架空国家を作ろう 第2.6世界線 - エーレスラント空軍

概要

エーレスラント空軍はエーレスラント国防軍の航空作戦の遂行を任務とする軍隊である。航空部隊との意義は、陸地や海上の地理的な制約をほとんど受けずに地球上の全ての地点に到達できる事である。エーレスラントにおいて航空戦略思想を啓蒙した軍人セグロ・フォン・リーヒは、航空機の登場が戦争に決定的な影響を及ぼすことを強調している。前線から遠く離れた後方に攻撃目標が存在していても、それが上空から確認される限りは航空攻撃が可能なためである。前線から最も離れた政経中枢の首都、港湾や空港、重要な幹線道路などの任意の目標が破壊される可能性が出現したのである。開戦に伴う危険が高まるため、開戦は可能な限り回避され、また開戦した場合も極めて短期間で勝敗が決定するものと推測できる。この主張は即座に陸海軍の存在意義が消失したことを意味しないが、陸海軍にはない決定的な任務を備えた軍種として空軍の重大性を確立するものである。

エーレスラント空軍の作戦能力は航空機によって構成されている。開発時には単純非力な動力付きグライダーとも呼べないような航空機は、ブレーメン戦争で運動性や武装などが改良され、偵察機、戦闘機、攻撃機、爆撃機という軍用機の基本的な機種が成立する。この戦争を通じてドイツ軍の空襲を受けたスカンジナビア連合王国は1918年に世界で初めての独立空軍であるスウェーデン空軍を編制している。1930年代に金属素材の単葉機が登場し、航続距離、運動性、兵装が改善されただけでなく、フリースラントで開発された電撃戦において航空部隊は近接航空支援で敵前線に戦車が突撃を加える突破口を形成する役割を担った。新編されたエーレスラント空軍でも旧スカンジナビア空軍が運営していた近代的な防空システムを構築して本土への攻撃を退けた。また、空軍大学でもセヴァルスキーによる『空軍力による勝利』で戦略爆撃機とそれを護衛する戦闘機の生産を拡大が推進された。工学者ロバート・ゴダードはロケット工学の研究でジェット機やミサイルの基礎技術を導入している。1947年に新設されたエーレスラント戦略空軍では核兵器を運用するための戦略爆撃の能力を拡大し、長距離航空を支援するための空中給油機が導入されるようになる。空中給油を実施することでより幅広い地域にわたって航空戦力を展開することが可能となる。空軍の意義は21世紀の今もなお衰えを知らない。

編制

本土防空コマンド

  • 第1空軍
  • 第3空軍
  • 第102空軍教導団

戦略空軍

  • 第8空軍
  • 第9空軍
  • 第10空軍

戦術空軍

  • 第2空軍
  • 第4空軍
  • 第5空軍

機材

戦闘機

  • JAS-42:多用途戦闘機
  • JAS-49:同じく多用途戦闘機だが、制空能力を特に重視した設計になっている。

攻撃機

  • AS-20?:中型爆撃機。超音速の匍匐飛行によってFEBAを突破、敵後方を空爆する航空阻止任務に就いている。
  • AS-24?:近接航空支援機。12トンの兵器を装備した状態で野戦飛行場で運用可能。
  • EAS-43?:電子偵察攻撃機。対レーダーミサイルを装備し、敵防空網制圧任務を担当する。

爆撃機

  • B-1:大型超音速爆撃機。ペイロード60トン。
  • B-2:ステルス爆撃機。現エーレスラント空軍において戦略攻撃を担う唯一の有人機。

偵察機

電子戦機

  • EB-1S Dragoon:電子妨害機。高価値目標の電子護衛任務にあたる。皮肉なことに、空軍でEB-1Sよりも高価な機材はEW-18しか存在しない。
  • EW-18:電子偵察機。口が軽いことで有名な空軍士官も、この機体の話になると歯切れが悪くなる。
  • EA-24:電子攻撃機。最初に戦域に突入し、撃墜されるまで電子妨害を行う。