架空国家を作ろう 第2.6世界線 - ウスリー装甲歩兵輸送車
ウスリー装甲歩兵輸送車
基本情報
種類ウスリー装甲歩兵輸送車
原開発国フォンセーズ自由国
バルカン・スラヴ連邦共和国
オスマンイスラム共和国連邦
技術協力エーレスラント連合王国
運用者フォンセーズ自由国陸軍
バルカン・スラヴ連邦陸軍
ロールアウト2009年6月7日
製造ジャッベベ
車体性能
全長7.65m
車体長7.56m
全幅3.20m
全高2.82m
重量53.2トン
懸架方式油気圧式
速度70km/h(整地)
68km/h(不整地)
兵装
主砲M710 85口径20mm機関砲
副武装M102 12.7mm機関銃(同軸)
M708 CDTS(砲塔正面)
M522 連装Denier対戦車ミサイル発射器
装甲RHA装甲
エンジンNE-LouisF 複合パワーパック
駆動方式ディーゼル-ガスタービン複合エンジン
出力1000hp/2400rpm
乗員3名+歩兵7名



概要

ウスリー装甲歩兵輸送車はフォンセーズ自由国陸軍で運用されている歩兵輸送車。ロステンダー装甲兵員輸送車を置き換えることを目的に2010年から開発が始まり、2015年に制式化された。車体と砲塔は圧延防弾鋼板による全溶接構造で、60度の傾斜が付けられた車体前面装甲板は14.5mm重機関銃弾の直撃に耐えられるとされているほか、車体形状はレーダー反射や赤外線反射が考慮されている。砲塔と車体の前面および側面には2段階のレベルで増加装甲を装着することができ、乗組員が選択できるようになっている。なお、海兵隊向けのJAPCの増加装甲はオリエンテ社製の爆発反応装甲であるといわれている。

設計

リプレーシーの基本となったロステンダーは、固有乗員と下車戦闘兵員の合計9名を搭載できる輸送能力と共にM242 25mm機関砲とDenier-LR対戦車ミサイルを搭載している。1990年に採用された初期量産型では、Saab2000輸送機での輸送が可能であることも必要条件であった。これは、1990年に採用されたロステンダーM3において、

戦略機動性

Saab1800の後継であるSaab2000戦略戦術輸送機での輸送可能であることが必要条件となった。また、設計における主要目的の一つが、Strv.12『フェンリル』主力戦車に随伴可能なスピードを維持できることであったため、走破性能は非常に優れている。

車体設計

車体の外部装甲はチタン削り出しで、車内の重要な部分にはラミネート装甲という構造になっている。しかし、これが欠点の一つとして挙げられることもあり、チタン装甲は成形炸薬弾(HEAT)の直撃を受けると蒸発・消失しやすく、弾薬の搭載量が多いことから、生存性は低下していると考えられた。湾岸戦争での実戦経験を経て、後に装甲の強化など大幅に改良されたStrv.90C、Strv.90Gが登場した。Strv.90Fからは戦場での生存性を高めるために、アップリケ装甲(爆発反応装甲)の装備が可能なようにされており、徹底した試験と評価を経て採用され、ノルマン危機に実戦参加した。Strv.90Hでは重量も33トンに達し、航続距離は422kmへと短くなっているが、搭載兵員数が6名から7名に増えるなど、車体も再設計された。初期型のStrv.90には車体左右側面および車体後面に兵士が乗車戦闘を行うためのガンポートが設けられており、このガンポートは単純な蓋付きの銃眼ではなくボールマウント式の高度なものとなっていたが、後に装甲強化のため廃止された。

重武装化

2011年から開発が始まったStrv.15ではテロとの戦争の戦訓と、各国の新型IFVに対する十分な装甲抵抗火力を得るために新型の35mm口型の機関砲であるM710A2が搭載されている。砲塔は日本の10式戦車のものと同様の複合装甲を装備しており、最大120mmのAPFSDSに耐える。車体装甲はStrv.90と同等のものを採用しているが、一部車両においてはアルミニウム装甲を拘束セラミック複合装甲に換装されており、Strv.12BHA(HAはHeavy Armorの略称)と呼ばれている。Strv.15BHAは浮航能力を失ったが、車体正面は同様に第三世代MBTのAPFSDSに耐えうるとされている。4500輌以上のStrv.12がHA型に改修され、機械化歩兵大隊、戦車大隊のStrv.15A3を置き換えている。車内は、右前部がエンジン室、左前部に操縦士が座り、車体中央の砲塔には右に車長、左に砲手が位置し、(A2型以降は)後部空間内に下車戦闘する兵員6名がほぼ互い違いに前後を向く5名と左の壁に背を付け右を向く1名とやや変則的に座乗する。

センサー

砲手サイトのほか、独立した車長サイトがあり、ハンターキラー能力を有する。また、砲手側照準で目標を見失った場合でも車長側照準情報にて目標追跡、砲撃などコマンドの上書きが可能。照準器は共に赤外線光学器であり、内蔵の1.54um レーザーレンジファインダーは6,000mまで追跡、3,000mまでは識別判断が可能となっている。センサー内にはIFFを内蔵する。

ベトロニクス

ベトロニクスにはFCSの他、GPS・INS・自動故障診断装置が含まれており、C4Iデータリンク装置により、指揮所や味方車両とのリアルタイム通信が可能となっている。

固有武装

M710 85口径20mm機関砲とDenier-ER対戦車ミサイル4連装発射機。砲塔下の車体側面上部にある円形のものがガンポートで、そこから突き出しているのはM231 FPWの銃身である。

