アルミヤ連邦共和国陸軍 - 架空国家を作ろう　第2.6世界線

概要

メディコス・バビローンが率いた機械化歩兵師団が元となっている軍。

機動戦を重視し、機甲師団と重自動車化師団を重視している特徴を持つ。これは人口が少ないために大軍が用意できないこと、自国内の殆どが起伏の少ない草原が続くステップであり、機動戦が有利であること、NBC対策も同時に行えることなどが理由となっている。

部隊

第1軍と第2軍が存在する。

第1軍団

第1機甲師団

第1機甲旅団

Lupus II - 64両
Lupus IA - 64両
Obeant - 16両
歩兵 - 512名

第1機甲大隊

第2機甲大隊

海上機動軍

ドクトリンと編成

アルミヤ連邦共和国陸軍は東西に2000km、南北に1200kmにわたって広がる、272万4900k㎡もの国土を防衛する必要がある。しかしながら、1800万人程度の人口で常設できる師団数は少ない。
そのため、軍は徹底的な機械化による少数精鋭化と、数を補うためのコンピューターや通信技術の強化による火力投射能力の効率化、機動力による対応能力の強化を目指し、軍の改革を進めている。

編成(設定のみ)

陸軍は2個軍団と1個独立軍団を定員としている。

第1軍団

機甲師団×1
機械化歩兵師団×2
空中機動師団×1
自走砲兵師団×1
独立混成旅団×1
戦域防空旅団×1
軍団航空大隊×1

西部方面軍として配置されている、機動戦力を中心とした軍団である。西部は砂漠とステップが広がっており、機械化部隊の戦闘能力を生かしやすい為、全ての部隊が機械化されている。

第2軍団

山岳師団×3
特化機甲師団×1
山岳砲兵師団×1
独立混成旅団×1
野戦防空旅団×1
軍団航空大隊×1

東部方面軍として配置されている、山岳兵を中心とした軍団である。2000m級の山が広がる南部と、極端な平地と山脈が特徴の東部国境を担当するため、山岳師団を多めに用意し、残りに迎撃用の特化機甲師団を編成している。

第3軍団

特化機甲師団×2
空挺機甲師団×2
機動砲兵旅団×1
ミサイル防空旅団×1

中央軍として配置されている機動部隊。戦力が不足している方面に素早く戦力を投射し、敵を撃滅する役割を担っている。

機甲師団

機械化歩兵師団

山岳師団

概要

アルミヤ連邦共和国南部と東部は数千m級の山が連なる、極めて起伏の激しい地形である。そのため、アルミヤ連邦共和国陸軍において東部と南部を担当している主な師団は、山岳の薄い空気や複雑な地形に対応出来る兵士が配備された山岳師団となっている。
山岳師団は極めて特殊な環境での戦闘を、数的に不利な状況で行うことを想定した訓練が行われており、険しく航空基地からも遠い場所での戦闘では砲兵や航空機からの火力支援も保証されないため、どのような状況でも火力をある程度確保するために歩兵火力が極端に高く、大部隊の移動が困難なために下級部隊の自己完結性が高いという特徴を持つ。また、部隊が即座に機動できるように多数のヘリが配備されているヘリボーン部隊でもある。加えて、第一師団と第二師団はゲリラ戦、対ゲリラ戦、市街地戦などに対応するための訓練も行っており、一部の専門家は特殊部隊として扱っている。

編成と装備

歩兵分隊は11名で編成され、分隊長1名、射撃班長2名、ライフル兵6名、分隊支援火器兵1名、特技兵1名となる。分隊長は通信兵を兼任し、射撃班長は3人のライフル兵を率いて4人の班として活動する。また、分隊支援火器兵は事実上の選抜射手としても活動する。
分隊支援火器兵を除き、メインウェポンはウルカヌス?が開発・製造を行っているVR-8?が配備されている。サブウェポンはVHG-6?の9mmモデルで、分隊長と分隊支援火器兵にのみフルオート可能な折りたたみ式ストック付きモデルが配備されている。また、分隊長、射撃班長、ライフル兵にはVR-8?のピカティニーレールに装着する擲弾発射機VG-2?が配備されている。分隊支援火器はVR-8?の分隊支援火器モデルであるVR-8B?に、1-6倍可変式の光学スコープを搭載したものが配備されている。特技兵はメインウェポンとサブウェポンに加え、VG-3?を使用する。
ボディアーマーはNiAN社製NA-3のHeavyとLightの両方が配備されている。山岳地帯での活動時はLightモデルを使用し、市街地などではHeavyモデルを使用することが想定されている。ヘルメットはNH-4が配備されている。
近接武器はCQCのみならず、簡易的な土木作業やサバイバルにも使用可能なよう、同社が民間用にも生産している折りたたみ式シャベルのFS-8の軍事モデルが配備されている。また、それに合わせて山岳師団のCQCはシャベルを利用したものとなっている。

