シュヴェリーン級ミサイル駆逐艦

架空
種類ミサイル駆逐艦(次世代システム艦)
価格18億ドル
性能緒元
全長188m
全幅24m
全高54m
満載排水量14,980t
乗員操艦100名
航空要員35名
武装Mk.55 127mm62口径単装速射砲 x1
Mk.138 VLS x96セル
Mk.57 PVLS x32セル
レンダリアCIWS x2
RAM 21連装発射機 x2
3連装324mm魚雷発射管 x2
速度31.4kt
機関アル・メナス GT-7800 x4
アル・メナス HTSモーター x2
固定ピッチプロペラ x2軸
航続距離7000海里
レーダーRA/SPY-7A(V)1 4面
RA/SPY-2D(V)3 4面
AN/SPS-4 航海用 1基
防御兵装SRBOC x4
Nixie x2
MFEW
C4ISTARロゼッタ戦闘システム
GCCS-M
ソナーRA/SQQ-109
搭載機ヘリ、またはUAV
航空設備Mk.8 着艦用スカイフック
RAST 着艦拘束装置

概要

本級はルートアセシオン・ミーリア帝国ジェラルド社が建造したミサイル駆逐艦。全く新しい艦艇制御システムであるロゼッタシステムを搭載しており、アムステルダム級ミサイル駆逐艦のサブタイプとなる。
ズムウォルト級を参考に、Mk.138ミサイルVLSを96セル搭載しながらシステムや人員の省力化を図り、できうる限りの重量削減を行った艦隊のワークホースとして建造される。
主要な任務としては小規模のSAGを構成し近距離防空に徹することとなっており、戦闘力の高いグロースアセシオン級の支援戦力となることが期待される。ステルス性の高い艦艇のみで構成されるため、沿岸部への打撃や特殊部隊の隠密潜入支援などが挙げられる。

来歴

2000年、ルートアセシオンは大西洋や太平洋、インド洋での友好国支援や潜在的な脅威への対処、地域紛争介入など世界的な活動を志向する海軍戦略「シーパワー21」を打ち出した。その内容は核動力の航空母艦や護衛艦の大量配備、友好国への駐留、既存軍港拡張、新規軍港開設など非常に野心的なものとなっており、それ以前は内向きだった同国の海軍戦略の大転換を示すものだった。
この主要プロジェクトとして新体制のCSGの構築が予定されており、先に建造が開始されたエルステリア級航空母艦、及びペーターシュトラッサー級航空母艦に続き、ミサイル駆逐艦の建造に着手。このシュヴェリーン級はCSGやBBGの護衛戦力として計画された。
衛星監視網の拡大と常態化、そして拡大する弾道弾攻撃や通常の対艦ミサイルによる飽和攻撃など、空母を中心とする安全保障環境は悪化の一途をたどっていた。それでも航空母艦の建造に着手した理由としては、CSGが持つ汎用性と高い継戦能力にある。これは遠洋での活動においては特に重要視される要件であり、小規模な紛争の介入においても有効な一手となることが期待された。
計画の推進者であった小泉順子大将は実現可能なプランとして、以下のコンセプトを提示。
・ロゼッタシステムの採用
先の航空母艦に採用されたロゼッタ戦闘システムは航空母艦において試験がなされる予定であったが、元来は次世代ミサイル艦に適用されるべく開発されたC4Iであり、用意されたレーダーやシステム系は21世紀の技術資産を基に構成されている。
・集中防空火力
防空中枢たるグロースアセシオン級戦艦に採用されたコンセプトでは「縦深的防空火力」となっていたが、こちらのミサイル駆逐艦ではミサイルの搭載量を重視し、SSM/BM共に近距離でのミサイル防衛を強く志向。Mk.138 VLSを両舷の二重船殻間のスリットと艦橋前に配置しており、
・汎用性の確保
本級はロゼッタシステムというハイエンドシステムを配備しつつ、外洋での軽便なワークホースとしての性格を有しており、あらゆる局面に対抗できるよう装備が共通化・一本化されている。

