マイケル・ベネット級ミサイル駆逐艦
基本情報
種類ミサイル駆逐艦
原開発国神聖アメリゴ連合帝国
技術協力エーレスラント連合王国
運用者神聖アメリゴ連合帝国海軍
同型艦24隻(フライト1)
12隻(フライト2)
建造所バス造船所
建造費12億5522万アメリゴドル
建造所バス造船所
性能
排水量8020トン
全長143m
全幅21.5m
吃水7.4m
機関NEM マリンフランカ*2基(主電源)
SI-4.1ガスタービン発電機*3基(補助電源)
出力54000hp
速力最大40ノット
乗員85名(個艦要員)
38名(航空要員)
240名(司令部用マージン)
兵装
兵装AGS 62口径155mm単装砲:2基
57mmCIGS:2基
SeaRAM:1基
Mk.57 PVLS:80セル(前甲板スリット)
Mk.57 PVLS:80セル(ヘリ甲板スリット)
Mk.57 PVLS:32セル(前甲板)
Mk.32 SVTT:2基
レーダーAN/SPY-44 MFR:3面
AN/SPY-13 ASDR:4面
AN/SPS-73 対水上/航海用:1基
ソナーAN/SQS-60 中周波式:1基
AN/SQS-61 高周波式:1基
AN/SQR-20 曳航式:1基
妨害装置AN/SLQ-32(v16) 電波探知妨害装置:1基
AN/SAQ-1 指向性エネルギー赤外線妨害装置:4基
AN/SLQ-58 ノイズバルーン展開装置:4基
Nulka:2基
SRBOC:4セット
搭載システム
C4ISTARGCCS-M
NTDS/MADL
テミスシステムB/L9X
AN/SQQ-90
速力最大34ノット
搭載機SH-78N×2



概要

ベネット級ミサイル駆逐艦はアメリゴ海軍のミサイル駆逐艦の艦級である。

開発の経緯

デネル級の後継として開発され、フライト2A以前のアーレイバーク級を置き換える。船体の設計は前級のズムウォルト級を踏襲し、前級同様の高いステルス性と強力な対地攻撃能力を併せ持つ。

設計コンセプト

ベネット級DDGは新しい戦闘システムの導入により、汎用駆逐艦が持たない高度な艦隊防空能力を手に入れている。センチネル級の開発に際しては原子力空母の護衛として空母打撃群の防空中枢を担うこと、統制・打撃戦力として沿海域で沿海域戦闘艦とともに対地支援を行うこと、揚陸艦として小規模な揚陸遂行能力があることなどが求められた。1番艦「センチネル」を筆頭に54隻の建造が予定されており、旧式のアーレイバーク級および直衛型タイコンデロガ級を完全に置き換える予定。建造は年6隻ペースで行われ、初年度は3隻が調達される。

要求仕様

失敗に終わったズムウォルト級駆逐艦や、老朽化と旧式化が著しいアーレイバーク初期建造型を置き換えることを目的に2015年から開発が開始された。CG(X)やDD(X)のコンセプトはそのまま採用されることになったものの、開発期間と開発費の削減のために主要装備はほぼ全てズムウォルト型の設計を踏襲している。ズムウォルト級の失敗の目処がたった2014年2月、シャーネルバーク上院議員たちは議会にDDG(X)の開発予算を申請、承認されDDG(X)として開発が開始された。2014年6月に海軍は種々の要求を兵器局に提出し、兵器局はこれを選別し要求性能を確定、設計が始まった。当初の要求性能は以下の通りである。
・タイコンデロガ級2隻分に匹敵する艦隊防空能力
・SM-6 Block2の運用能力
・ESSM block2の運用能力
・沿海域作戦能力
・先進的なアンチステルスレーダーシステム
・ズムウォルト級より優れた電波ステルス、赤外線ステルス性
・共同交戦能力とMADLに対応
・小規模な揚陸能力
この要求性能を満たすために、細かな設計変更が多数行われており、ズムウォルト級と外見こそ共通でも中身は全く別のものとなっている。