小隊は50名で編成され、3つの歩兵分隊と、1つの火器班、1つの小隊本部で構成される。火器班は8名で、分隊長1名、特技兵4名、機関銃手3名となり、特技兵はVFS-2?を2人1組で使用する。特技兵2名が予備弾の運搬を行い、残り2人の特技兵がVFS-2?本体を運搬する。機関銃手の機関銃はVMG-2?である。また、火器分隊は全員にVR-8?とVHG-6?の9mmセミオートモデルが配備される。小隊本部は指揮班の小隊長1名、副小隊長1名、小隊陸曹1名で構成され、全員にVR-8?とVHG-6?の9mmフルオートモデルが配備される。

中隊は225名で編成され、4つの歩兵小隊と、1つの火器小隊、1つの中隊本部で構成される。火器小隊は60mm迫撃砲3門、迫砲分隊長1名、砲兵6名からなる迫撃砲分隊と、VMG-3?3丁、機関銃分隊長1名、射撃手6名からなる機関銃分隊、VATM-2?2門、VMG-3?1丁、小隊長1名、副小隊長1名、小隊陸曹1名、特技兵4名からなる小隊本部で構成され、小隊の観測兵の要請に従って支援を行う。中隊本部は中隊長1名、副中隊長2名、中隊上級少尉2名の指揮班と、自衛用の防空班、そして最も小さい偵察班で構成される。防空班は射撃班長2名とライフル兵4名、特技兵2名が配置され、特技兵2人分のVSAM-3?が配備されている。偵察班は偵察班長1名、偵察兵4名、偵察狙撃兵1名、観測通信兵1名で構成される。偵察班は危険性と重要度が高い任務であるため、中隊内で最も腕の良い兵士が選ばれる。全員に偵察用オートバイとVR-8?、ライフル用の消音器と消炎制退器、VHG-6?の9mmセミオートモデルが配備され、偵察狙撃兵にはVSR-2?とサプレッサーが、観測通信兵にはレーザー目標指示装置と通信装置が配備される。また、中隊本部の防衛も担当する。迫撃砲班、中隊本部は特筆すべき装備以外はライフル兵と同じ装備が配備されている。

大隊は1100名で編成される。4つの歩兵中隊、1つの重火器中隊、1つの医療小隊、1つの大隊本部で構成され、重火器中隊は85mm迫撃砲 4門、VMG-3? 4丁で構成される。医療小隊は自衛用のVHG-6? 9mmフルオートモデルを所持した衛生兵50名で編成される。大隊本部は本部中隊が配備され、本部中隊はVFS-2? 8門、VSAM-3? 8丁、VATM-2? 8門、偵察小隊で構成される。偵察小隊は4つの偵察班で構成される。

旅団は4つの歩兵大隊、1つの砲兵大隊、1つの航空中隊、1つの工兵大隊、1つの旅団工兵、1つの旅団支援大隊、1つの旅団本部で構成され、砲兵大隊は24門の105mm軽榴弾砲、航空中隊は8機のRHT-5?で構成される。旅団本部は独立中隊と防空中隊が設置され、独立中隊は2つの偵察小隊と4機のRHT-4?、VSR-3?を持った狙撃手1名と観測手で、防空中隊は4両のL-SAM?で構成される。

師団は5つの旅団と1つの航空大隊、1つの工兵大隊、1つの師団本部で構成される。航空大隊は16機のRHA-3?で、師団本部は隷下部隊の医療大隊が専用のRHT-5?を2機有している。

