半砂漠地帯はクローバーといったマメ科植物や、沙棘と呼ばれる中国から輸入したグミ科の植物を植えて土を作る。その後は低木を植えながら、林業などで木材として有効活用できる上、環境適応能力も高くCO2の固定量も多いカラマツや、容易に苗木を作ることが可能で、成長が早く環境適応能力も高いポプラといった木を植えていくことで、緑化を進めている。
また、他産業の発展により放牧量の規制を行うことが可能となったことで、過放牧による砂漠化も食い止めることに成功している。
森林火災は、森林に熱を探知して警報を発するセンサーを取り付け、消防隊に消火用のヘリコプターと航空機を配備することで対応している。
産業排水は日本のものを参考にし、さらに厳密化された新基準を採用することで対応しており、対応の為にかかる費用は半分から3/4程度を国が負担するとしている。
アラル海の縮小に関しては、まず小アラル海の回復を目指してコカラル堤防の建設を行った。その後、コカラル堤防が水位回復に貢献していることが確認され、コカラル堤防のかさ上げとサルィーシャガナク堤防の新設を行い、現在は更なる水位回復が発生している。
一方で、大アラル海の回復に関しては非常に難しいという見解が成されている。
スタン共和国連邦にまたがる大アラル海であるが、灌漑を全てやめたとしても回復までには75年ほどかかると計算されており、シベリア河川転流計画と言ったら大掛かりな計画はコストに見合わないとされている。
結果的に、
アルミヤ連邦共和国は小アラル海の回復に留め、余裕があるのであれば
スタン共和国連邦と協力した上で回復を目指すとしている。