架空国家を作ろう 第2.6世界線 - カリフォーニエン=ドイツ国防軍

全体の概説

 カリフォーニエン=ドイツの国軍。「国防軍」「カリフォーニエン=ドイツ軍」などとも呼ばれる。ドイツ語の正式名称はReichswehr Kalifornien Deutschland。
 主任務は、
・カリフォーニエン国民の生命及び財産の保護
・国土防衛
・国際協力及び地域安定活動
の3つとし同盟国との軍事外交活動、自然災害発生時における救助活動、対テロ活動など実績を上げ、国内外問わず信頼されている組織でもある。兵員は志願将兵のみで構成されているため少数精鋭でも戦える訓練を受けており、プロイセン王国軍時代からの伝統も受け継いでおり「北米のプロイセン軍」との異名でも知られる。
 国防軍総兵力は30.5万人とされている。
その内訳は
・陸軍…18万人
・海軍…6万人
・空軍…4.5万人
・海兵隊…2万人
また、即応対応できる訓練を受けた予備役も存在し総数は約5万人となっている。
 国防軍四軍はドイツ製及び北米製の装備品を採用している。また国交を結んだ新生ブラジル帝国製の装備品も取り入れており空軍を中心に採用されている。装備品は高い技術力を持つ我が国の技術を用いて国内生産されている。

沿革

 西ドイツ統治時代に駐留していたドイツ連邦軍カリフォーニエン自治政府駐留軍が母体となっている。自治政府駐留軍は陸海空統合部隊からなり公式では約10万人規模の兵力が駐留していたとされる。しかし旧ドイツ人民軍出身者約2万人と軍隊勤務経験があるカリフォーニエン市民約15万人が建国時に「新しい国家のために我々も役に立ちたい」と志願し現在のカリフォーニエン国防軍が組織される。
 参謀本部や各軍司令部の幹部士官は主に旧連邦軍将校によって占められ彼らは即時対応の出来る編成と教育を行い現在に至る。

陸軍

 国防軍のうち、陸上戦力を担当する。

概要

 カリフォーニエン=ドイツ国防軍の陸上部隊。国土面積に対する兵員数は西側先進諸国内では比較的平均的な人員数であるが、南北に細長い国土の特性上、砲兵戦力が非常に充実しているのが特徴である。詳細は後述する。
 ドクトリンの性質上、明らかに外征軍ではないためには向いていないため、機動力を重視した重装甲車両や機甲師団の充実も望まれるところである。

兵力

 砲兵力を中心に、18万人。

装備

  • 拳銃RG14 H&K HK 45 H&K P2000
  • 短機関銃H&K MP5 ミニミ軽機関銃
  • アサルトライフル SGT45
  • 散弾銃 レミントン870
  • 狙撃銃 レミントンMSR
  • 擲弾 MK.19
  • 戦車用兵器 パンツァーファウスト
  • 戦車 レオパルト2
(メルカバの技術を取り入れたことで、従来の物より兵士の生存率が高くなっている)
  • 装甲車 フクス 化学防護車 軽装甲機動車
  • 装軌車 プーマ装甲歩兵戦闘車
このほか、試験的にEV装甲車両を導入。
  • 自走砲 M1129b(アメリカホンダ製)
  • 120mm 迫撃砲 カエサル
  • 203mm榴弾砲(自走式、牽引式:アメリカホンダ製)
  • 榴弾砲 FH80
  • ロケット MLRS(アメリカホンダ製)
  • 対空兵器 ローランド レイピア 対空砲

基本ドクトリン

 カリフォーニエン=ドイツの国土は南北に長く、東西の幅が狭い。そして国境のほとんどはアメリゴと接することから、仮にアメリゴと開戦した場合、機動部隊による防衛は向いていないと言えよう。逆に幅が狭いことからゆっくりと後退していく遅滞戦術が適していると言えよう。その場合の最適解として国防軍が採択したのは圧倒的な砲兵火力で面制圧しつつ後退、敵野戦軍を消耗させてから都市部に控える主力部隊で敵を撃破する作戦であった。
 カリフォーニエン=ドイツ国防軍の過剰ともいえる砲兵火力はここに由来する。現代はミサイルの時代と言われるが、逆に言えば火砲や自走砲は技術的進化によってかなり安価な兵器になっている。国防軍は資金リソースを火砲に重点的に注ぎ込んだ結果、師団あたりの火力は西側先進国でも最大クラスと言われている。ゆっくりと後退していけば良いので、足が遅くても問題はない。むしろ鈍重な203mmクラスの砲兵陣地を何重にも張り巡らし、正面から侵攻軍を待ち受ける。これが、カリフォーニエン陸軍のドクトリンである。
 203mm野戦砲を採用する、世界的にも珍しい陸軍である。