兵器

装甲戦闘車両

LupusII

全長	9.95m
全幅	3.35m
全高	2.25m
車重	50t
主砲	55口径120mm滑空砲
副武装	アトスRWS-B×1
	12.7mm重機関銃×1
	7.62mm同軸機銃×1
エンジン	1500hp/2500rpm/4820Nm
搭乗員	3名

アルミヤ連邦共和国陸軍の第3.5世代主力戦車。一部からは第4世代戦車と扱われることもあるが、陸軍は第4世代戦車の定義が確立していないとして第3.5世代戦車と分類している。

攻撃性能

主砲の55口径120mm滑空砲は世界最高水準の性能を持ち、最新のAPFSDSを使用することにより2000m地点でおよそ850mmの装甲を貫通することが可能となっている。
弾種はAPFSDSのHaS系列と、HEAT-MP-TのIG系列が用意されている。APFSDSはタングステンを弾芯に使用しており、HaS-1、HaS-1A、HaS-2、HaS-4、HaS-6と発展し、現在はHaS-6Aが使われている。HEAT-MPはIG-1、IG-2と発展し、現在はIG-2Aが使われている。IG-2Aは近接信管を搭載しており、これを有効化することで敵の攻撃ヘリに対して限定的ながら対応することが出来る。また、信管は時間差で作動するように変更することが可能で、バンカーなどの強固な固定目標に対しても対応する能力がある。
弾薬は自動装填システムにより装填され、装填手はいない。射撃速度は分間10発と他国戦車と比べて高水準である。

主砲は高度なFCSによって管理されている。このFCSは最新のデジタルコンピューターを搭載しており、コンピューターは全てのセンサーから受け取った情報を元に弾道を計算し、それを砲手用タッチパネル式ディスプレイに表示する。砲手が表示された敵車両をタッチしてロックオンすると、FCSは目標に対して弾道の計算と精密な誤差修正の補助を行う。これにより、LupusIIは極めて高い命中率を実現することに成功した。
また、FCSはBCEC?やその他データリンクと連結されている。BCEC?はFCSが扱う情報を相互に通信し合い、それらを処理して情報の信頼性を高め、更にそれぞれの車両がどの目標を狙っているのかをディスプレイへ表示し、火力投射能力の効率化を行うことが出来る。加えて、データリンクに直接接続することで砲手が手動でデータを入力する必要がなくなり、即応能力が極めて向上する。これはシステム艦に近い概念であり、ボトルネックとなっている手動入力の時間を極力短縮することで戦闘能力を向上させる目的がある。

副武装はアトスRWS-Bと、車長用M2 12.7mm機関砲、同軸のM5 7.62mm機関銃となっている。アトスRWS-Cが2t未満と軽いこともあり、火力支援目的としてそれを搭載する計画もあったが、大隊にIFVを組み込む編成が決定されたこともあり、最終的には一般的な構成へと落ち着いた。

防御性能

装甲はモジュール式を採用しており、必要に応じて強化することが出来る。車重は通常時50tとなっているが、重装甲モジュールを付けることで65tとなる。重装甲モジュールを取り付けた時、正面の装甲はRHA換算で対KE 1000mmを越え、側面はRHA換算で対CE 600mmとなる。これほどの重装甲を実現した理由としては、そもそも車体が小さいため前面投影面積が小さく、装甲を施す範囲が少ないことと、装甲自体の重量が技術改良により減ったことが理由とされている。

また、砲塔を中心として爆発反応装甲「テンペスタス」を搭載している。この爆発反応装甲は15mm程度の鋼板複数枚で爆薬をサンドイッチした形なっており、水平面に対して30度から50度程度傾けた形で、二枚重ねて設置される。そして、ミリ波レーダーで砲弾を感知すると爆薬が起爆し、金属板が爆圧によって斜め方向に射ち出される。これは成型炸薬弾のメタルジェットを斜めに拡散させ、APFSDSの侵徹体へ横方向の力を与えることで、硬く脆い素材で出来た侵徹体を破断ないし粉砕し、装甲に対する貫通力を完全に失わせる効果を持つ。また、デゴイを発射する個人携帯対戦車火器や、タンデム弾頭を備えるミサイルなどにも対応する能力をもつ。

