ロゼッタ戦闘システム（C4I） 
概要
本システムは主に防空艦により運用される予定で開発された交戦級C4Iシステムだが、規模の拡大に伴い戦術級・戦略級システムにも連接可能なネットワークグループの一翼を担うC4Iとして完成されている。基本的には艦艇の包括的な制御を担う制御系と交戦系システムを統合した全艦ネットワーク環境を構築しており、人員削減と包括的な戦闘空間支配を可能とする。
「ロゼッタ」とはプトレマイオス5世により発見された、複数言語を書き込まれた石板であり、多種ユニットのネットワークという理念を受け継ぐという理由で採用されている。
なお、モチーフには防御力に優れたプリキュア「キュアロゼッタ」も含まれており、主に防衛を志向しながら攻勢戦闘力の両立も目指している。
「ロゼッタ」とはプトレマイオス5世により発見された、複数言語を書き込まれた石板であり、多種ユニットのネットワークという理念を受け継ぐという理由で採用されている。
なお、モチーフには防御力に優れたプリキュア「キュアロゼッタ」も含まれており、主に防衛を志向しながら攻勢戦闘力の両立も目指している。
基本理念
本システムのコンセプトは「緻密なネットワーク構築によるリスクの分散化」「部隊単位での極めて高い自己完結性」「ユニット単位でのモジュラー化による任務の効率化」となっている。
従来利用されていたイージスシステムやNAAWSなどの防空戦闘システムではC4Iの効率的な連接がなされておらず、CECやNIFC-CAにおいても連接先のユニットが限定される、もしくはアセットの集中による脆弱性という致命的な欠点を抱えていた。特にAWACSやAEWが撃墜される危険性が増した現行環境ではキルチェーンが破砕されてしまう可能性も高く、新たな対策を求められるようになっていた。イージスシステムでは対潜や対艦戦闘用の武器システムも統合するシステムとなっていたが、それでも各システムは旧来のものであり不十分であることは否めない。そこでロゼッタシステムでは部隊単位での効果的な戦闘空間支配と極めて高い自己完結性という二律背反した要素を達成すべく、共通のオープンアーキテクチャ整備とCOTS化を背景とした各システムのモジュラー化を強く推進している。この側面から見ればCOMBATSS-21に類似したシステムと言えるし、NCWに基づき構成される、という意味ではSSDS系列に類似したシステムとも言える。
これを利用し、様々な規模の艦艇にロゼッタシステムを導入することに成功している。空母から潜水艦まで、多種多様な艦艇に搭載可能な柔軟性の高いシステムとなったのである。
本システムはアーキテクチャを一本化された新規データリンクの複数採用で負担の少ない管制を可能にした他、NIFC-CAのキルチェーンを拡大した「キル・ウェブ」構想を実現する。これはチェーンのように一本で繋がった一次元の連携ではなく、二次元的な網目のように拡大することでアセットの一部が欠けても戦闘継続に支障を来さないよう調整する概念である。大容量データリンクの接続維持を念頭に設計されたシステムであり、昨今の電子機器類の性能向上により実現可能と判断され採用された。冗長性を多く確保するシステムであり、信頼性を従来より犠牲にしても問題は無いと判断され、採用されるデータリンクは軒並み大容量かつ超高速回線を志向されている。航空機との連携に当たっては信頼性も優先順位の上位に入っており、艦艇間データリンクよりは通信速度が速くない。とはいえ、キル・ウェブの構築には問題ない程度とされている。
従来利用されていたイージスシステムやNAAWSなどの防空戦闘システムではC4Iの効率的な連接がなされておらず、CECやNIFC-CAにおいても連接先のユニットが限定される、もしくはアセットの集中による脆弱性という致命的な欠点を抱えていた。特にAWACSやAEWが撃墜される危険性が増した現行環境ではキルチェーンが破砕されてしまう可能性も高く、新たな対策を求められるようになっていた。イージスシステムでは対潜や対艦戦闘用の武器システムも統合するシステムとなっていたが、それでも各システムは旧来のものであり不十分であることは否めない。そこでロゼッタシステムでは部隊単位での効果的な戦闘空間支配と極めて高い自己完結性という二律背反した要素を達成すべく、共通のオープンアーキテクチャ整備とCOTS化を背景とした各システムのモジュラー化を強く推進している。この側面から見ればCOMBATSS-21に類似したシステムと言えるし、NCWに基づき構成される、という意味ではSSDS系列に類似したシステムとも言える。
