架空国家を作ろう 第2.6世界線 - サラトガ級ドック型揚陸艦
サラトガ級ドック型揚陸艦
基本情報
種類ドック型揚陸艦
同型艦8隻
原開発国神聖アメリゴ連合帝国
技術協力エーレスラント連合王国
運用者神聖アメリゴ連合帝国海軍
建造費187億6500万アメリゴドル
建造所バス造船所
性能
満載排水量28470トン
全長250.2m
水線長233.3m
水線幅30.39m
最大幅42.34m
吃水7.9m
機関NEM マリンフランカ
ガスタービンエンジン×4基
出力112000hp
速力最大30ノット
揚陸能力
乗員980名(操艦要員)
1223名(航空要員)
1880名(海兵隊用マージン)
艦載機MCH-53N 重輸送ヘリコプター×6機
F-35B 垂直離着陸機×6機
MV-22B 垂直離着陸輸送機×14機
ウェルドックSCV-3 大型揚陸艦×4隻
電子兵装
レーダーE/SPY-44 MFR:3面
E/SPY-12 ASDR:4面
E/SPS-73 対水上/航海用:1基
ソナーE/SQS-60 中周波式:1基
E/SQS-61 高周波式:1基
E/SQR-20 曳航式:1基
妨害装置AN/SLQ-32(v16) 電波探知妨害装置:1基
AN/SAQ-1 指向性エネルギー赤外線妨害装置:4基
AN/SLQ-58 ノイズバルーン展開装置:4基
Nulka:2基
SRBOC:4セット
C4ISTARGCCS-M
NTDS/MADL
艦艇自衛システムBL/3D
E/SQQ-12



概要

サラトガ級ドック型揚陸艦は神聖アメリゴ連合帝国海軍が運用している揚陸艦の艦級である。本級はLPD-Xの計画名で呼ばれていた。ドルつ級ドック型揚陸艦の更新艦として計画され、基本的な設計コンセプトは前級を踏襲している。一方で、航空機運用能力の大幅な強化や新型のステルス性を重視した艦橋など、現代の交戦エンベロープの拡大に適応させた箇所も多数ある。エンアワー級以前のLPDと決定的に異なる本級の最大の特徴は、航空機の運用を最重視し、ダフネ級やエンアワー級等の揚陸艦にあるウェルドックを縮小してその分航空機搭載量を増大させた事である。遠征打撃群の中核として状況によっては正規空母並みの航空戦力を提供する事が可能で、水平線外からの揚陸作戦を意図している。

一方、キング級をはじめとする正規空母が大量の弾薬と露天緊止を含めれば100機近い航空機を運用できるのに対して、ドルフマン級強襲揚陸艦はあくまで揚陸艦として設計されている。飛行甲板とエレベーターと格納庫は空母のそれと同様のものが採用されているが、「強襲揚陸艦」はやはり揚陸艦で、艦内には上陸部隊の居住区や車両甲板、装備・弾薬の倉庫、それに上陸用舟艇やLCACの入るウェルドックがあり、空母のように航空機搭載・運用だけに特化しているわけではない。

設計

船体設計

サラトガ級では、上部が空母形式で、後半部に格納庫とウェルドックを設け、前半部には上陸部隊の居住区画、車両・装備品の搭載区画などが設けられていた。この基本的な設計は本級でも踏襲されたが、抗堪性の観点からCICなどの指揮・統制区画を艦橋構造物からギャラリーデッキに移すなど、艦内配置は一部で改正された。またCBR対策など、防御面は全体に強化されている。

ブロック構造

その他にも、艦首にバルバス・バウを付し、ビルジキールの面積を増大するなどの設計変更が行われた。上部構造物・船体は1,500個以上の区画に分割されている。対空戦闘CICなどの移設に伴い、上部構造物は2層分低くなった。また5番艦からは艦橋周囲の兵装配置が変更され、前檣が三脚構造になった。

ウェルドック

揚陸艦が上陸戦を行なう際には、揚陸艦とウェルドック内の上陸用舟艇の間で物資や人員を移乗させ、ドックに注水して揚陸艦の船尾を下げて氾水させ、揚陸艦外に上陸用舟艇を進水させることができる。

航空艤装

飛行甲板

全通飛行甲板は249.6×36.0メートルを確保した。寸法としてはヨハンセン級とほぼ同様だが、タラワ級では艦砲を装備するために切り欠きを設けていたのに対し、本級ではこれを省き、ほぼ障害物のない完全な矩形に近くなったことで、CH-53Eヘリコプター9機を同時に発着させることができるようになった。またE782高張力鋼を導入して、強度も向上させている。