加えて、「サンクタ」と呼ばれるアクティブ防御システムを配備している。これはミリ波長レーダーを使用して、APFSDSとHEAT-MPの両方を検出・追跡・迎撃することが出来る。迎撃可能な標的の最高速度は1700m/sで、将来的には3000m/sまで迎撃可能になる予定。また、全周囲への対応能力を持っている。

通信・センサー・べトロニクス

センサーはレーザー測遠機、夜間視察用の熱線映像装置、砲塔後方上面に設置されたポール状の環境センサー、ミリ波レーダーがメインとなっている。また、偵察用UAVもセンサーとして機能し、それらの情報もFCSや車長用ディスプレイに送信される。また、BCEC?と呼ばれるC4Iシステムに対応している。
ディスプレイは車長用と砲手用に用意されており、それぞれタッチパネルを採用している。これにより若干のスペース削減や兵員のストレス解消などが行われている。

機動性能

パワーパックはディーゼルとガスタービンの複合システムを採用している。このシステムは平均有効圧力が32.1気圧と非常に高く、小型で高出力であることを特徴としている。比較として、世界最大のディーゼルエンジン、Wärtsila RTA96の平均有効圧力は18.6気圧である。結果的に出力重量比は30hp/tと極めて高い水準となっており、西側の設計思想を持つ戦車としては世界トップクラスの性能となっている。
しかし、このパワーパックはあまりにも複雑であり、何かしらの理由で故障した場合は現地での修理は困難を極める。そのため、大抵の場合は内地の工場で修理をするか、パワーパックを丸ごと入れ替えることとなる。軍部はこのデメリットを、防衛を主目的としているアルミヤ連邦共和国軍にとって大きな支障となるものでは無いとしている。

Obeant

全長	9.95m
全幅	3.35m
全高	2.25m
車重	58t
主砲	55口径130mm滑空砲
副武装	アトスRWS-B×1
副武装	7.62mm同軸機銃×1
エンジン	1500hp/2500rpm/4820Nm
搭乗員	3名

アルミヤ連邦共和国の戦車駆逐車。50口径130mm滑空砲という一回り大きい主砲を搭載し、敵戦車の撃破のみを目標とした車両として、LupusIIを元に開発された。
専門家はその内容から第4世代戦車と分類しているが、陸軍は戦車駆逐車としてしか分類していない。

攻撃性能

最大の特徴は従来の戦車砲から更に口径を拡大した55口径130mm滑腔砲である。これは限界が訪れている長口径120mm滑空砲よりも強力な戦車砲を求めた結果であり、現行の全ての主力戦車の正面装甲を2km地点から貫通できるだけの性能が要求された。

弾種は新しく開発されたHaSB-1とIGB-1、そしてMeteoriteを使用する。HaSB-1は一般的な120mmAPFPDSをそのまま大型化したような構造となっている。弾芯は底面に付くほど長く作られており、その全長は1300mm程度となっている。元々貫通力の要となる弾芯の長さは、素材の強度の都合上800mm程度が限界であった。しかし、大口径化が行われたHaSB-1は強度に余裕が生まれ、1300mmまでの延長を可能としたのである。また、55口径砲から発射されたHaSB-1の初速は1850m/sである。これは55口径120mm砲よりも向上しており、AFSDSは弾速があまり貫通力に影響しないとはいえ、若干の貫通力上昇が期待できる。

総合して、55口径130mm滑空砲はHaSB-1使用時、2km地点でRHA換算1450mm程度の装甲を貫通することが出来る。アルミヤ共和国連邦軍がObeantを戦車駆逐車として分類している理由が、この積んでいる砲が正面装甲を容易に貫通することができることとなっている。

また、HEAT-MPのIGB-1の貫通力はおよそ780mmとなっている。こちらも設計は基本的にIG-2Aと同じであり、近接信管や信管の遅延機能によるバンカーやヘリ等に対する対応能力を付与されている。口径の拡大により火力も増しており、有効性も増している。

Meteoriteは主砲から発射可能な対戦車ミサイルで、貫通力はRHA換算でおよそ950mm程度である。射程は6kmで、弾頭はタンデムHEAT、推進方式は固形燃料ロケット、重量は20kgである。誘導方式はセミアクティブレーザーホーミングと赤外線画像誘導の複合であり、発車した車両が撃破されても敵に対して攻撃を行うことが出来る。

