架空国家を作ろう 第2.6世界線 - オスマン連邦の食糧増産

オスマン連邦北アフリカ戦略生産施設群

概要

オスマン連邦のひとり小麦消費量は世界有数であり1日あたりは加工品などを含めて0.7kg/人・日とされておりその消費量は膨大なものである。オスマン連邦の小麦自給率は低くこれは安全保障上好ましく無いとされた。痩せた土地の多いオスマン連邦では従来の農業では残念ながらこれを根本的に解決するのは不可能とされた為食糧生産の為の巨大複合施設が計画され建造された。その巨大さは宇宙からも確認可能と揶揄されるレベルである。所在地はアルジェリア内部の砂漠地帯である。また、食糧生産のために必要な用水は全て海水の淡水化によって賄われるため、巨大な淡水施設群やエネルギー供給の為の原子力発電所、燃料用プルトニウム生成用のプルトニウム生産炉、穀物などの輸送に使用される鉄路など様々な施設が存在する。

施設

栽培地
北アフリカ戦略生産施設群の第一目的は食糧生産でありそのために必須なものである。耕作面積は240000km^2*1に及び、そのうちの1/3が耕作され残りの2/3は休耕地となりローテーションにより耕作されている。これは連作障害を防ぐためであるが休耕地にも継続して水が供給されている。これは気候上降雨が期待できないためである。小麦生産効率は500t/km^2であり比較的上々と言えるであろう。全体で4000万tの小麦が生産されこれは約15000万人の必要量となっている。種まきや収穫などは徹底的に機械化されているが人手が足りずに外国人労働者の割合が高い。
プルトニウム生産炉
オスマン連邦でのプルトニウム生産を一手に担っている。生産能力はウラン換算で360t/年でありこれは原発100機の1年分の核燃料に相当する。これは濃縮ウランでは困難な数字でありプルトニウム生産は必須とされている。
発電/熱源用原子炉
北アフリカ戦略生産施設群には発電及び後述する海水内希少元素抽出前の海水濃縮用の熱源用として加圧水型軽水炉が54機存在している。これらのうち36機が電源用、18機が熱源用である。基本的に2/3が稼働して1/3がメンテナンスとなっている。出力は全て直流電流で行われる。
施設内送電網
戦略生産施設群内の送電網は全て超電導直流形式となっており2kmごとの液体窒素ステーションが存在する。送電線はビスマス系合金である。
淡水化施設
イオン交換膜法で淡水化を行う。このプロセスにより、年間1800億トンの海水が処理され900億トンの淡水と900億トンの濃縮海水が発生する。900億トンの淡水は小麦栽培などに使用され濃縮海水は希少元素抽出のための施設に送られる。
海水再濃縮施設
熱源用原子炉の熱により海水を更に濃縮する。濃縮比は2である。これはこれ以上の濃縮は溶解物の析出の可能性が高いと判断されたからである。ここで発生した水蒸気は回収され後述する残留物の一部を溶かして海に放流される。
希少元素抽出施設
希少元素抽出施設は現在はウランのみの回収に止まっている。これは流通の観点とそもそもの存在量が微小であるためと判断されたためである。1800億トンの海水に含まれるウランは57.6万トン(3.2ppm)でありその0.4%である2300tを1年間で回収している。一応産出量はイオン交換樹脂を増やすことで可能であるがそもそも鉱山でも算出するために控え目の運用となっている。最大で1%の回収を目標としている。
海水溶解物分離施設
熱源用原子炉の熱で水分とその他の物質を分離する。約70%の物質は再濃縮時の水とここでの水分と今後して海水と近い成分としてから海へ放出される。残りの30%は鉄路で港へ運ばれて処理区へ船で運ばれる。
廃棄物廃棄場
年間17億トンもの塩化ナトリウムを中心とした海水残留物と使用済み核燃料などの放射性汚染物質は全てモザンビークの最終処分場に輸送される。放射性廃棄物は全て地下深くに封印され塩化ナトリウムなどは一部は工業用塩として使用される他は海水に溶かして海に放流される。何故モザンビークで行うかというと地中海だと狭すぎて影響が大きいと判断されたためである。