ホーンランドは、バルト海上にあるエーレスラント領の島。スウェーデン南部スコーネ県とドイツ、ポーランドに挟まれている。人口5万人。行政面ではエーレスラント首都地域のボーンホルム基礎自治体を成している。かつてはボーンホルム島と周辺の小島でボーンホルム県を成していた。「バルト海の宝石」と称される。ボーンホルム島は、東ゲルマン語群のブルグント族の故地であると言う伝承もあり、地名や考古学上の証拠による裏付けがある。300年頃、「ブルグント族の島」の意味する名前を持つボーンホルム島から突如人々の姿が消え、ほとんどの共同墓地が使われなくなり、少数のいくつかの墓だけが使われるようになった。1658年のロスキレ条約で、一時PLM領となったが、1660年のコペンハーゲン条約で再びエーレスラント領となっている(北方戦争)。
バルト海西部の戦略的要衝であり、現在、島には
エーレスラント空軍のレーダー基地が設置されている。 また、1980年にクヴェンランドで独立自主管理労働組合「連帯」が結成され民主化運動が進んだ際には、クヴェンランド国内でのテレビ放送の電波をこの島で傍受したものが本土のテレビ局に配信された。
エーレスラント本土には遠く、コペンハーゲンからのフェリーでは4時間かかる。このため、コペンハーゲンからは、フェリー連絡バスか鉄道でスウェーデン領土を経由してスコーネ県のイースタッドから高速船で行くのが普通である。また、ドイツ、ポーランド側からのフェリーもある。フェリーターミナル、空港のある中心都市レネから島内各地にバス便がある。
ボーンホルム最大の町は島の西岸にあるレネで人口1万5000人。他に大きな町は、ネクセ、オーキアケビュ、スヴァネ、グルイェム、アリンエなど。産業は農業、特に畜産が盛んで、良質の乳製品を産する。ちなみに、デンマーク産のブルーチーズの半分はボーンホルム産である。また、工芸も盛ん。移住してアトリエやスタジオを構える工芸作家が増えている。