これらの主砲は高度なFCSにより管理される。FCS自体はLupusIIと同じものになっているため、砲弾の変更に伴う計算内容の変更が主な内容となっている。大きな変更が行われたのは連結されるセンサー類である。

副武装は車長用12.7mm機銃を撤去している点が変更点となっている。車長用12.7mm機銃が撤去された場所には新型センサーが配置されている。

防御性能

LupusIIと同じモジュール式で、装甲配置も同じとなっているため、装甲を全てつけた場合車重は73tとなる。しかし、流石に70tを超える車重は戦車駆逐車の運用ドクトリン的に支障が出るため、基本的に正面はLupusIIと同じとし、側面は対30mm程度と、最低限の装甲しか用意されていない。側面装甲の薄さを指摘する専門家も多いが、軍はそもそも防衛戦を意識した軍であり側面からの攻撃を受ける機会は少ないことと、サンクタとテンペスタスにより一度程度であれば耐えることが出来ることなどから、問題ないとしている。

通信・センサー・べトロニクス

センサー類は高性能化が進められている。これはアウトレンジを行うため、交戦距離を従来の2000～4000m程度から更に1500～2000m伸びた3500～6000mとしていることが理由となっている。それに伴いミリ波レーダーの解像度増加や、赤外線レーザー照射器の強化などを行い、精度と有効射程の向上を行っている。
べトロニクスや通信面に変更点はない。

機動性能

LupusIIから変更点はない。

Equus

全長	7.55m
全幅	3.68m
全高	2.95m
車重	45t
主武装	アトスRWS-D
副武装	アトスRWS-B×1
副武装	7.62mm同軸機銃×1
エンジン	1500hp/2500rpm/4820Nm
搭乗員	3名+兵員6名

アルミヤ連邦共和国陸軍の重歩兵戦闘車。最新技術をふんだんに使用した、他国の歩兵戦闘車を凌ぐ圧倒的な性能を特徴とする。

攻撃性能

アトスRWS-Dは極めて高性能な無人砲塔である。
主砲は85口径40mm滑空機関砲で、射撃速度は350発/分。弾速は砲口地点で1140m/sで、40×364mmの劣化ウラン製APFSDSを使用した場合の貫通力は1km地点でおよそ250mmである。これは他国のIFVを撃破する上で非常に有効である。
また、多目的弾薬が用意されており、それには近接、エアバースト、遅延などの複数のモードが存在する。モードはFCSによって設定され、発砲する前に目標との距離や到達時間などの情報を弾薬管理システムに送信する。これにより、弾丸の軌道と信管をより詳細に制御できるようになり、目標付近でのエアバーストなどの難しい設定もを行えるようになっている。

砲塔横に設置された4本のMeteoriteはIFVのみならず主力戦車を撃破することが可能となっている。Meteoriteを使用するため、Equusの赤外線レーザー照射器は戦車に装備されているものと同じものを使用している。

アトスRWS-Bは12.7mm機関銃と40mmグレネードランチャーの両方を選択できるが、Equusには多くの場合40mmグレネードランチャーが搭載される。これは40mm機関砲が滑空砲で、榴弾を発射出来ないことが理由となっている。

FCSはLupusIIなどの同じように多くのセンサー類やC4Iに接続され、極めて精確な射撃能力を提供する。Equusの目標は地上のみならず、空中に存在するヘリや近接航空支援機まで含まれる。そのため、FCSは戦車並みの極めて強力なものを装備する必要があった。
対空射撃を行う場合、FCSはまず敵をセンサー類か、大隊内の味方車両から送られた情報に基づき敵を発見することになる。その後、可能であればレーザー測遠器による距離の正確な測定を行いながら誤差を修正し、多目的弾を近接信管に変更した上で射撃を開始する。

防御性能

モジュール式装甲を採用しており、普段の状態では全周対30mm程度の装甲しかない。正面装甲は複合装甲を追加で装備することによりRHA換算で対KEが約900mm、対CEに関しては1000mmに迫る厚さとなる。側面装甲は対40mmがデフォルトで、この時点で重量は58t程度である。
加えて、車体正面と砲塔、車体側面部にテンペスタスを配置し、側面と全面をカバーする形でサンクタが搭載されている。後方に向けて配置しないのは随伴歩兵に被害が出ないようにするためである。
なお、側面に正面に向けて爆発反応装甲などが搭載されているのは、重歩兵戦闘車の目的の一つとして歩兵の盾として機能することが求められているため、側面や正面に歩兵が展開することはあまり求められていないことが理由である。