エレベーター

飛行甲板レイアウトの改訂の一環として、航空機用のエレベーターは2基とも舷側装備となった。大きさは15.2×13.7メートル、力量34トンとされた。またこの他に、弾薬などの物資用エレベーター6基が設けられており、それぞれ力量5.4トン、合計で7.6×3.6メートル大である。ギャラリーデッキを挟んで下方に格納庫を設けているのはレキシントン級と同様だが、その床面積は約1,922.9平方メートルに拡張されており、幅25.9メートル、高さは6.4メートルとされる。

艦載機

標準的な搭載機は、MV-22×10機、CH-53E/K×4機、AH-1W/Z×4機、UH-1N/Y×3機、F-35B×6機とされている。ヘリコプターの最大搭載数はドルフマン級と大差なく、全てCH-46中型ヘリコプターとした場合は、ドルフマン級では43機であったのに対し、本級は42機とされた。一方で垂直離着陸戦闘機の運用への対応は大幅に強化されたが、これは制海艦としての運用を想定したものでもあった。AV-8Bを目一杯詰め込めば28機を搭載できるが、制海艦として行動する場合には、F-35B攻撃機20機とLAMPSヘリコプター4〜6機を搭載することが想定されている。この場合、上陸部隊用の資機材スペースに弾薬が、追加の車両や予備部品は車両甲板に搭載されることになり、構成変更は15〜30日で完了できる。

揚陸機能

敵前揚陸

サラトガ級は満載排水量3万トン程度の中型艦であり、敵前上陸に耐えうる強固な船体と『安さ』があった。しかし今日において、水上戦闘艦と同等の電子機器や射撃管制システム、C4Iシステムを搭載した強襲揚陸艦は空母や沿海域戦闘艦に匹敵する高価値艦となり、敵前に晒すにはあまりにもリスクの高い存在となってしまった。本級では、航空揚陸作戦を中心に水平線外からの揚陸に特に力を入れている。エンアワー級は海岸線から20kmまで接近してLCAC、LCU、アムトラックを発進させるスタイルだった。本級においてもそれは可能だが、ラスト10マイルの数十分に渡る決死の攻防が作戦の成否を握るあまりにも挑戦的なドクトリンであり、危険だとすら考えられた。そのため、本級は海岸線から200〜400km離れた遠隔地で遊弋しながら垂直離着陸機による反復揚陸を行うことを想定したセットインがなされている。これまでエーレスラント海兵隊で運用していたSTOVL戦闘攻撃機のJAS-42B JSF、ティルトローター機のV-35等の大型機の運用を前提としており、CH-53K重輸送ヘリコプター、MH-60S多用途・哨戒ヘリコプター、AH-27攻撃ヘリコプターの搭載を予定している。

揚陸能力

そもそも、本級は、ネシェル級ドック型揚陸館のみならず、ゼン級貨物揚陸艦やパイヨン級戦車揚陸艦をも代替するものとして設計された。貨物揚陸艦のようなクレーンによる重量物の舷側揚陸能力、戦車揚陸艦のような擱座着岸能力、従来のドック型輸送揚陸艦のような揚陸指揮艦能力には欠けているが、これら3艦種とLSDを合わせたほどの輸送揚陸能力を備えている。1990年代の揚陸艦はいずれも車両搭載能力が不足していたことから、本級では3層・計2,323 m2に及ぶ車両甲板が確保されている。物資搭載能力は963 m3であり、また弾薬についてはパレット搭載分708 m3、弾薬庫1,007 m3に収容できる。このほか、ジェット燃料1,196 m3、ガソリン38 m3も搭載できる。また逆浸透膜による海水淡水化装置5基を備えており、それぞれ毎日45,000リットルの真水製造能力を備えている。

病院船機能

病院船機能として、手術室2室と病床24床が設けられており、また必要であれば更に病床を100床に拡張することができる[1]。

航空支援ヘリコプター運用能力

LPDはもともと強襲揚陸艦に近い性格を備えていたことから、本級も優れた航空運用能力を備えている。上部構造物の後端はハンガーとされており、MV-22Bティルトローターであれば2機、CH-46E輸送ヘリコプターであれば4機を収容できるほか、AV-8B垂直離着陸機の支援も可能である。また艦尾甲板はヘリコプター甲板とされており、発着スポット2個が設定されている。またヘリコプター甲板直下のウェルドックはオースティン級と同程度の面積であり、LCACであれば2隻、LCUであれば1隻、AAV7であれば14両を収容できる。

搭載物質

  • 完全武装歩兵:1800名
  • 主力戦車:8輌
  • 水陸両用兵員輸送車:24輌
  • 軽戦車:8輌
  • 歩兵戦闘車:16輌
  • 騎兵偵察車:8輌
  • 高機動車:120輌
  • 6×6トラック:24輌
  • 6×6タンカー:5輌
  • 155mm榴弾砲:18門