1985年、
NiANの金融部門と
BAグループからの融資を受けて起業したベンチャー企業ダートフロッグが原型である。ダートフロッグはPC向けOSの開発を行うベンチャー企業であり、開発されたOSは主に
BAグループ製PCに搭載された。
当時PCの国内シェアは大半を
BAグループが占めていたため、その
BAグループにOSを採用されたダートフロッグは、国内のベンチャー企業としては指折りの成功企業として名を連ねることとなった。
その後は安定して利益を上げながら、1995年に携帯電話事業への参入を発表、ストレート型携帯電話であるD101を発売した。これは初の国内製携帯電話であり、国内シェアの6割を奪い取る大金星をあげた。2000年には
BAグループと協力して開発されたカラー液晶ディスプレイを搭載した折りたたみ式携帯電話D102を発売、再びシェアを大きく獲得していく。
200万画素のカメラを搭載したD103を2002年に発売するころには、PC向けOSのシェア争いに負けたこともあり、売上と利益のほとんどを携帯電話事業で得ていた。そのため、アルミヤは国内の第三世代移動通信システムを自身で運用することを決定、通信局の建設などの権利を確保し、大きな利益を得るようになった。
その後も後継モデルを出し続け、携帯電話事業で大きな利益を得ていたのだが、2007年に発売されたiPhoneがシェアを拡大するのを見て、「スマートフォンが覇権を握る日も近い」と危機感を覚えた上層部が技術部にスマートフォンの開発を命令、2010年より自社のスマホ向けOS「Dirt Frog」を搭載したスマートフォンが発売された。同時にPC向けOS事業から撤退し、携帯電話事業と、移動通信システム関連事業へ集中することとなった。また、Dirt Frogの採用と同時に社名をデンドロベートへ変更した。
2012年には首都とアルマトゥイにて第4世代移動通信システムの運用を開始し、それに対応したスマートフォンの発売も開始した。2015年にはラインナップを一新し、スマートフォンはハイエンドモデル「テリビリス」とミドルエンドモデル「プミリオ」とローエンドモデル「ルカモロス」、そしてその派生機種のみで構成されることとなった。
2013年には日本やインドへと進出し、ある程度のシェアを確保している。
また、2014年から5Gの実用化に取り組んでおり、2016年の実験では20Gbpsを超える通信を実現している。2017年には本社で5Gの通信速度を体験してもらうイベントを実施し、2020年8月よりアスタナ市内とアルマトゥイ市内で運用が開始された。