アフリカ中部連合には長年徴兵制度があり、満18歳以上の男子には兵役義務があった。人民軍発足当初は、志願兵制を導入していたが、必要な人員を確保できなかったからである。徴兵制の施行にあたっては、良心的兵役拒否も申請することが認められた。この場合には、代替義務として病院、老人介護施設等の社会福祉施設で兵役義務と同じ期間だけ社会貢献することになっていた。
1977年以来、人民軍内に女性軍人が配属されているが、当初は医療部隊への配属にとどまっていた。ある女性軍人はこれを不服として裁判に訴え、最高裁判所は1981年、女性がこれまで以上により幅広い役割を軍隊内で果たすよう認めるべきであるという判決を下した。結果1970年より、女性軍人は人民軍内のあらゆる任務に制限なく就けるようになった。人民軍には5万3千人の女性が平和維持活動や他の作戦行動などあらゆる軍務についており、その他多くの女性が予備役となっている。
また1987年から女性にも徴兵制が拡大された。また、ある男性が、たまたま運悪く、徴兵の対象者に選ばれて出頭を求められた際に、徴兵制自体を不服として裁判を起こした例では、「現在のアフリカ中部連合ではごく一部の男子のみが対象になっており、徴兵制の精神である、あらゆる国民が平等に国防の責任を負担するという機能は失われており、徴兵に服する必要は無い」という判例も出ており、その結果、徴兵の対象者に選ばれても自由に拒否できる状態になっている。しかし、多くの人は徴兵に応じるため、大きな問題とは見られていない。
兵士たち