設計

船体

満載排水量は8,000t以上で、ズムウォルト級より大きく、強襲揚陸艦やドック型揚陸艦に迫る排水量となっている。本級は、ズムウォルト型を踏襲した非常に大胆な船体設計を採用していることで知られている。従来の艦艇では、上甲板から吃水線にむけて船体幅が絞られ、乾舷は外傾していたのに対し、本級では吃水線付近が最も幅広く、乾舷は船体内向きに内傾しているタンブルホーム船型を採用した。これは木造帆船時代に船体上部の重量軽減のために考案された船型であり、19世紀にも鋼鉄水上戦闘艦の登場時にも一部で採用された実績があったものの、第二次世界大戦期以降姿を消していたものであったが、ステルス性向上の必要から復活することになった。また、船首形状も、従来は波を乗り越える形状であったのに対し、本級は波浪を貫通する形状となっており、水面上より水面下の方が前方に突き出ている。広い船尾トランサムも1枚の単純平面で構成され、側面同様に内傾している。これらをあわせて、波浪貫通タンブルホーム船型(Wave Piercing Tumble Home hull form)と称されている。

ステルス性

アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦やフランス海軍のラファイエット級フリゲートのようなステルス性が重視されている艦は、前から見るとひし形のような形状をしているが、この場合水平方向からくるレーダー波は上部にあたると空に向かって、下部にあたると海に向かって反射され、直接もとの方向へ戻ってしまうことはない。しかし海に向かって反射された電波は海面で乱反射し、ある程度もとの方向へ戻ってしまう。DDG(X)で採用したタンブルホーム船型は、水平方向からくる電波はほぼすべて空に向かって反射されるため、旧来のステルス性設計を凌駕する。艦船や航空機に搭載されているレーダー機器から発射される電波波長領域(2-18GHz, S-Ku Band)では、現在運用されているアーレイ・バーク級に比べ、レーダー反射断面積(RCS)が100分の1程度になるといわれている。船体中央にデッキハウスと呼ばれる大きな上部構造物が設けられており、単純な平面で構成された壁面はいずれも内傾している。

艦橋の形状

上部構造物は多角錐型になっている。煙突はこの上部構造物に収められていて、天井部に開口部があるだけである。炭素繊維などの複合材料で作られた壁面には多数の開口部が設けられて、同一平面を成した平面アンテナや電子光学機器の観測窓、信号灯が埋め込まれており、統合複合材料デッキハウス・開口(Integrated composite deckhouse & apertures、IDHA)と呼ばれている。他の艦では当たり前のはしごや手すり類、燃料補給ステーションなどの突起物は外面から見える位置には露出しない。艦橋の窓は、上部構造物前部のやや低い位置にあり、船室の窓は基本的に設けられない。なお船体は内側と外側の二重の側壁を備えており、二重船底と合わせて、後部の一部を除く船体は二重船殻を形成している。

機関

本級は、ズムウォルト級駆逐艦と同様に統合電気推進方式を採用している。これは、電気推進に用いるための電力と、艦船内の他の用途の電力の電源を共用化する技術であり、高度な電力制御技術と高性能の電動機が必要とされるものの、電力配分・機関運転の適正化や維持コスト低減、水中騒音の抑制など多くの利点がある。本級の場合、電源はいずれもガスタービン発電機とされ、主発電機としては出力60メガワット (80,000 hp)のHS43ガスタービンエンジンが2基、補助発電機としてはSI-4.1が2基、搭載されている。1面増えたSPY-3に加えて新たに広域捜索レーダーであるASDRを搭載しているため、要求電力量はズムウォルト級の倍近くに達している。このためMT30よりもさらに大出力のHS43の採用に至った。電源は高圧給電の標準とされている4610V給電である。推進機構としては、スタークインダストリーズ製の高温超伝導モーターが搭載されている。−140℃で超伝導となるBSCCOと呼ばれる素材を利用したモーターであり、推進時のロスが大幅に低減された。