これを利用し、様々な規模の艦艇にロゼッタシステムを導入することに成功している。空母から潜水艦まで、多種多様な艦艇に搭載可能な柔軟性の高いシステムとなったのである。
本システムはアーキテクチャを一本化された新規データリンクの複数採用で負担の少ない管制を可能にした他、NIFC-CAのキルチェーンを拡大した「キル・ウェブ」構想を実現する。これはチェーンのように一本で繋がった一次元の連携ではなく、二次元的な網目のように拡大することでアセットの一部が欠けても戦闘継続に支障を来さないよう調整する概念である。大容量データリンクの接続維持を念頭に設計されたシステムであり、昨今の電子機器類の性能向上により実現可能と判断され採用された。冗長性を多く確保するシステムであり、信頼性を従来より犠牲にしても問題は無いと判断され、採用されるデータリンクは軒並み大容量かつ超高速回線を志向されている。航空機との連携に当たっては信頼性も優先順位の上位に入っており、艦艇間データリンクよりは通信速度が速くない。とはいえ、キル・ウェブの構築には問題ない程度とされている。
構成
基本的にはイージスシステムと同じく武器システムを統括する戦闘システムではあるものの、ズムウォルト級駆逐艦に適用された全艦コンピュータ環境（TSCEI）を基礎とし、徹底的にモジュラー化された「システムの集合体」である。その様子はハチの巣にも例えられるが、ただの集合体ではなく脳のニューラルネットワークにも似た有機的な集合体として機能している。
構成要素
センサー系
・RA/SPY-2D 広範囲捜索レーダー
本レーダーはSPY-3やSPY-6、APG-77などの技術資産を用いて製造された、Sバンド帯を用いるアクティブフェーズドアレイレーダーである。半導体素子に酸化ガリウム素子（Ga2O3）を用いたことで低電力化・高出力化を可能にした広範囲捜索レーダーであり、対空戦からBMDまでを支援する。
1ユニットのフェーズドアレイアンテナと関連装置はSPY-6と同じくRMAと呼ばれ、このRMAユニットを組み合わせて1つのレーダーとなっている。ミサイル巡洋艦では46個、ミサイル駆逐艦では37個、ミサイルフリゲートでは24個、空母や揚陸艦などは9個が配置される。
ミサイル駆逐艦用のSPY-2D(V)2では探知距離1700kmを確保しており、ビーム出力を一点集中した場合では3000kmもの探知・追尾距離を得る。この突出した能力により自己完結したBMD能力を得る他、極超音速ミサイルの探知・迎撃も可能となる。
なお、本レーダーは探知・追尾用に能力が限定されており、多機能レーダーのようにミサイル誘導能力や電子攻撃能力は持たない。
1ユニットのフェーズドアレイアンテナと関連装置はSPY-6と同じくRMAと呼ばれ、このRMAユニットを組み合わせて1つのレーダーとなっている。ミサイル巡洋艦では46個、ミサイル駆逐艦では37個、ミサイルフリゲートでは24個、空母や揚陸艦などは9個が配置される。
ミサイル駆逐艦用のSPY-2D(V)2では探知距離1700kmを確保しており、ビーム出力を一点集中した場合では3000kmもの探知・追尾距離を得る。この突出した能力により自己完結したBMD能力を得る他、極超音速ミサイルの探知・迎撃も可能となる。
なお、本レーダーは探知・追尾用に能力が限定されており、多機能レーダーのようにミサイル誘導能力や電子攻撃能力は持たない。
・RA/SPY-3E 多機能レーダー
ロゼッタシステムには不可欠な要素である多機能レーダー。こちらもSPY-3などと同じようにアクティブフェーズドアレイレーダーであり、SPY-2Dと同じようにGa2O3素子を用いたモジュール式となっている。電波の周波数帯はXバンド。
各艦艇にそれぞれ配置されるユニット数はSPY-2Dと変わらないが、アンテナが小型化されている。探知能力はミサイル駆逐艦のSPY-3E(V)2で850�劼涼誼竜�離を持つ。
