カポエイラの歴史は迫害の歴史である。
奴隷達の自衛用の武術として普及したが、その強力さ故に歴代の非支配者層から弾圧されてきた。
それに対して奴隷達は
カポエイラの修練の際に、周囲が手拍子を打ち、歌を歌い、まるで踊るかのように見せかけたのである。
1888年に奴隷解放令がブラジルにて発布されたが、ブラジル帝国から政権を奪った共和制は奴隷は解放したが、奴隷達の教育をしなかった為に解放奴隷達はそのまま
ファベーラ等に住み着く貧民層へ変化した。
その為に
カポエイラも
ファベーラの武術と認知されるようになり、やがて共和制からも弾圧され始める。
その為、
カポエイラはよりダンスに近い形として継承され、一時期は観光客相手の見世物にまで落ちた。