歴史

 冷戦時に神聖アメリゴ連合帝国と隣接する領土を買収、そして西ドイツ領であったことから西ドイツとアメリゴ両方の影響を強く受けている。
 旧連邦軍の流れから、当初は戦車が多くあったが冷戦終結後、アメリゴとの戦争を考慮した場合に戦車より砲兵による防衛戦術に変えるべきでないかという意見が多く見られたため、戦車に使われていた技術を転用し、砲兵の大量製造に行い、砲兵中心へとドクトリンを変更していった。
 礼儀作法に関してはドイツ軍のものをほとんど踏襲している。

海軍

 国防軍のうち、海上戦力を担当する。

概要

 カリフォーニエン=ドイツ海軍(Kalifornien Deutschland Kaiserlichr Marine、略称KDKM)はカリフォーニエン=ドイツ軍のうち、海上部門にあたる機関の総称。
 北アメリカ大陸西岸の本土からハワイ諸島までという、国土面積に対して遥かに広大な海を防衛するため、その規模も大きく、原子力空母や強襲揚陸艦などの大型の艦艇も保有する。
 ドクトリンは統合打撃能力、高度なデータリンクによって個々の能力よりも陸・海・空の共同作戦能力を重視している。
個別の艦としての特徴は、火力は平凡だが、遠洋航海に耐えうるべく速力と航続距離、及び居住性・生存性を重視した設計とした艦が多い。
 カリフォーニエン=ドイツ海軍では省力化・無人化を急速に推し進めており、少ない人口の中で規模を維持しなくてはならないという世知辛い事情も垣間見えるが、結果として乗員一人当たりのプライベート空間が広がり、現場の兵士からは「非常に快適でストレスが少なく過ごせる」と好評である。
 保有する全ての艦艇は純国産であり、搭載する兵器類の一部は共同開発品や輸入品を使用しているものの、主だった装備類は基本的に国産品を使用している。
新装備の開発には意欲的ではあるが、“使えない100の戦力よりも使える10の戦力を”という国防大臣の命によって艦艇の装備品には保守的な装備が多い。
しかし、航空戦力に限って言えば全くの逆方針で、これもまた“一人のパイロットを失うことは10の機体を失うよりも大きい”という国防大臣の命によって、無人機の開発に注力している。
 戦闘部隊として、潜水艦隊を含めてハワイに6個艦隊+4個戦隊、カリフォルニア本土に10個艦隊、8個戦隊を持つ。
対外メディア露出が多いのは正規空母を持つハワイの第一機動艦隊、カリフォルニア本土の第二機動艦隊である。
また、カリフォーニエン=ドイツ海軍の艦艇は「皇帝の艦(Schiff des Kaisers)」の省略形である「SDK」が艦船接頭辞として用いられる。

兵力

約6万人

装備

 かつてはかなりの兵力を有していたが、2020年7月に起きたエーレスラントとの戦争により、航空母艦4隻、軽空母4隻以上を含む大損害を受け、事実上艦隊が消滅した。

基本ドクトリン

 広大な海域を防衛するために火力より迅速性と機動力を重視し、他軍との連携を基本とした戦略が取られている。少ない兵員数を最大活用するために可能な限り艦隊が自動化されており、そのため兵士らには高い専門性が付与されている。
 現在、政府の外交努力によって中部太平洋・本土西海岸海域に仮想敵勢力は存在しない。このため友好国、とりわけ日本との共同作戦を念頭において訓練されている。
 近年では大規模輸送能力の欠如に危機感を覚えており、輸送機能向上のため有事には民間船を借り上げることも検討されている。

歴史

 ドイツ領カリフォーニエン時代には、駐留連邦軍は一軍制をしいており、平均して10万人ほどの兵力がカリフォーニエンに駐留していた。現在のカリフォーニエン=ドイツ海軍はこの旧駐留連邦軍海上部隊の流れを引いている。政変時にドイツから持ってきた装備のほか、独自開発した国産艦艇も保有する。