多機能レーダーであるためミサイル誘導能力や電子戦能力を備えており、イージスシステムにおけるイルミネーターの役割を受け持つ。間欠波照射機能を持ち、ESSMやSM-2などのSARH誘導ミサイルを同時に128発誘導する能力を持つ。（ミサイル駆逐艦）
なお、機能が限定されるフリゲートや空母用などでは潜望鏡用レーダーを別に用意する。
各艦艇にそれぞれ配置されるユニット数はSPY-2Dと変わらないが、アンテナが小型化されている。探知能力はミサイル駆逐艦のSPY-3E(V)2で850�劼涼誼竜�離を持つ。
多機能レーダーであるためミサイル誘導能力や電子戦能力を備えており、イージスシステムにおけるイルミネーターの役割を受け持つ。間欠波照射機能を持ち、ESSMやSM-2などのSARH誘導ミサイルを同時に128発誘導する能力を持つ。（ミサイル駆逐艦）
なお、機能が限定されるフリゲートや空母用などでは潜望鏡用レーダーを別に用意する。
・RA/SEY-4A 多機能ライダー
戦艦に搭載される多機能ライダー。レーダーと同じく目標探知・追尾・射撃管制を行う新世代の探知システム。主にシースキミングを行う極超音速ミサイルへの対処用に搭載されており、遠赤外線波長を使用する。
システム構成はレーザーと受光機がひとまとめになったRMAを構築、多数のRMAを組み合わせることで平面状のライダーシステムを構築した。
一般的な赤外線監視装置の技術資産を活用しながらも、これは自らレーザーを発振し受光するという点で他のパッシブ方式の赤外線システムとは一線を画す。しかし、ライダーはその性質上、物体を「点」でしか見ることができない。そこでライダー制御においてはマイクロ秒単位でのレーザー発振を行い、跳ね返ってきたそれを受光するサイクルを繰り返し、疑似的な映像を生成することで物体の検知と識別を可能にしている。この識別には一世代前のスパコン規模の計算処理能力を誇る情報処理装置が使用されており、瞬時の全周走査を可能としている。
探知距離は300�劼斑擦い發里痢�現行の電波に対するステルス技術を完全に無効化する極めて重要なアンチステルスシステムと言える。
システム構成はレーザーと受光機がひとまとめになったRMAを構築、多数のRMAを組み合わせることで平面状のライダーシステムを構築した。
一般的な赤外線監視装置の技術資産を活用しながらも、これは自らレーザーを発振し受光するという点で他のパッシブ方式の赤外線システムとは一線を画す。しかし、ライダーはその性質上、物体を「点」でしか見ることができない。そこでライダー制御においてはマイクロ秒単位でのレーザー発振を行い、跳ね返ってきたそれを受光するサイクルを繰り返し、疑似的な映像を生成することで物体の検知と識別を可能にしている。この識別には一世代前のスパコン規模の計算処理能力を誇る情報処理装置が使用されており、瞬時の全周走査を可能としている。
探知距離は300�劼斑擦い發里痢�現行の電波に対するステルス技術を完全に無効化する極めて重要なアンチステルスシステムと言える。
・RA/SLQ-45 統合電子戦装置
アクティブフェーズドアレイアンテナで構成される電子戦装置。こちらはGaN素子を利用したアンテナであり、統合電子データベースによりマルチバンドESMネットワークを構築する。
情報系
・CIC
ロゼッタシステムの構成要素の一つであり、人間の介入が最も大きい部分。指揮決定システム、ディスプレイシステムが入っており、武器システムの一元管理だけでなく、艦の制御を一手に担う艦艇の最重要部分となっている。
指揮決定システムは従来のように艦が得られる情報を集積・管理するアセットだが、従来の戦術空間だけでの情報集積ではなく、汎地球統制システムや海軍情報システムのような戦略級・作戦級システムから得られる情報、他アセットから得られる交戦階梯の情報までも一元的に統合・管理するシステムへと生まれ変わった。
指揮決定システムは従来のように艦が得られる情報を集積・管理するアセットだが、従来の戦術空間だけでの情報集積ではなく、汎地球統制システムや海軍情報システムのような戦略級・作戦級システムから得られる情報、他アセットから得られる交戦階梯の情報までも一元的に統合・管理するシステムへと生まれ変わった。
・AN/USG-4
CECやNIFC-CAに用いられるデータリンクであるRDSの専用アンテナ。4面の小型フェーズドアレイアンテナで構成されており、指向性の高いXバンドを用いて通信を行う。
