ウイルス』と呼ばれている『
フラビウイルスゴトランド株?』である。ラップラント人にのみ重篤な脳炎と血球貪食症状を引き起こすこのウイルスは、ゴル王国の絶滅政策に利用された。この事実を重く受け止めた国王
エルマは「治療の権利は例え邪悪なゴル王国に手を貸していた頃の後遺症だったとしても、医療保険法によって保障されています。安心して受診してくださいね」と市民に呼びかけている。