架空国家を作ろう 第2.6世界線 - アスタナデータセンター

概要

アスタナ郊外に設置されているビル型の大型データセンター。主に経営しているデンドロベート社が利用しているが、他社への貸出も行っている。
外気冷却によるエネルギー使用量の大幅な低下を狙っており、デンドロベート社は都市に建設される一般的なデータセンターの半分以下の電力使用量で運用できているとしている。

設備

ビルは地下2階地上6階建てで、一般的なタワー形19インチラックを1万基配置することが可能である。現在は7000基をデンドロベートが利用しており、1500基程度を他社へ貸し出している。
アスタナは一日の寒暖差が激しく、夏の最高気温は30度を超えることも珍しくない一方で、平均最低気温は15度程度である。そのため、6月から9月にかけては日中のみ外気を取り入れ、日中平均気温が5度以下となる10月から4月までの間は、一日中外気を取り入れることで冷却を行っている。
ビルの外壁は二重となっており、外からの熱は伝わりにくく、中の熱は逃げにくいようにされている。夏場の日中は外からの熱を完全に封じこめ、それ以外の時は外からの冷たい空気を取り入れることで、一年中エネルギー消費を抑えながら運用を行うことを可能としている。
非常用発電機はスカディ?製のLPガスを使用する発電機を使用している。LPガスを使用しているのは災害時にも供給を行うためで、地下に発電機と4日分のLPガスが保管されている。また、停電時に使用されるUPSの電力消費量を減らすため、サーバーラックに対する電力供給を直流で行っている。一般的な方式と比較して交流への電力変換を行わないため、変換時の電力ロスを軽減することに成功している。他にも、ビルの屋上には太陽光発電が建設されており、発電機と組み合わせることである程度の期間停電になってもサービスを提供し続けることが可能である。
地震対策は制震ダンパーと耐震構造を採用しており、採用している耐震ダンパーはバベルと同じ、自動車のブレーキシステムに使われているエネルギー回生システムの原理を応用した新型である。震度6強の地震でも一切問題が発生しない程の地震対策を行っており、デンドロベートは震度7にも耐えられるとしている。
消火設備は一般的なデータセンターに採用されているガス系消火設備を採用している。