・AN/USG-8
SATCOM用EHFアンテナ。こちらは3面のフェーズドアレイアンテナを用いており、主にステルスマストへ配置される。
交戦系
・Mk.41 垂直発射装置
・Mk.57 垂直発射装置
いずれもイージス系で用いられるアメリカ製VLS。ロゼッタシステムではイージスのバックフィットも可能となっており、制御コンポーネントをパッケージ化し任意に装備できるようになっている。
・Mk.68 UKSK-IG
こちらは東側VLSであるUKSKをロゼッタシステムのシステムに合うよう再設計されたもので、後述のMk.38を超えるサイズのミサイルを運用可能となっている。
ただしVLSが巨大であるため、搭載される艦艇は限られる。
ただしVLSが巨大であるため、搭載される艦艇は限られる。
・Mk.138 垂直発射装置
本システムの構成要素の一つ。Mk.41やMk.57といったVLSの更新用、または併用を考慮され開発された大型垂直発射システム。
VLSに格納できるミサイルの最大径は680x680x9060mmとなっている。
全てホットローンチ方式であり、使用されるミサイルはイージス系の他、架空ミサイル複数を装填する。
VLSに格納できるミサイルの最大径は680x680x9060mmとなっている。
全てホットローンチ方式であり、使用されるミサイルはイージス系の他、架空ミサイル複数を装填する。
| {搭載可能武装 | |
|---|---|
| 対空ミサイル | SM-7ER SM-7MR SM-6 Block1 SM-6SR EMIM ESSM |
| 弾道弾迎撃ミサイル | SM-3 SMBI |
| 対艦ミサイル | AGM-158E/F LRASM2 HSSM |
| 対地ミサイル | AGM-334 テュール アムールDPS-60 タクティカルトマホーク |
| 対潜ミサイル | VLA 07式 |
電源以外の全システムが完全に自己完結している近接防空火器。ロゼッタシステムからの制御も可能であり、対水上射撃に利用される。
・Mk.55 127mm単装速射砲
駆逐艦や巡洋艦に搭載される速射砲。
従来使用されてきたMk.45速射砲ではミサイルの進化により砲の対空射撃能力はあまり重視されず、結果的に軽量化を推進して対地攻撃に使用されるに留まっていた。
本システムでは限られたスペースを有効活用するため本砲も対空射撃へ使用することが決定されており、本砲では毎分45発の発射速度と85°の最大仰角を持つ、CIGSとしての性格も持ち合わせる。
そのため重量が40tとMk.45に比べて大型化しており、一部の小型艦ではMk.45も用いられる。
従来使用されてきたMk.45速射砲ではミサイルの進化により砲の対空射撃能力はあまり重視されず、結果的に軽量化を推進して対地攻撃に使用されるに留まっていた。
本システムでは限られたスペースを有効活用するため本砲も対空射撃へ使用することが決定されており、本砲では毎分45発の発射速度と85°の最大仰角を持つ、CIGSとしての性格も持ち合わせる。
そのため重量が40tとMk.45に比べて大型化しており、一部の小型艦ではMk.45も用いられる。
・Mk.72 203mm単装速射砲
巡洋艦、または戦艦に搭載される対地攻撃用兵装。Mk.71の技術的失敗と155mmAGSの試験結果を反映し、誘導砲弾を備える高火力兵装として実装されるに至った。
搭載スペースに余裕のない駆逐艦とは違い、大型兵装を搭載可能な戦艦にMk.110 CIGSと共に搭載される。
搭載スペースに余裕のない駆逐艦とは違い、大型兵装を搭載可能な戦艦にMk.110 CIGSと共に搭載される。
・Mk.2 46cm50口径3連装砲
・Mk.6 mod4 51cm45口径3連装砲
いずれも新規採用予定の大口径戦艦砲。通常の沿岸砲撃支援に加え、弾道弾発射用に改良が施された特別製。
砲身寿命は46cm砲で1200発（通常徹甲弾）、51cm砲で1000発（通常徹甲弾）となっている。
砲身寿命は46cm砲で1200発（通常徹甲弾）、51cm砲で1000発（通常徹甲弾）となっている。
C4Iの開発
本システムの開発目的である防空戦では、NCWコンセプトに基づき「部隊単位での防空」を重要視されている。
