・UP-1200
アスタナに建設されているハイパービルディングのバベル用に設計された、上り分速1250mを記録している高速エレベーター。
シグナス社と
リーベリグループと提携を結んで開発されたもので、
シグナス社の炭素繊維製ロープと、
リーベリグループの気圧制御システムが搭載されている。また、ブレーキは300度以上の摩擦熱に耐える素材を使用し、安全に停止することを可能としている。
・CS-X
クロスレ・オーラスが製造しているインターネット用通信衛星。
AF計画に使用される衛星である。
BAグループと
デンドロベートが通信装置の部品を製造しており、クロスレ・オーラスは衛星本体の製造を担当している。
衛星本体の重量は僅か260kg程度で、フェーズドアレイレーダーを4つ搭載している。これらは搭載されているソーラーパネルを利用して起動し、イオン推進システムで移動を行う。また、1万機もの数を地上から管理することは困難な為、各国のデブリ追跡システムのデータを利用し、スペースデブリや衛星との衝突を回避するための機動を自律的に行うように設計されている。
機能停止が近付いた衛星は自動的に地球に向かって加速を行い、最終的に大気圏へ突入し燃え尽きるようになっている。これはスペースデブリを作らないための対応である。
・EMU-10000
クロスレ・オーラス製の電車。全てにアルミニウム合金を使用したダブルスキン構体を採用しており、FSW溶接を使用している。これらによって車体は極めて軽量に仕上がっている。または、車内照明と尾灯はLED、前照灯はHIDとなっており、これらによって電力消費量を大幅に減らしている。
車両情報制御装置は計器などを中心としてグラスコックピット化が進められている。ディスプレイはタッチパネル式となっており、より簡単に操作が可能なようになっている。また、車内には無料の無線LANサービスが存在する。
・APS-2000シリーズ
クロスレ・オーラス製のパワー半導体。シリコンと比較して絶縁破壊電界強度が10倍近い炭化ケイ素を使用することで、電気抵抗の主要因となるドリフト層を1/10まで薄くし、抵抗値が大幅に低減、電力損失を大きく減らしている。これにより、パワーデバイスの導通損失、スイッチング損失を大幅に低減している。また、高い絶縁破壊電界強度は高耐圧化を容易とするため、ショットキーバリアダイオードを採用することに成功した。これにより、高速スイッチング動作を可能としている。
他にも、炭化ケイ素はバンドギャップ幅がシリコンの約3倍であり、電子が伝導帯へ移動することでリーク電流が増加することを防ぎ、高温での動作不良を防いでいる。