兵装

ベネット級では従来までのようなマストは廃止され、ほとんどのアンテナも、上記のIDHA式上部構造物の傾斜壁面に固定式で取り付けられている。唯一例外の通信・電子戦用の回転式小型アンテナも上部構造物の上面前部に傾斜角を揃えた選択電波透過性の角型レドームに収められている。CECアンテナもズムウォルト級と異なりAN/USG-2Cと呼ばれる4面分散配置型の平面アンテナに変更されている。また、艦橋上部にはレドームボックスが備えられており、将来的な拡張にも耐えるよう設計されている。

対空ミサイル

SM-6 Block
性能
重量:1880kg
全長:788cm
直径:53cm
弾頭:リサリティエンハンサ弾頭
信管:デュアルバンドレーダー(X/Ku)・接触信管
エンジン:デュアルスラスト固体燃料ロケット
翼幅:157cm
最大高度:60000m
射程:720km
誘導方式:慣性誘導、アクティブ・レーダー・ホーミング、セミ・アクティブ・レーダー・ホーミング
SM-6 Block兇魯札鵐船優覽蕕里燭瓩乏発された艦隊防空ミサイルである。命中率と精度向上のためにデュアルバンドレーダーとサイドスラスターを備えている。発射されたSM-6 Block2は位置情報のアップリンクを受け取りつつ飛翔し、50km前後でXバンドレーダーを起動する。このXバンドレーダーのシーカーとプロセッサはAIM-120Dをベースに開発されており、AIM-120Bをベースに開発された原型機のSM-6よりもはるかに高精度なものとなっている。目標の10km以内に接近すると、Kuバンドレーダーも起動する。KuバンドレーダーはPAC-3 MSEのシーカーをベースに開発されたシーカーであり、AIM-120Dをも上回る高い精度を有する。また、ミリはシーカーの発振には特殊な変調と周波数拡散技術が設けられており、最新世代の戦闘機でも探知することは困難である。知能化された自己防衛プログラムを有する機体においても、その能力はもっぱらXバンドシーカーのジャミングに振り向けられてしまい、ミリ波を照射されていることを判断することは困難であるとAN/ASQ-239を装備した標的機への射撃試験で証明されている。誘導の終末段階では、ジンバルスラスト制御と動翼によるコントロールと併せて、PAC−3のようにサイドスラスターを噴射して位置の微調整を行いつつ直撃による破壊(Hit-to-Kill)を行う。弾頭は従来の指向性破片弾頭からリサリティエンハンサ弾頭に変更されており、大型機や超音速巡航ミサイルなどの比較的堅牢な目標も確実に破壊できるよう工夫されている。原型機同様にデュアルスラストエンジンが採用されているが、高出力モードの出力は従来の2倍近くにまで向上しており、発射から4秒でマッハ5に加速する。高高度まで一気に上昇できるため、迎撃可能高度は60000mにまで拡大されている。最低射程は10km程度で、30km以内の目標に対しては発射後すぐにサイドスラスターを噴射して姿勢変更を行う。試験機では赤外線画像シーカーの搭載も考えられたが、シーカーのアンテナ利得との兼ね合いを考慮し採用は見送られ、代わりにミリ波レーダーが装備されてたという経緯がある。

共同交戦能力

エンゲージオンリモートおよびローンチオンリモートの通信規格はSM-6と共通であり、SM-6同様イージスシステムベースライン5以降を戦闘システムとしている水上艦からの発射が可能である。ただし、長大なMk.57SLを装備しているイージス艦は存在しないため、センチネル級以外への搭載例は現在のところ皆無である。前述の高い直撃性能から、海上終末弾道弾迎撃能力(SBT)が認められており、今年2月には3発の中距離弾道ミサイルの終末迎撃を試験用に設置したイージス・アショアベースライン9Xが成功させている。自艦や護衛対象の空母への対艦弾道弾による攻撃も対処することができるため、他国のA2AD戦略に対する有力な対抗手段となることが期待されている。

