架空国家を作ろう 第2.6世界線 - エーレスラント連合王国の交通


エーレスラント連合王国の交通について説明する。エーレスラントの交通網は陸路、海路、空路の全方面に渡って発達してきた。鉄道による旅客運輸、大都市での自転車通勤による交通渋滞などの面での弱さもかかえながら、エーレスラントは世界で最も発達した交通・運輸をもつ国の一つである。

陸上輸送

ユーロバーンはエーレスラントを代表する州間高速道路網で、自動車専用道路(ハイウェイ)によって構成されており、交通状況が許容する限り、高速走行が可能である。州間高速道路網には行政府レベルでの特別な資金が割り当てられているが、設計・建設・維持管理はユーロバーンの企画で行われ、所有権もユーロバーンに帰属している。ただしアムステルダム環状道路のゼーモルゲン橋は唯一の例外としてアムステルダム特別区に所有権がある。

ユーロバーンの道路は州間高速道路と呼ばれる。各州間高速道路にはそれぞれ個別の路線番号が付加されており、ユーロバーン高速道路XX号線 (IH-XX; Eurobahn Highway XX) もしくは単にユーロバーンXX号線 (I-XX; Eurobahn XX) と表記される。州間高速道路網はエーレスラント国内の主要都市を網羅しており、さらに他の多くの先進工業国の高速道路網とは異なり、都市の繁華街を通り抜ける経路で作られている。このため州間高速道路網は第二次世界大戦後の自動車指向の潮流に伴い郊外開発を促進し、スプロール現象の元凶ともなっている。

ユーロバーンの大部分はエーレスラント市民の日常生活において重要な位置を占めている。エーレスラント国内で流通する商品のほとんどがユーロバーンを経由しており、特に低地地方都市部に居住する多くの住民が通勤のためにユーロバーンを利用している。また、休暇や仕事により500キロメートル以内の旅行をする際にもユーロバーンが多く利用されている(500キロメートルを超える場合には飛行機が利用される)。

鉄道

エーレスラント連合王国の鉄道』も参照

エーレスラント連合王国の鉄道の歴史はイギリスと並んで古く、1830年代には低地地方を中心に蒸気機関車の運行が始められている。路線が充実し、馬車や川蒸気船に取って代わった1900年前後の数十年間がその全盛期で、旅客輸送の国内輸送シェアの9割を占めたといわれ、1916年には路線長が7万キロに達した。その後は自動車や飛行機の発達で旅客輸送は衰退したが、貨物輸送においては陸上輸送の主役を務めている。

近年では鉄道会社の統合が進んでいる。幹線鉄道を運営する一級鉄道はかつては数十社あったが、現在では統合が進み、3社のみの存在となっている。旅客輸送を行うアムトラックは、アムステルダム〜ブレーメン間と、ベルリン州の一部に独自の路線を持つのみで、残りの列車はこれら3社の線路を借りるかたちで旅客列車を運行している。なお、この3社とアムトラックの他に、近距離輸送を行う中小の鉄道会社が無数に存在する。
主要な鉄道事業者

海運

主要商用港はユーロポートによって運営されている。