NCWコンセプトにおいてはボトムアップと自己同期を謳われており、自己同期を行うための情報共有手段としてはCECやリンク16を基幹としたNIFC-CAだけでは足りないという問題に直面していた。特に現行の環境では投射されるミサイルや行動を起こす部隊の肥大化が懸念されており、ネットワーク全体が飽和してしまう可能性も指摘されていた。
そこで見通し線内での大容量データリンクであるRDLを採用。DDSが使用するCバンドとは重ならないXバンドを使用しており、大容量かつ耐妨害性の高いデータリンクとなっている。
測位システムにはGPS/ガリレオの複合方式を使用する予定であり、将来的にはGLONASSへの対応も考慮されている。これらの受信機は全て合法・非合法問わず第三国が利用可能なシステムとなっており、いずれかの測位衛星系が破壊されダウンした場合でも残った測位システムでのミサイル誘導や航法が可能になるとの指摘に基づいた冗長性を確保したシステムとなる。
戦術的なOTH目標捜索システムは衛星と偵察機の二段構えとする。衛星はイントルーダー衛星を基幹とするNOSSに加え、新採用の低軌道衛星システムであるツェリーナシステムと連接される。これはNOSSでの戦術的な目標捜索に加え、ミサイルのOTH照準を可能とするなど、東側のレゲンダシステムに類似したシステムとなっている。戦時における衛星の脆弱性も指摘されるが、衛星自体に迎撃システムを搭載することである程度の自衛を可能としている。
偵察機は航空母艦や水上打撃群から発進する。これらは大容量データ送信が可能なRDLや衛星システムでのリンクとなっており、冗長性のあるシステムとなっている。
NCWコンセプトにおいてはボトムアップと自己同期を謳われており、自己同期を行うための情報共有手段としてはCECやリンク16を基幹としたNIFC-CAだけでは足りないという問題に直面していた。特に現行の環境では投射されるミサイルや行動を起こす部隊の肥大化が懸念されており、ネットワーク全体が飽和してしまう可能性も指摘されていた。
そこで見通し線内での大容量データリンクであるRDLを採用。DDSが使用するCバンドとは重ならないXバンドを使用しており、大容量かつ耐妨害性の高いデータリンクとなっている。
測位システムにはGPS/ガリレオの複合方式を使用する予定であり、将来的にはGLONASSへの対応も考慮されている。これらの受信機は全て合法・非合法問わず第三国が利用可能なシステムとなっており、いずれかの測位衛星系が破壊されダウンした場合でも残った測位システムでのミサイル誘導や航法が可能になるとの指摘に基づいた冗長性を確保したシステムとなる。
戦術的なOTH目標捜索システムは衛星と偵察機の二段構えとする。衛星はイントルーダー衛星を基幹とするNOSSに加え、新採用の低軌道衛星システムであるツェリーナシステムと連接される。これはNOSSでの戦術的な目標捜索に加え、ミサイルのOTH照準を可能とするなど、東側のレゲンダシステムに類似したシステムとなっている。戦時における衛星の脆弱性も指摘されるが、衛星自体に迎撃システムを搭載することである程度の自衛を可能としている。
偵察機は航空母艦や水上打撃群から発進する。これらは大容量データ送信が可能なRDLや衛星システムでのリンクとなっており、冗長性のあるシステムとなっている。
戦闘
対空戦
イージスシステムの装備化から40年以上が経ち、技術の発展により当時では不可能だった大規模な飽和攻撃への対応が可能となっている。
センサー系では前述のレーダー2種類によるデュアルバンドレーダーシステムを構築しており、AN/SPY-3E(V)2では追尾可能な目標は2000基を数える。これらの目標は部隊構成艦の自己同期により的確に目標を識別・追尾することが可能になっており、組み合わせによれば実質的には部隊で7000〜数十万目標を同時に追尾することが可能な防空要塞と化す。
情報系では戦術の膨大な追尾情報共有のため、多数のプロセッサを組み込んだワークステーションを設置。これはRA/UYQ-98とされ、処理速度は従来のAN/UYK-70に比べても600倍の速度を誇り、並列配置することで更なる情報処理速度の向上を見込まれている。