空軍

 国防軍のうち、航空戦力、および宇宙空間の把握と軍事衛星の管理を担当する。

概要

 120機の主力戦闘機を持つ、先進国の軍隊。有事の際は全戦力を「戦略空軍」と「防空軍」に二分し、より迅速に対応しやすくさせる。現空軍大将は旧日本海軍航空隊・源田実大佐のファンであり、彼の兵力一極集中理論を常に研究し、多くないカリフォーニエン空軍の戦力を柔軟に、ただし集中的に運用する方針をとっている。

兵力

 地上要員含め役4.5万人。

装備

    • 第4.5世代マルチロール機×100
    • 第5世代主力戦闘機×20
    • 攻撃機×60
    • 練習攻撃機×40
    • 早期警戒機×4
    • 大型輸送機×6
    • 中型輸送ヘリ×10
    • 救難ヘリ×4
    • 観測機×4
    • 対空ミサイル発車器×16

基本ドクトリン

 マルチロール機×40、攻撃機×20、救難ヘリ×1、観測機×1をからなる部隊を基本編成とする。これらをカリフォルニア北部、ハワイ、ダフラ(西サハラ)に配置している。
 なお、新しく配備された第五世代戦闘機F35-Aはロサンゼルスに配備されていたが、国際情勢悪化に伴い所属部隊は秘匿されている。

歴史

 詳細は海軍を参考。旧ドイツ連邦軍と同様、「金食い虫」の空軍は大幅な拡張が難しい分、厳しい訓練と厳格な整備を施すことで、即納部隊化させて戦力にしている。

海兵隊

 独自の航空兵力、陸上兵力、海上兵力を持ち、基地警備、離島の防衛および上陸任務等を担当する。

概要

 カリフォーニエン=ドイツ建国時にハワイ防衛や奪還を念頭において創設された新しい軍。

兵力

 1個師団・2万人

装備

 装備の大半を陸・海軍と共通する。

基本ドクトリン

 上述したとおり、他国軍からハワイを単独で防衛したり、ハワイが陥落した際に奪還作戦の第一陣となって逆上陸する部隊として期待されている。そのため、制空権喪失下での交戦や要塞化されているハワイ本島でゲリラ的に戦う訓練を日常的に積んでいる。海兵隊は機動力を最重視しており、広大なカリフォーニエン=ドイツ領土のあらゆる場所へ72時間以内に駆け付けられる能力を有している。

歴史

 カリフォーニエン=ドイツ建国時に設立された一番新しい軍隊。設立にあたっては海兵隊を有する海外国軍も多数参考にされている。

近衛師団

 主に首都ロサンゼルスに駐屯し、皇帝と皇族の護衛および宮殿周辺の警備を担当する。

概要

 有事には首都・ロサンゼルス防衛の一翼を担い、また宮殿内の皇帝と皇族を護衛しつつ、安全に避難させるためのカリフォーニエン国防軍の最精鋭部隊である。この独立指揮部隊は募集がかけられておらず、国防軍の他4軍からヘッドハンティングして有能な兵員を獲得しているとされているが、詳細は明らかなされていない部分も多い。特殊部隊的な側面も強く、個々の兵員の能力また士気は非常に高い。
 国防軍に所属するれっきとした国軍ではあるが、独立指揮部隊でありどの軍にも属さない。皇帝自らが指揮権を持ち、国防大臣がこれを補佐する。賃金や手当は国防省から支給されるが、これとは別に年に数回、宮内省から恩賞が出る。その詳細な額も明らかにされていない。
 エリート部隊として国防軍全軍の憧れと称賛の的であり、常に先進的な兵器が配備されている。

兵力

 詳細は明らかにされていないが、過去、軍事演習に6000人規模の部隊を派遣したことから、多くて1万人規模の1個旅団〜師団規模と見られている。

装備

    • 2020六輪装甲車(EV車両)
    • 個人移動用電動走行器(セグウェイに類似した移動機械)
    • 個人用サポート装具(250kgまで増力するパワードスーツ)
    • P90
    • SIG-P229
    • MG3

歴史

 その任務と性質上、プロイセン王立軍を強く意識している。
 2020年7月の戦争により、近衛師団の大部分は壊滅した。