架空国家を作ろう 第2.6世界線 - キール運河
キール運河
基本情報
ルートアセシオン・ミーリア帝国
シュレスヴィヒ=ホルシュタイン州
管理者キール運河管理公社
建設1895年
長さ98km
102m
水深18m


概要

ルートアセシオン・ミーリア帝国の北部に存在する、北海とバルト海を結ぶ大規模な運河。過去には戦艦の通行などにも利用された重要な運河であり、2001年から拡張工事が行われた。エルベ川とキール軍港が入口。
北海、バルト海共に戦略的に重要な民間港や軍港が存在しており、アセシオンはドイツ地域における交通の利便性向上のために19世紀末期から建造が開始された。
過去の正式名称は北海バルト海運河(Nord-Ostsee Kanal)となっていたが、運河の拡張により正式名称がキール運河に変更された。

歴史

最初はアイダー運河により北海とバルト海を接続していたが、これは幅29m、深さ3mという小規模な運河であったため、船舶の大型化と喫水の深さなどの問題が浮上し、アセシオン政府は新たな運河の建設を決定。1887年より建設が開始されることとなり、総計10万人の工員による運河開拓工事により1895年に開通した。
当時の大きさは長さ、幅共に現在のまま、水深は11mとなっていた。これは当時の船舶ではたいていのサイズが通行可能かつすれ違いも可能となっていたが、ルートアセシオンの海軍戦略の見直し案「シーパワー21」により運河の拡張が決定。水深を18mまで取ることで原子力空母の通行を可能とすることとした。
工事は2001年から行われ、2006年には工事が完了、原子力空母の通行が可能な運河として機能することとなった。

利用

本河川はエーレスラント時代には国際河川として機能していたが、ルートアセシオン独立後には東部諸国との関係悪化により方針を転換、PLM船籍及びPLMの個人・法人保有の船舶を完全に締め出すこととなり、運河の管理をルートアセシオン国営企業であるキール運河管理公社に委託。以降は一般運河として分類変更されている。
ルートアセシオン国内での船舶貨物輸送の他、外国からバルト海沿岸の港湾部への荷物搬入、海軍艦艇の回航に利用されている。特に海軍戦略の見直しを理由に拡張が図られたため、原子力空母をはじめとする空母打撃群がしばしば通行する。
運河の利用には事前にルートアセシオン政府及びキール運河管理公社の許可を得なければならず、敵対国家の艦船やテロリストの船舶はまず通行許可は出ない。

通行料

ルートアセシオンの海運法第112条により、キール運河では通行料を必要とする。徴収された通行料は運河の保守整備に利用される。
本運河の通行料は以下の通り。

民間船舶:1tにつき2ドル
外国海軍所属艦艇や公船:1tにつき20ドル(戦艦、空母などの主力艦、2万t以上の艦艇は1tにつき100ドル)
ルートアセシオン、メリナ連邦王国、テチス連邦構成国の艦艇や公船:無料
危険物搭載手数料:1tにつき20ドル
アセシオン政府が敵対勢力と認めた国家または集団所属、船籍の民間船舶:1tにつき2000×nドル(警戒監視レベルの数字)、加えて無害通航保証料500万ドル
レッドリスト国家・集団
公・民共に通行禁止ポーランド・リトアニア・モスクワ帝国
アレイトス連邦
公船の通行禁止スペイン王国(係数3)

キールマックス

運河は喫水17m以下、または載貨重量数200,000t以下、かつ水面からの高さが68メートル以下、最大幅112m以下の船が航行できる。これを上限とする基準をキールマックスという。この基準では超大型タンカーは航行できない。載貨重量数が超過するような場合は、荷物の一部を運河が所有する船に一時的に分載して、通過後に再度載せ直すことも行われる。
ルートアセシオンの艦艇はほとんどがこのキールマックスに収まるように建造される。唯一の例外としてはアリコーン級原子力潜水艦が挙げられるが、母港はマダガスカルに存在し、バルト海側にアリコーンを整備できる港湾部が存在せず、またアリコーンがバルト海で活動するようなこともないため、この運河を利用することはない。