武器システムにおいては従来型のミサイルシステムの他、新採用の長射程、短射程ミサイルを採用。これらは艦の役割によって搭載される種類が変更されており、巡洋艦のような大型艦はSM-7ERといった大型ミサイルによる広域艦隊防空、フリゲートのような小型艦はSM-6やESSM-ERといった短射程ミサイルによる近距離艦隊防空や僚艦防空に徹することになる。新採用のミサイル兵装でも長射程ミサイルは近接信管と大重量弾頭による航空機などのミッションキルを志向しているが、近距離用ミサイルは機動力の優位性強化と小型化の必要性から直撃によるダイレクトキルを志向している。これはミサイルの性能以上に幅広い目標への対処という側面もあり、本システムのコンセプトを物語っている。
多機能レーダーSPY-3Eはミサイル誘導能力と間欠波照射能力を備えており、同時対処可能な目標は駆逐艦用途のSPY-3E(V)2で128目標にも上る。SARHミサイルの正確な誘導技術に加え、ほとんどの対空ミサイルは終末誘導が不要なARH形式も取っており、情報分配能力と合わせ柔軟な迎撃管制が可能なこともポイントとして挙げられる。
センサー系では前述のレーダー2種類によるデュアルバンドレーダーシステムを構築しており、AN/SPY-3E(V)2では追尾可能な目標は2000基を数える。これらの目標は部隊構成艦の自己同期により的確に目標を識別・追尾することが可能になっており、組み合わせによれば実質的には部隊で7000〜数十万目標を同時に追尾することが可能な防空要塞と化す。
情報系では戦術の膨大な追尾情報共有のため、多数のプロセッサを組み込んだワークステーションを設置。これはRA/UYQ-98とされ、処理速度は従来のAN/UYK-70に比べても600倍の速度を誇り、並列配置することで更なる情報処理速度の向上を見込まれている。
武器システムにおいては従来型のミサイルシステムの他、新採用の長射程、短射程ミサイルを採用。これらは艦の役割によって搭載される種類が変更されており、巡洋艦のような大型艦はSM-7ERといった大型ミサイルによる広域艦隊防空、フリゲートのような小型艦はSM-6やESSM-ERといった短射程ミサイルによる近距離艦隊防空や僚艦防空に徹することになる。新採用のミサイル兵装でも長射程ミサイルは近接信管と大重量弾頭による航空機などのミッションキルを志向しているが、近距離用ミサイルは機動力の優位性強化と小型化の必要性から直撃によるダイレクトキルを志向している。これはミサイルの性能以上に幅広い目標への対処という側面もあり、本システムのコンセプトを物語っている。
多機能レーダーSPY-3Eはミサイル誘導能力と間欠波照射能力を備えており、同時対処可能な目標は駆逐艦用途のSPY-3E(V)2で128目標にも上る。SARHミサイルの正確な誘導技術に加え、ほとんどの対空ミサイルは終末誘導が不要なARH形式も取っており、情報分配能力と合わせ柔軟な迎撃管制が可能なこともポイントとして挙げられる。
BMD
艦隊防空においても弾道弾の迎撃は重要命題の一つとして位置づけられている。対艦弾道ミサイルによるA2ADの構築、大陸間弾道ミサイルによる本土への直接核攻撃など、核弾頭、通常弾頭問わず脅威は顕在化していると言っていい。
これに対し、シーパワー21の提唱者である小泉順子大将は本土への弾道ミサイル攻撃に対するミッドコース迎撃を大陸配備のGBI及びSM-3で担当し、艦隊は追跡のみを基本とする案を提出。これに伴い、ロゼッタ戦闘システムはルートアセシオンBMEWSに組み込まれながらも、主に艦隊防空を中心とするBMD体制を目指すこととなった。
弾道弾検知と追尾はSBIRS衛星及びG3衛星により行われ、情報はBMEWSを構成する地上司令部や艦隊のCIC、JCDCへ送信される。艦隊は早期警戒情報に基づいてSPY-2Dで追跡され、中間段階ではSM-3やSMBIによる迎撃を行う。SM-3は横方向への突入に強いミサイルとされているが、新規開発されるSMBI迎撃ミサイルは正面や下部からの迎撃を考慮されている。
ターミナルフェーズにおいては大気圏外での迎撃も可能なEMIM、下層迎撃担当のSM-6、ESSM2などが使用される。EMIMはTHAADを参考に開発されており、近距離での直撃によるダイレクトキル志向と合わせた統合迎撃ミサイルとして開発、搭載されている。
なお、弾道弾追尾はF-35などのEO-DAS搭載機においてもなされるため、衛星に比べ能力は劣るものの空母打撃群単体での早期警戒も可能となっている。