通信・センサー・べトロニクス

基本的にObeantと同じ内容となっている。

機動性能

出力重量比が33hp/sとなっていることを除けば特に変更点はない。

支援車両

Lapidavitque

全長	6.85m
全幅	3.17m
全高	2.8m
車重	25t
主武装	120mm滑空砲×2
エンジン	650hp/2200rpm
搭乗員	4名

アルミヤ連邦共和国陸軍が開発した、大隊への火力支援用自走迫撃砲。

攻撃性能

搭載している120mm滑空砲2門は連装の迫撃砲である。この迫撃砲は自動装填装置によって給弾され、バースト射撃なら16発/分、継続射撃なら12発/分もの射撃速度を誇る。また、高度なFCSによる多数砲弾同時着弾(MRSI)能力を持ち、合計16発を同時に着弾させることが出来る。また、迫撃砲を使用するにもかかわらず直射による攻撃を意識している。
有効射程は曲射なら6-10kmで、直射なら1.5km程度である。

FCSはBCEC?に連結している。前線の観測に基づきディスプレイの地図に敵の位置が点と座標で表示され、その砲撃目標をタップすることでロックオンする。因みに、味方にロックオンされた目標は強調表示される。その後は弾種とMRSIの有無を選択し、MRSIを行うのであればどのポイント何発の砲弾を振り分けるのかを選択する。これらの入力が行われたあと、自動的に射撃が開始される。なお、当然ながら砲手がこれらの機能をオフにし、手動で砲撃を行うことも出来る。
また、Volantを飛ばして弾着観測や赤外線誘導を行うことが出来る。

防御性能

全周に対12.7mm装甲が貼られている程度である。正面を追加装甲として対20mmまで強化できるキットが用意されている。

通信・センサー・べトロニクス

センサー類は光学映像、赤外線映像、赤外線レーザー測遠器を組み合わせたもので、戦車や歩兵戦闘車類と比べると見劣りする。しかし、自走砲などの後方支援兵器の直接観測系のセンサーとしては優秀である。これはLapidavitqueが大隊向けの自走迫撃砲であり、敵と会敵する可能性が自走榴弾砲よりも高く、自衛能力がある程度求められたことが理由である。また、Volantを一機遠隔センサーとして搭載している。
BCEC?への接続が通信面での特徴である。

機動性能

一般的なディーゼルエンジンを使用している。

その他特徴

砲塔部分のみを別の車両や艦船に載せることが可能となっている。

使用される弾薬

榴弾
発煙弾
RAP弾
赤外線画像誘導弾(ストリックス迫撃砲弾)
赤外線レーザー誘導弾
DPICM弾

Spodium

全長	9.95m
全幅	3.35m
全高	3.15m
車重	50t
主武装	55口径155mm榴弾砲
副武装	アトスRWS-B×1
エンジン	1500hp/2500rpm/4820Nm
搭乗員	3名

攻撃性能

最新の自走砲として高い性能を持つ。

55口径152mm榴弾砲は砲身が8.5mにもなり、先端には巨大な多孔式の砲口制退機が搭載されている。これにより射程は通常弾で30km、Eruptio精密誘導弾で40km、RAP弾で50kmと長く、一世代前の自走砲に対して優位性を保持している。

自動装填装置は弾薬庫と合わせ、無人砲塔となった砲塔内の殆どのスペースを埋め尽くす大きさとなっている。その性能は非常に高く、砲仰角に合わせて装填をすることは当然とし、砲弾のみならず装薬までも自動装填することが出来る。射撃能力も高く10秒で3発、1分間なら10発もの射撃速度を達成している。また、24時間の持続射撃では400発、24tの砲弾を撃ち込むことが可能となっている。
弾薬庫へは専用の給弾車を使うことで15分以内に90発の砲弾を補給することが出来る。これは持続射撃能力の向上に貢献している。
また、砲塔は全周囲旋回可能になっており、これも多数の目標に対して射撃を行う上で効率を高めている。