C4ISR

本級においては、戦闘指揮所(CIC)を発展させたSMC(ship's mission center)が設置される。これは従来のCICの機能のほか、主機操縦室や群司令部指揮所(TFCC)の機能も包括したもので、2層分の高さが確保されている。タイコンデロガ級の後継でもある本級は、空母艦上機やHELOヘリコプター、自艦の対潜ヘリコプターの航空管制を行うこともあるため、SMCには航空管制官用のコンソールが16台用意されている。コンソールは高度に統合されており、本級1隻で1個の空母打撃群が擁する全ての航空機の管制を行うことが可能とされている。

戦闘システム

本級のC4Iシステムは、ズムウォルト級で採用された全艦コンピュータ環境に艦隊防空ミサイルの運用能力とIAMD能力を備えたものになっている。イージスシステムベースライン9をもとに開発されたため、便宜的にイージスシステムベースライン9Xと呼ばれているが、対潜システムやトマホーク武器システムなども包括しており、イージス武器システムとイージス戦闘システムに分けることが困難なものであるため、本級は「準イージス艦」などとも呼ばれている。このシステムはSM-6 block2とESSM block2の運用能力がインテグレートされており、将来的にこれらのミサイルの運用能力はアーレイバーク級などのイージス艦に逆輸入される予定である。ベースライン9XではVSRとMFRの情報は完全に統合され、イージスディスプレイシステムに表示され、1000以上の目標を同時に追尾することができる。そのうち128の目標に対してはSPY-3によって照準が行われ、自艦の武器システム、もしくはNIFCCAネットワークに測的情報が伝達される。全艦コンピュータ環境と最新のイージスシステムを統合したこのシステムは相当に高価であり、システム全体の価格は1600億円程度とされている。

電子兵装

レーダー

主レーダーとしては、Xバンドを使用する多機能レーダー(MFR)であるAN/SPY-3とSバンドを使用する広域捜索レーダー(VSR)であるAN/SPY-8が搭載される。AN/SPY-3はアクティブ・フェイズド・アレイ(AESA)式の固定式アンテナ4面による全周監視を可能としており、精密目標追尾・識別および射撃指揮のほか、遠達性に劣るXバンドを使用するにも関わらず、従来のイージス艦に搭載されているSバンドのAN/SPY-1を凌駕する広域索敵能力を備えているとされている。ズムウォルト級は3面だが、本級は4面のSPY-3 を装備しており、余剰能力で低空監視や航空管制を行うことが可能とされている。AN/SPY-8はASDR(Anti-Stealth Discrimination Radar)と呼ばれるAESAレーダーであり、LRDRをベースに開発された。Sバンドを使用し、4面のアレイを持つ。

低周波捜索レーダー

低周波のレーダーのため、ステルス戦闘機やシースキマーなどに対しては高い探知能力を誇り、F-22 を480kmで探知可能とされている。BMDに関してもこのレーダーは有効に利用することが可能で、SPY-8とSPY−3の1面のアレイでスタンドアロンな弾道ミサイル迎撃を行う。海軍兵器開発局はこの能力を完全なIAMDと称している。

多目的レーダー

また、多目的レーダーであるE/SPY-44レーダーは、SPY-3レーダーをダウングレードして扱いやすくしたもので、先進弾道ミサイル防衛戦略に適応する形で前進配備・警戒監視レーダーとしての役割も担うことが可能である、機動力の極めて高いTPY-2やSBXとしての運用も想定されている。