これに対し、シーパワー21の提唱者である小泉順子大将は本土への弾道ミサイル攻撃に対するミッドコース迎撃を大陸配備のGBI及びSM-3で担当し、艦隊は追跡のみを基本とする案を提出。これに伴い、ロゼッタ戦闘システムはルートアセシオンBMEWSに組み込まれながらも、主に艦隊防空を中心とするBMD体制を目指すこととなった。
弾道弾検知と追尾はSBIRS衛星及びG3衛星により行われ、情報はBMEWSを構成する地上司令部や艦隊のCIC、JCDCへ送信される。艦隊は早期警戒情報に基づいてSPY-2Dで追跡され、中間段階ではSM-3やSMBIによる迎撃を行う。SM-3は横方向への突入に強いミサイルとされているが、新規開発されるSMBI迎撃ミサイルは正面や下部からの迎撃を考慮されている。
ターミナルフェーズにおいては大気圏外での迎撃も可能なEMIM、下層迎撃担当のSM-6、ESSM2などが使用される。EMIMはTHAADを参考に開発されており、近距離での直撃によるダイレクトキル志向と合わせた統合迎撃ミサイルとして開発、搭載されている。
なお、弾道弾追尾はF-35などのEO-DAS搭載機においてもなされるため、衛星に比べ能力は劣るものの空母打撃群単体での早期警戒も可能となっている。
対潜戦
ロゼッタシステムは対潜艦や潜水艦での運用も考慮されており、それぞれパッケージ化されたソナーシステムを備える。
水上艦においてはRA/SQQ-109を備える。これは海上自衛隊のマルチスタティックオペレーション体制を参考に、専用チャンネルを持つRDLでの再現、LAMPSや固定翼対潜哨戒機のデータの一元管理を行うことに特化した艦隊対潜システムとして構築される。ソナーはAN/SQQ-90で用いられたバウソナー2種類の他、シリンドリカルアレイソナー、曳航ソナー、可変深度ソナーなど艦艇によって搭載されるものは異なるが、それらが得た情報は全て艦隊に分配されて解析される。
潜水艦においてはRA/BQQ-87を備える。これはシーウルフ級のソナーシステムの焼き直しではあるものの、NCWに基づき進化した群狼戦術を成すための重要なシステムとして用いられる。
従来の潜水艦戦では海中での状況確認の必要性から敵に裏を掻かれることも多く、敵の欺瞞情報に引っかかって撃沈された例に鑑み、海中でのレーザー通信システムの実用化を推進してきた。現在では1kmの距離で6mbpsの通信が可能となっており、これを利用した状況確認やマルチスタティックオペレーションの構築も視野に入っている。
水上艦においてはRA/SQQ-109を備える。これは海上自衛隊のマルチスタティックオペレーション体制を参考に、専用チャンネルを持つRDLでの再現、LAMPSや固定翼対潜哨戒機のデータの一元管理を行うことに特化した艦隊対潜システムとして構築される。ソナーはAN/SQQ-90で用いられたバウソナー2種類の他、シリンドリカルアレイソナー、曳航ソナー、可変深度ソナーなど艦艇によって搭載されるものは異なるが、それらが得た情報は全て艦隊に分配されて解析される。
潜水艦においてはRA/BQQ-87を備える。これはシーウルフ級のソナーシステムの焼き直しではあるものの、NCWに基づき進化した群狼戦術を成すための重要なシステムとして用いられる。
従来の潜水艦戦では海中での状況確認の必要性から敵に裏を掻かれることも多く、敵の欺瞞情報に引っかかって撃沈された例に鑑み、海中でのレーザー通信システムの実用化を推進してきた。現在では1kmの距離で6mbpsの通信が可能となっており、これを利用した状況確認やマルチスタティックオペレーションの構築も視野に入っている。
対水上戦
艦隊運営で欠かせない能力といえばASuW能力と言える。かつてソビエト連邦はミサイル艦の定義を対艦ミサイル搭載艦とし、この世界では対艦ミサイルの飽和攻撃によるCSG壊滅の事例があることからもわかるように、水上における戦闘能力誇示は極めて重要なファクターと言える。これを考慮し、ロゼッタシステムでは対艦ミサイルの運用にも着目し、空母なしでの水上打撃群構築を可能とする。
従来の西側対艦ミサイルのように独立した戦闘形態を取るのではなく、東側のレゲンダシステムと西側衛星資産を参考に、衛星や偵察機などのアセット、そのセンサー類が捉えた情報をロゼッタシステムで統合することで効率的な対艦ミサイルの運用を想定している。