特筆すべきは即応射撃能力とFCSである。即応射撃能力は陣地侵入から砲撃までに必要な時間が30秒、8発射撃するのに45秒、撤収にかかるのは30秒。合計して、陣地侵入から砲撃し撤退するまで2分未満しかかからない。このため、対砲兵射撃の危険に晒される可能性は低く、生存性が著しく向上している。

FCSはGPSシステム、C4Iシステム、データリンクと連結された、LupusIIなどと同じ次世代のものとなっている。これはLapidavitque迫撃砲と同じようなシステムで、前線での観測結果によりタッチパネルの地図に砲撃目標と友軍の配置が全て表示される。その砲撃目標はタップすることでロックオンすることが可能で、他の自走砲がロックオンした目標は砲兵データリンク?により強調表示される。その後は弾種とMRSIの有無を選択し、MRSIを行うのであればどの目標に何発の砲弾を振り分けるのかを選択する。これらの入力が行われたあと、自動的に射撃が開始される。なお、当然ながら砲手がこれらの機能をオフにし、手動で砲撃を行うことも出来る。
Lapidavitqueと違うのは、師団砲兵や軍団砲兵として運用されるSpodiumは、BCEC?の内部に組み込まれるのではなくその外部に存在し、師団、または軍団内で運用されている全てのBCEC?に接続することが出来る点である。そのため、砲撃支援までの過程は以下の通りになる。
まず、砲撃の準備は師団長または軍団長からの指示で開始される。支援を必要としている部隊の番号を師団長から聞いた後、それをディスプレイに入力することでその部隊のBCEC?に接続され、現在の友軍の位置とその周辺の地図、そして目標地点が表示される。同じ部隊を支援する砲兵とは砲兵データリンク?で接続されており、指定している目標は友軍のディスプレイで強調表示される。それらを確認してMRSIの有無などの設定などにより投射量の最適化を行いながら、砲撃を開始する。
また、直射用に限定的な光学・赤外線カメラとレーザー測遠器を組み合わせた照準器が搭載されている。

砲弾は通常榴弾、精密誘導弾、RAP弾、HEAT弾、クラスター弾の5種類となっている。
通常榴弾は時限信管と近接信管を組み合わせた物を使用し、曵火、着発、遅延の三種類の射撃を行えるようになっている。遅延モードはトーチカなどの硬化目標の処理に使用される。
精密誘導弾は小さな姿勢制御翼を展開しながら飛翔し、GPSで誘導する榴弾である。CEPは5mから20m程度で、多くは半径1.7m以内に着弾する。また、姿勢制御翼の補助的な効果として射程が延長されている。
RAP弾はロケットの補助により50kmもの射程を実現しているが、その分炸薬が減少している。主な用途は対砲兵射撃である。
HEAT弾は自衛用として用意されている砲弾である。貫通力は980mm程度で、運が良ければ主力戦車を撃破できる程の性能となっている。
クラスター弾は直径30mmのHEAT弾を9発格納している。これは天板の重装甲化が進む主力戦車の撃破を狙ったもので、貫通力は180mm程度となっている。

防御性能

全周に155mm榴弾の破片を防御できるだけの装甲が施されている。Lapidavitqueよりも後方で行動するため、対12.7mm装甲などは施されていない。
ただし、成形炸薬弾頭のクラスター弾に対応するため、戦闘時には天板にゴムの突起が多数ついた追加防護パッケージが貼り付けられる。

通信・センサー・べトロニクス

BCEC?と砲兵データリンク?に対応している。また、間接射撃を主とすることから自車センサーは最低限のものとなっている。
べトロニクスは18インチのタッチパネルが砲手と車長に用意されている。砲手のタッチパネルには上述した内容が表示される。車長用パネルには近くの地図が表示され、その中に自車両の位置と友軍の位置が表示される。また、車内の被害状況なども表示される。