以上のコンセプトに基づき、シュヴェリーン級のコンセプトは策定。建造が開始された。

設計

船体

本級はズムウォルト級ミサイル駆逐艦と類似した形態をとっており、吃水線付近が最も幅広く、乾舷は船体内向きに内傾しているタンブルホーム船型を採用した。これは帆船を多用されていた中世に船体上部の重量軽減のために考案された船型であり、黎明期の装甲艦や戦艦にも採用されていた船型である。第二次世界大戦期以降姿を消していたものであったが、ステルス性の観点からこの船型が採用されることとなった。また、船首形状も、従来は波を乗り越える形状であったのに対し、本級は波浪を貫通する形状となっており、水面上より水面下の方が前方に突き出ている。広い船尾トランサムも1枚の単純平面で構成され、側面同様に内傾している。これらをあわせて、波浪貫通タンブルホーム船型(Wave Piercing Tumble Home hull form)と称されている。武装搭載能力を重視した幅広のモノハル船体であり、波に強く航空機の離着艦にも有利になっている。アムステルダム級から採用したタンブルホーム船型は、水平方向からくる電波はほぼすべて空に向かって反射されるため、旧来のステルス性設計を凌駕する。艦船や航空機に搭載されているレーダー機器から発射される電波波長領域では、現在運用されているアーレイ・バーク級に比べ、RCSが50分の1程度になるといわれている。
船体構造は主に高張力鋼を使用するが、中央構造物はCRFPを中心に使用されており、排水量と重心を下げる試みがなされている。このCFRP素材はステルス性向上にも効果があり、構造材として採用された。
主甲板は主砲やヘリパッドが配置されており、中央構造物はその上部に配置される。船体中央にデッキハウスと呼ばれる大きな上部構造物が設けられており、単純な平面で構成された壁面はいずれも内傾しているため、上部構造物は多角錐型になっている。明確な煙突といった構造物は存在せず、吸気口と合わせて上部に配置される。
武装配置もズムウォルト級駆逐艦を概ね踏襲しているが、主砲を1基減らした構成となっている。艦首に砲を1基、直後にMk.57 ミサイルVLS、艦橋と続くオーソドックスな配置となっている。レーダーも前艦橋に集中配置されており、航海艦橋上部の四角形大型レドームにSPY-7A、SPY-2Dが格納されている。
マストの類は存在せず、全てデッキハウスに収められている。頂上部には航海用レーダーが配置されるが、こちらも電波選択透過型の円錐型レドームに収められている。
船体小型化により居住空間は狭くなっているものの、アーレイバーク級と比較しても3分の1程度の人数で押さえられており、居住性はさほど悪いものではない。フィンスタビライザーを搭載しており、揺動に対しても耐性がある。
アムステルダム級より武装区画を小規模化しており、その分燃料タンクを増設して航続距離を延伸している。

航空機運用能力

本級は水上戦闘艦ではあるものの、ヘリコプターとUAVを運用する能力を付与されている。これらの艦載機は対潜哨戒や偵察、小型船舶などへの対処を行うことになっている。
航空機管制室は2基ある格納庫の中央に存在しており、航空機の管制業務を行う。シーステート5までの海況であればヘリの運用が可能となる。
ヘリとUAVの同時運用が可能であり、その時の任務により搭載機数は変化する。甲板は大型化しており、大型のヘリでも離着艦が可能となっている。

搭載機一覧

本級の目玉の一つは多数の航空機運用能力であり、その数は2機を数える。
飛行隊は以下。
・MH-125T
MH-60R、SH-60Kの汎用性を受け継ぎ、あらゆる局面に対応できるよう考慮された汎用ヘリコプター。
主に対潜哨戒や偵察、物資輸送を行うことになっている。
・MQ-8D シースカウトEX
偵察を行うための軽UAV。武装や物資の搭載を可能としており、地上や艦船への攻撃にも適応。ステルス性を付与されており、近距離での偵察行動にも使用できるようになっている。
・RQ-21 ブラックジャック
無人偵察機。シースカウトとは違い純粋な偵察機として運用される。

格納庫設備・補給

格納庫が艦尾ヘリコプター発着スポットの前に2基用意されている。内部寸法は6x30x7mとなっており、合計でヘリコプター2機を格納できる。
ヘリの武装はヘリ格納庫の下部第3甲板に存在し、こちらにはヘリの弾薬の他、魚雷発射管の予備魚雷も配置されている。
燃料タンクは第二甲板の舷側に搭載。中空装甲の役割を果たし、攻撃があった際はこちらで衝撃を緩和する。

機関

大出力のアル・メナス GT-7800ESを4基搭載。LM2500より大型ではあるものの、出力は1基5000軸馬力を発揮する大出力機関となっている。このガスタービンは主に整備性を優先されている。制御はロゼッタシステムの艦艇保守システムが担っており、CICで状況確認が可能となっている。
本級は護衛艦に徹するという方針から速度を重視せず、大電力を賄う目的で統合電気推進を採用している。発電機はHTSモーターを用いる。

C4ISTAR

・戦闘指揮所(CIC)
本級はロゼッタ戦闘システムを採用しており、CICには意思決定システムが配置される。これはロゼッタシステムが収集したあらゆる階梯の情報が集約され、艦艇の意思決定を手動または自動で行う極めて重要な部署となっている。
・ロゼッタ戦闘システム
ミサイル駆逐艦である本級ではフルバージョンのロゼッタシステムが搭載される。具体的には空母や潜水艦では適用されていなかった艦隊防空やBMDの機能を搭載しており、逆に司令部施設の機能は削除されている。
バージョンは駆逐艦向けの初期型であるベースライン1.0であり、今後の新技術開発などによりバージョンアップされる予定である。