ミサイルは亜音速ミサイルと極超音速ミサイルを用意しており、ロゼッタシステムで統合された管制能力により速度が違うミサイルの同時弾着能力を手に入れている。亜音速ミサイルはJASSM-XRを改良したLRASM2を用いており、1400�劼糧猜�からの対艦攻撃が可能となっている。空母打撃群艦載機の進出範囲からなるべく遠ざかることで対艦攻撃の成功率が上がると同時に、艦艇が退避する時間も稼ぐことに繋がっている。
極超音速ミサイルはスクラムジェットエンジンを採用したオーディン対艦ミサイルシステム（HSSM）を採用。マッハ5の超高速でシースキミングを行い、終末時には回避機動を取りつつマッハ8のスピードで敵艦に突入する。射程は最大1200�劼箸笋�LRASM2に対して射程は劣るものの、迎撃への耐性は高い。
従来の西側対艦ミサイルのように独立した戦闘形態を取るのではなく、東側のレゲンダシステムと西側衛星資産を参考に、衛星や偵察機などのアセット、そのセンサー類が捉えた情報をロゼッタシステムで統合することで効率的な対艦ミサイルの運用を想定している。
ミサイルは亜音速ミサイルと極超音速ミサイルを用意しており、ロゼッタシステムで統合された管制能力により速度が違うミサイルの同時弾着能力を手に入れている。亜音速ミサイルはJASSM-XRを改良したLRASM2を用いており、1400�劼糧猜�からの対艦攻撃が可能となっている。空母打撃群艦載機の進出範囲からなるべく遠ざかることで対艦攻撃の成功率が上がると同時に、艦艇が退避する時間も稼ぐことに繋がっている。
極超音速ミサイルはスクラムジェットエンジンを採用したオーディン対艦ミサイルシステム（HSSM）を採用。マッハ5の超高速でシースキミングを行い、終末時には回避機動を取りつつマッハ8のスピードで敵艦に突入する。射程は最大1200�劼箸笋�LRASM2に対して射程は劣るものの、迎撃への耐性は高い。
対地戦
CSG及びSAGの主要任務の一つである対地戦では、トマホーク巡航ミサイルの投入が決定されている。主に安価なアーセナルシップや潜水艦からの投射が主流とされるが、CSG構成艦からのトマホーク発射でも十分な打撃力を持つとされる。
ロゼッタ戦闘システムではより省力化を進めたMk.39 巡航ミサイル管制システムとしてパッケージ化されており、従来のトマホーク管制システムに加えて他種の巡航ミサイルの搭載が可能になった。
更に特徴的なのが、対艦弾道弾や対地弾道弾の搭載と言える。防空網をより突破しやすい高速の弾道ミサイルの投入は敵部隊にBMDの必要性を迫り、敵部隊の肥大化を強要するという意味でも有効と考えられる。
弾道弾はAGM-334とアムールDPS-67を採用。AGM-334はMk.38に搭載される弾道弾であり、射程800�劼鮖�つ沿岸制圧兵装と位置付けられている。対してアムールDPS-67は46cmや51cmといった大口径艦砲から発射される対艦弾道弾であり、その射程は3000kmとかなりの長射程を誇る。これは対地弾頭への換装も可能であり、主に飛行場攻撃やバンカーバスター代わりとして投入されることになる。
ルートアセシオン・ミーリア帝国
ロゼッタ戦闘システムではより省力化を進めたMk.39 巡航ミサイル管制システムとしてパッケージ化されており、従来のトマホーク管制システムに加えて他種の巡航ミサイルの搭載が可能になった。
更に特徴的なのが、対艦弾道弾や対地弾道弾の搭載と言える。防空網をより突破しやすい高速の弾道ミサイルの投入は敵部隊にBMDの必要性を迫り、敵部隊の肥大化を強要するという意味でも有効と考えられる。
弾道弾はAGM-334とアムールDPS-67を採用。AGM-334はMk.38に搭載される弾道弾であり、射程800�劼鮖�つ沿岸制圧兵装と位置付けられている。対してアムールDPS-67は46cmや51cmといった大口径艦砲から発射される対艦弾道弾であり、その射程は3000kmとかなりの長射程を誇る。これは対地弾頭への換装も可能であり、主に飛行場攻撃やバンカーバスター代わりとして投入されることになる。
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