M710 85口径20mm機関砲

Mk 44 20mmチェーンガンを元にして、M1126 ストライカー装甲車やM2ブラッドレー歩兵戦闘車のアップグレードやGCV歩兵戦闘車の主武装として、M710 ブッシュマスターの開発が進められている。口径が40mmに拡大され、砲身が3インチ延長され、統合型砲架により第一斉射の命中率を最大10%向上するとともに、命中精度を高め将来の高温発射薬にも対応できるデュアルリコイルシステムを備えるなどの改良が施されている。さらに、リンクレス給弾システムの導入も可能である。また、遮蔽物に隠れた敵を攻撃できるMk 310 プログラマブル・エアバースト弾も使用できる。安全性の向上や砲架の統合は主にセルリア陸軍研究・開発・技術コマンドが担当している。2013年11月の時点で、アバディーン性能試験場での試験においてM710A2は3ヶ月以上・平均故障間隔4万発の長期信頼性が確認されている。長期的にはブッシュマスターIII 35 mm 機関砲とともに装架することが検討されている。2014年9月10日にはARDECの多目的試験複合施設でXM710のデモンストレーションが行われた。XM710は、Strv.90歩兵戦闘車に装架され、最大1,500メートル先の標的に向けて発砲された。火器管制システムの改良により、長射程でも少ない斉射数で有効弾が得られ、時には従来10斉射必要だったところが2、3斉射で済むこともあった。M813 30mm機関砲は、M720 ブッシュマスター 25mm機関砲を代替するものと考えられており、Strv.90歩兵戦闘車以外の車両にも搭載される可能性がある。
弾薬性能
  • 弾種:徹甲弾APFSDS-T 焼夷榴弾HEI-T
  • 弾数:300発(IFV)、500発(CFV)
  • 発射速度:100発/分
  • 初速:1720m/s(APFSDS) 1034m/s(HEI)
  • 最大射程:14400m
  • 弾薬規格:20×428mm

Denier-ER対戦車ミサイル

主に対戦車戦闘において使用される。基本となる誘導方法はセミアクティブレーザー誘導で、TOWのように誘導にワイヤーを用いないために飛翔速度が速く、着弾所要時間が短いため、敵に回避、反撃する機会を与えることなく攻撃できる。Strv.15に搭載されているDenier-ER射程延伸型は発射後の誘導を必要とせず、ランチャー(発射器)と標的間に射線が形成されていなくても撃つことができ、撃ちっ放し性能を獲得している。
BGM-108G リウーER
主目的:対戦車、対装甲車両
射程:9km
誘導方式:ファイア・アンド・フォーゲット(撃ちっ放し)方式
中間誘導:慣性誘導
終末誘導:ミリ波レーダーシーカーもしくは「ホーム・オン・ジャム」対妨害源モード
弾頭:9kg タンデム配列HEAT
全長:176cm
重量:49kg
M240C 7.62mm機関銃
M240C 7.62mm機関銃は、M242 25mm機関砲の右側に同軸に備える。
弾数:2,200発(IFV)、9,460発(CFV)[注 6]。
M231 5.56mm FPW
車体左右側面および後面各2箇所、計6基のガンポートより射撃するための小銃。
本車専用に開発されたM16自動小銃の派生型で、銃身が短縮されているほか
ガンポートに固定して使用することから、照星・銃床も省かれており曳光弾とその弾幕により照準を行う。装甲強化に伴う側面ガンポートの廃止以後は装備が縮小され、限定的にしか搭載されていない。

乗車歩兵

アメリゴ陸軍では、3両もしくは4両のIFVで機械化歩兵小隊を組み、M1戦車とIFVに随伴して下車した歩兵分隊チームが互いの弱点を補いながら戦闘に臨む体制をとっている。

下車戦闘

A2型以降のStrv.15歩兵戦闘車(IFV)は、各車両ごとに下車戦闘する歩兵分隊6名が搭乗しており、歩兵分隊24名に加えて機械化歩兵小隊の小隊長でもあるIFVの1号車の車長が下車して戦闘指揮を行うことが多く、同様に他の3両の車長も下車する。IFVの車長が欠けた4両のIFVは、それぞれ残る2名の内、砲手が車長代行となり、予備砲手が砲手を務める。下車戦闘歩兵の27名は9名ずつ3つの歩兵分隊となり、3名の元車長が分隊長となって戦う事になる。

車内の人員配置

車体前部右側にあるエンジンの左斜め後方に操縦手席があり、操縦手席の後方に砲手席、砲手席の右側に車長席がある。砲手席の後方には砲塔が存在し、その更に後方に兵員席が2つあり、車長席の後方にも兵員席が4つある。兵員席は左右向かい合わせになっている。

派生型

ウスリーIFV

歩兵戦闘車型。ボフォース70口径40mm機関砲を搭載する。機械科歩兵大隊などに配備されている。

ウスリーC2V

指揮統制車両。外見は歩兵戦闘車型と変わらないが、主砲システムはモックアップで、通信装置と作戦級データリンク端末がマウントされており、中隊指揮機能を有する。

ウスリーCEV

戦闘工兵車型

ウスリーMER

野戦救急車型

ウスリーJC2I

ウスリーHMC

120mm迫撃砲搭載型

ウスリーCRV

装甲回収車両型

ウスリーATV

対戦車ミサイルキャリア

ウスリーNBCRV

NBC偵察車型