レーダー

本級では艦隊防空やBMDを行うための主要システムである大型レーダーを備える。
・RA/SPY-3E(V)2
ミサイル駆逐艦向けの広範囲捜索レーダーシステム。RMAは24基構成。探知距離1700km(BMDモード時3000km)、追尾目標数3000基。概ねSPY-3Eと同じ構成となっており、ヒートシンクも共通の部品となっている。
・RA/SPY-7A(V)1
このレーダーはフリゲート用の小型マルチバンド多機能レーダーとして開発されていたが、後にミサイル駆逐艦向けのシステムも開発されている。RMAモジュールを34個繋ぎ合わせて構成される。最大探知距離はLバンドでの760kmとなっており、スペクトラム拡散方式を採用され電子妨害に強くなっている。半導体素子はGaN素子を利用。ICWI照射能力を備え、ミサイルを終末誘導可能となっている。
ミサイルの同時迎撃能力は計算装置の処理能力の向上に伴い96目標を数えるが、RAMなど撃ちっぱなし方式ミサイルやARHでの終末誘導が不要なミサイルとの併用で数字以上の迎撃能力を備えており、艦隊構成にもよるものの数千発のミサイルによる飽和攻撃にも耐えられるようシステム構成がなされている。送受信機とシグナルプロセッサを一体化しており、そこに水冷ヒートシンクを配置している。

ソナー

・RA/SQQ-109
バイ/マルチスタティックオペレーションが可能な統合ソナーシステム。以下の構成要素を備える。
・AN/SQS-61
高周波ソナー。主に障害物探知用として用いられるが、機雷の探知能力も持ち合わせる。
・AN/SQS-60
潜水艦探知用の中周波ソナー。高周波ソナーと合わせてデュアルバンドソナーを構成する。
・RA/SQS-76
可変深度ソナー。400mまで下すことが可能なパッシブソナーシステムとなっている。
・AN/SQR-20
曳航ソナー
・LAMPS Mk.4
新たにMH-125Tを用いることになった新世代のLAMPS。射撃管制レベルのデータリンクで接続されており、ヘリが捉えた目標に対し即座に攻撃が可能となる。ヘリ自体にもソノブイなどのデータを解析する能力があり、単独での行動能力も持ち合わせる。

武装

本級の武装はミサイル駆逐艦用に最適化され、主に近距離防空を担当することになっている。海自のあきづき型と共通点が指摘されるが。あちらはIAMD機能を持たない海自イージス艦のBMDモード時に限定的な僚艦防空を行うためのユニットであり、本級は完全な艦隊防空能力を持つ点で差異がある。
・Mk.55 62口径127价荏砲
駆逐艦向けの砲として搭載。簡易的なCIGSとしての役割を持つ他、対地攻撃を行う。弾種は対空榴弾、対地榴弾、対地ロケットアシスト榴弾となっている。
・Mk.57 PVLS
ミサイル発射機はズムウォルト級のシステムであるMk.57 PVLSを移植。こちらは舷側に配置されるものではなく、従来のMk.41と同じく船体中心線上への配置となっている。
排水量制限の関係から武装搭載数は予定より抑えられているが、ミサイル小型化の目途が立ったため48セルで十分とされた。
・Mk.138 mod1 SVLS
ミサイル発射機はMk.138 SVLSが搭載される。こちらはダメージコントロールのため船体側面のスリットに搭載され、被弾した場合においても被害を局限化するよう配置されている。合計120セル装備されており、片舷に60セルずつ配置される。EMIMといった短距離防空ミサイルの他、ミサイル防衛用のSM-6や長距離艦隊防衛用のSM-7ERも一定数搭載される。
積極的な対水上戦闘は考慮されていないが、対艦ミサイルはLRASM2を追加搭載されることになっている。
・レンダリアCIWS
先進近接防空システムであるレンダリアCIWSを備える。これは30mm機銃弾を発射する高レートの機関砲であり、唯一の個艦防空システムとして搭載された。中央構造物前方、後部構造物の煙突後部に隠顕式で配置されている。
・324mm魚雷発射管
自衛装備の範疇ではあるものの、魚雷発射管を備える。西側兵器群では一般的な3連装短魚雷発射管であり、後部構造物のレーダーブロッカー内部に隠顕式で搭載されている。使用時はシャッターが開き、魚雷を手動またはCIC制御で透過する。

搭載ミサイル

・SM-6
本級の基本となるミサイルシステム。中距離艦隊防空の他、下層段階でのBMDを担当する。
・EMIM
本級の近距離艦隊防空、上層部終末防衛を行うミサイルシステム。
・07式対潜ロケット
対潜水艦用の短魚雷投下システム。
・トマホーク Blovk4
対地攻撃用ミサイル。
・LRASM2
VLSに搭載される対艦ミサイル。自衛に留まらない攻勢的な対艦戦闘を可能とする長距離ミサイルシステムとなっている。

VLS搭載ミサイル内容

護衛任務
Mk.57EMIM x40セル(160発)
07式 x8セル
Mk.138SM-7MR x50セル
SM-6SR x40セル(160発)
SMBI Block2 x6セル
打撃装備
Mk.57EMIM x20セル(80発)
07式 x8セル
TACTOM x20セル
Mk.138SM-7MR x30セル
SM-6SR x30セル(120発)
TACTOM x30セル
SMBI Block2 x6セル
やっちゃえ装備
Mk.57TACTOM x48セル
Mk.138TACTOM x96セル

運用

本級は駆逐艦として戦力投射任務に就くことになっており、大規模な戦闘が予想される地域、または広い領域に配備されることになる。
同型艦多数。


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