対潜システム

ソナー・システムとしては、AN/SQQ-90統合水中戦闘システム(IUW)が搭載される。これはアーレイ・バーク級フライトIIAのAN/SQQ-89(V)15をもとにした統合システムで、艦首のバウ・ドーム上側には高周波の障害物回避ソナーであるAN/SQS-61が、下側には中周波の対潜探知用ソナーであるAN/SQS-60が設置されるが、これらの制御は統合されており、デュアル・バンド・ソナーを構成する。また艦尾からはAN/SQR-20多機能式曳航ソナー(MFTA)が展開される。

武装

大型VLS

ジェンキンス級からの最大の変更が、重武装化であり、3000トン近く拡大した排水量と甲板面積はほぼ全てが武装の設置に充てられている。VLSのセル数はタイコンデロガ級を凌ぐ208セルに達しており、極めて強力な打撃力と防空力を発揮する。本級で装備されるVLSはMk.57 Strike-Lengthと呼ばれる大型のVLSで、ズムウォルト級に装備されているMk.57よりも80cm深く、全長7.9mまでのミサイルを格納可能である。これにより新たにSM-6 Block兇覆匹梁膩織潺汽ぅ襪魍頁爾垢襪海箸棒功した。

スリット配置方式

AHMAHAO25mm二重船殻のスリットにVLSを装備する方式は変わっていないが、本級ではズムウォルト級では未装備だった後部甲板や艦橋構造物直前の前甲板にもVLSを装備している。ダメージコントロールが間の戦闘システムと隣接しており、完全に自動で統制される。被弾時には自動的にVLS区画への注水が行われ、外船殻がブローオフパネルとなるため従来型の構造物と比べて安全性が非常に高いと評価されている。VLSにはスタンダードミサイル、ESSM、垂直発射ASROC、トマホーク巡航ミサイルを格納することが可能。

SM-6 Block

ズムウォルト級からの最大の変更が、重武装化であり、3000トン近く拡大した排水量と甲板面積はほぼ全てが武装の設置に充てられている。VLSのセル数はタイコンデロガ級を凌ぐ208セルに達しており、極めて強力な打撃力と防空力を発揮する。本級で装備されるVLSはMk.57 Strike-Lengthと呼ばれる大型のVLSで、ズムウォルト級に装備されているMk.57よりも80cm深く、全長7.9mまでのミサイルを格納可能である。これにより新たにSM-6 Block兇覆匹梁膩織潺汽ぅ襪魍頁爾垢襪海箸棒功した。AHMAHAO25mm二重船殻のスリットにVLSを装備する方式は変わっていないが、本級ではズムウォルト級では未装備だった後部甲板や艦橋構造物直前の前甲板にもVLSを装備している。ダメージコントロールが間の戦闘システムと隣接しており、完全に自動で統制される。被弾時には自動的にVLS区画への注水が行われ、外船殻がブローオフパネルとなるため従来型の構造物と比べて安全性が非常に高いと評価されている。VLSにはスタンダードミサイル、ESSM、垂直発射ASROC、トマホーク巡航ミサイルを格納することが可能。