機動性能

主力戦車に匹敵する重量の車体を動かすため、重装甲戦闘車両らと同じエンジンを搭載している。そのため機動性は非常に高く、路上であれば最高速度は65km/hに達する。

Vespertilio

Rat

Armis

全長	6.85m
全幅	3.17m
全高	5.5m
車重	35t
主武装	LM-330地対空ミサイル
エンジン	650hp/2200rpm
搭乗員	4名

概要

アルミヤ連邦共和国陸軍が運用している地対空ミサイルシステム。システムの車両は全てLapidavitqueの車体を流用しており、低コスト化が図られている。また、システム自体はLCAC-II?にも搭載されている。
元々機甲師団に随伴しながら防空を行うために開発されたシステムであるため、行進間射撃を可能とすることが求められた。

性能

VLSを採用している点と、完全独立運用能力を持つ点、そして、行進間射撃が可能な点が最大の特徴である。
VLSはLM-330地対空ミサイルを4発装填することが可能で、このVLSを砲塔の前後に設置することで、ミサイルの射程距離を考慮するとかなり多い、8発という搭載量を実現している。
LM-330地対空ミサイルは直径235mm、全長3,500mm、重量165kg、射程1km～15km、射高6km～10km、推進方式は固体燃料ロケット・モーター、誘導方式はチャフ、電磁妨害等に対応するためパッシブ赤外線誘導とTV誘導式無線司令誘導の複合方式を採用している。飛翔速度はM2.8で、弾頭重量は約15kgである
レーダーは探知距離40kmの回転式捜索フェーズドアレイレーダーと、追跡距離30kmの固定式誘導パルス/ドップラーフェーズドアレイレーダーの2つを搭載している。レーダーは全て自動化されており、捜索レーダーは48の目標を探知し、10を同時に追尾することが可能で、誘導レーダーは4発のミサイルを同時に誘導することが可能である。また、固定式レーダーはミサイルを追尾する際に砲塔を旋回させながら追尾する。
このように捜索レーダーと誘導レーダーを備えるため、Arimisは独立した運用が可能になっている。
システム本体の重量は10t程度であるため、トレーラーなどに搭載することも可能となっている。実際、LCAC-II?の支援モデルには砲塔部分のみ搭載されている。
通常旅団内に一個小隊が編成される。

ミサイル

Passer

兵員輸送車両(船含む)

LCAC-II

概要

アルミヤ連邦共和国陸軍が有する海上機動軍が主な移動手段として有するエアクッション型揚陸艦。単なるエア・クッション型揚陸艦としてだけではなく、揚陸部隊への火力支援も担当している。

歴史

2010年に強襲部隊として始動した海上機動軍計画に合わせて揚陸艦と支援艦の開発が開始された。活動地域であるカスピ海の北部は水深が浅く、カスピ海においてドック型揚陸艦といった満載排水量が2万t近い艦艇を運用することは限られた予算の中では厳しいとされ、また、海上機動師団?が空挺部隊と共に電撃的な強襲を行う部隊である都合上、一般的な艦艇では求められている性能は満たせないと考えられた。そのため、開発を担当していたリーベリグループは高速かつ輸送力に優れ、水深の浅さに影響されない地面効果翼機とエアクッション艇に候補を絞り、どちらが向いているかを研究した上で、最終的に超大型の排水量500t級エアクッション型揚陸艦と、それを原型とした支援艦を開発することを決定した。
2012年には試作艦が完成し、試験を行った結果良好な性能を示したことから量産が命じられた。開発、生産はリーベリグループが担当している。

性能

輸送モデルは220tのペイロードを有し、LupusII MBTを4両、または歩兵を400名搭載した状態で、速力が60ノット、航続距離が800km程度となっている。武装は一切搭載されていない。
支援モデルは輸送能力を削除し、20連装250mmロケット砲2基と、波の揺れに対応したLapidavitqueの砲塔を2基、防空用にArmisを1基、30mmCIWSを2基搭載している。
約10,000馬力のガスタービンエンジンを5基搭載し、2基はリフトファンに、3基がダクテッドファンに使用されている。ダクテッドファンの直径は6m近くある。
車両甲板は420㎡もの広さを誇り、多数の車両を搭載することが出来る。

運用

海上機動軍は200隻の輸送モデルと、100隻の支援モデルを保有し、2個旅団をカスピ海沿岸のあらゆる地点に迅速に投入できる体制を整えるとしている。

PV計画

全長	8.85m
全幅	2.55m
全高	3.19m
車重	22.5t
エンジン	400hp/1400rpm/1180Nm
搭乗員	3名