砲熕兵器

本級の主砲にはAGS155mm先進砲が2基装備されている。本級では海上火力支援(NSFS)任務への対応が要求されてきたが、本砲はその目玉となる装備といえる。砲楯は、可動式の砲架部分と、固定式の砲身格納部分に分かれており、使用しないときには砲身を完全に砲楯内に収容することでステルス性を確保している。砲架部分はスリップリングを使用して全周無制限の旋回に対応している。また仰俯角は、俯角5度から仰角70度まで可能である。砲身は62口径長の長砲身とされた。冷却は水冷方式であり、外部を冷却用の筒で覆っている。当初はステルス性を考慮して、砲身自体を台形の平面で覆うことも検討されたものの、結局、従来通りの円筒形となった。上記の複雑な砲楯形状はこれを受けた措置であった。装填は砲身を垂直に立てて行われる。砲塔下の弾薬庫には、弾薬が8発入の弾薬箱(パレット)に収容されて格納されている。弾薬箱の選択・移動から弾薬の取り出し、揚弾薬・装填および操砲まで完全に自動化されており、弾薬庫内も含めて無人化されている。砲・砲塔、揚弾薬・装填機構、また弾薬庫内での弾薬箱移動を含めて、動力は全て電動であり、800キロワットの電力を要するとされている。弾薬庫内にはパレット38個(砲弾304発)が収容されている。砲弾としては、当初計画では無誘導砲弾と誘導砲弾の双方が予定されていたが、2014年現在では、GPS/INS誘導の長射程対地攻撃弾(LRLAP)の計画のみが進められている。これはロケット補助推進弾(RAP)とすることで118 kmという長射程(最終的には185 kmへの延伸を計画)、またGPS/INS誘導とすることで平均誤差半径(CEP)20〜50メートルという精度を確保している。砲弾重量は102 kg、炸薬量は11 kgである。無誘導砲弾として、最大射程44 kmのBLRP(Ballistic Long Range Projectile)、対艦攻撃用として、ミリ波誘導で最大射程56 kmの誘導砲弾であるASGP(Anti-Ship Guided Projectile)を装填している。これらの弾薬は、異なるバレットに装備されており、弾種の選択を行うと自動で弾薬が切り替わるよう設計されている。

電子戦と妨害装置

電子戦支援装置

電子戦装置としては、従来のAN/SLQ-32ではなく、AN/ASQ−239とMFEWを統合したAEWS(Advanced Electronic Warfare System: 先進電子戦システム)を搭載している。6面のV字型アンテナによって構成され、艦橋構造物に貼り付けられる。

電子妨害システム

Vivaldiアンテナを採用しており、スーパーブロードジャミングと呼ばれる、20MHzから100GHzまでの幅広い周波数に対するジャミングを自動で行うことが可能で、センチネル級の中で最も先進的なソリューションと考えられている。

パッシブ防衛装置

また、アーレイバーク級に限定的に装備されていたMk59ジャマーバルーンも搭載している。これは、大きなRCS(空母エンタープライズの約4倍)を示すアルミニウム製のバルーンをエアバッグのように展開して放出、レーダー誘導の対艦ミサイルに対するデコイとする妨害装置である。知能化されていない旧世代の対艦ミサイル、すなわちP-700やP-1000、Kh-32などは「最もレーダー反射の大きい目標に突入する」という簡単な命令しか与えられていないため、このような単純な欺瞞でも看破することは困難だと考えられている。また、指向性エネルギー兵器であるAN/SAQ-1も4基が搭載されており、これはミリ波レーダーによって制御され、赤外線誘導ミサイルのシーカーを潰す能力(DIRCM)をもつ。また、低強度のドローンや複合艇なら炎上させることが可能なため、チープキル対策装置としても働く。

艦載機

本級は空母と揚陸艦を除く水上戦闘艦の中で最も広い甲板と格納庫を備えており、MV-22を4機、小型軽量のLAMPSヘリコプターなら5機まで運用することが可能である。ただし、甲板に2機を放置するとレーダー反射が著しく大きくなるため、通常はLAMPS2機もしくはMV-22を2機格納して運用される。LASTが装備されており、シーステート5までヘリコプターを運用できる。また、本級はそのステルス性の高さゆえ、ペンギンズなどの特殊部隊を同乗させて沿海域まで進出し、ヘリコプターや垂直離着陸機を発進させて特殊部隊を投入する、という前線展開手段として利用されることもしばしばある。なお艦の魚雷発射管用とLAMPSヘリコプター用と兼用で、短魚雷80発分の弾庫が設けられているが、ここには、ペンギン空対艦ミサイルやヘルファイア対舟艇ミサイル、LAU-68 70mmロケット弾、25mm機銃弾や40mmグレネード弾も収容できる。

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