キュラソー・タウン級強襲揚陸艦

種類CATOBAR方式原子力強襲揚陸艦(LHAN)
分類2級艦
価格40億ドル
運用者ミリアス海軍
性能緒元
全長325m
全幅73m
全高60m
満載排水量78,980t
乗員操艦1800名
航空要員2000名
上陸部隊2500名
武装レンダリアCIWS x2
RAM 21連装発射機 x2
Mk.29 mod3 GMLS x3
速度22kt
機関第8世代05型シャロウ式原子炉 x1
アル・メナス ST-4333 x4
固定ピッチ5枚翅プロペラ x4軸
機関方式原子力ターボエレクトリック
航続距離ほぼ無限
レーダーRA/SPY-3E(V)4 4面
RA/SPY-7A(V)2 4面
AN/SPS-73 航海用 1基
防御兵装SRBOC x4
Nixie x2
MFEW 4面
C4ISTARロゼッタ戦闘システム
GCCS-M
ソナーRA/SQQ-109
搭載機80機
航空設備Mk.1 先進エレベーターシステム x3
Mk.2 弾薬庫運搬エレベーター x8
Mk.6 電磁式カタパルト x2
Mk.23 先進着艦制動索 x3
搭載艇LCAC x3、またはLCU x4

概要

本級はルートアセシオン・ミーリア帝国ジェラルド社が建造した大型強襲揚陸艦。アングルドデッキやカタパルトの装備など原子力空母に似てはいるが、本級は強襲揚陸艦(LHA)として機能する。
僚艦防空能力も艦の能力として盛り込まれており、ミサイル発射機を複数搭載しつつシステムや人員の省力化を図り、できうる限りの重量削減を行うこととされている。
主要な任務としては海兵隊の揚陸や低強度海域での制空権確保であり、その能力は軽空母を凌駕する。

来歴

2000年、ルートアセシオンは大西洋や太平洋、インド洋での友好国支援や潜在的な脅威への対処、地域紛争介入など世界的な活動を志向する海軍戦略「シーパワー21」を打ち出した。その内容は核動力の航空母艦や護衛艦の大量配備、友好国への駐留、既存軍港拡張、新規軍港開設など非常に野心的なものとなっており、それ以前は内向きだった同国の海軍戦略の大転換を示すものだった。
この主要プロジェクトとして新体制の打撃群2種類の建造が予定されると共に、敵対国家の沿岸に着上陸するための強襲揚陸部隊(ARG)の構築が急がれた。このARG構築の要となるのが本級である。
衛星監視網の拡大と常態化、そして拡大する弾道弾攻撃や通常の対艦ミサイルによる飽和攻撃など、空母を中心とする安全保障環境は悪化の一途を辿っていた。新規ARGではこれらの脅威に対処するため護衛艦を配備しESGとして再編することを決定、このMEUの索敵性能確保のため調達されるのがこのキュラソータウン級強襲揚陸艦である。
計画の推進者であった小泉順子大将は実現可能なプランとして、以下のコンセプトを提示。
・ロゼッタシステムの採用
ロゼッタシステムは元来艦隊防空を任務とするミサイル艦に搭載されるC4Iだが、本級では航空管制業務やミサイルの更新、新規データリンクの獲得に伴い強襲揚陸艦用に最適化されたローエンドのロゼッタシステムを搭載。
・航空支援能力
ARG、またはESGの戦闘力保持のため航空戦力の拡大を企図。アメリカ級以上の航空機運用能力を保持する艦艇の建造を企図。
・汎用性の確保
本艦はMOOTW(戦争以外の軍事作戦)への対応策として、大型の輸送艦であることを活用した活動範囲の拡大を計画。災害派遣やコマンドー部隊の非軍事作戦を支援する戦力としても期待された。

以上のコンセプトに基づき、強襲揚陸艦のコンセプトは策定。建造が開始された。

設計

船体

本級は一見すると航空母艦のように見えるが、その機能は強襲揚陸艦のものを拡大する形で設計されており、アメリカ級強襲揚陸艦の延長線上にある。
全長は330m級、船体幅は40mとやや幅広の船体を採用し、艦載機数や搭載物資の充実を図った。これは強襲揚陸艦という速度を重視されない艦艇ゆえの特徴であり、機関の区画を削り物資搭載に割り当てることで輸送量の増大を図った。原子力化により燃料の搭載も必要なくなり、結果的に強襲揚陸艦としては破格の航空機運用能力を得るに至った。この効果は船体の揺動を低減する効果もあり、居住性の向上にも繋がっている。
飛行甲板は強度甲板とされ、HSLA-115高張力鋼を使用して重量削減を行いつつ強度を確保する。主甲板は格納庫甲板床面とされ、120mmの均質圧延装甲を装備している。この装甲板は大戦期の戦艦に利用されたBクラス装甲板と類似しているが、冶金技術の向上により大幅な質の向上を実現した。外見では飛行甲板が主甲板と見られることも多いが、本級では後述の閉鎖式格納庫とされており、飛行甲板は04甲板に相当。こちらにも127mmの装甲が施されている。その裏側に当たる03甲板天井部分には作業用のモノレール型天井クレーンが前後方向に4列、左右方向に2列ずつ配置されており、主に重量物運搬用として使用される。
艦橋は従来型空母と同じく右舷配置のアイランド型であり、飛行甲板レイアウトの効率化を加味し後方に下げられている。艦橋には各種レーダーや航空機管制施設が装備されており、こちらで甲板の管理を行っている。
エレベーターは航空機2機を同時に搬出入できる76t型舷側エレベーターを3基設置。動力は主に原子炉からの電力で賄われているが、冗長性確保のためディーゼル発電機も装備されている。位置は右舷の飛行甲板外縁部艦前方、艦橋後部、左舷の飛行甲板後部になっている。ジェラルド・R・フォード級と同じくエレベーターは3基装備とされ、甲板上でのハンドリングを優先した。
これとは別に兵器用エレベーターも装備されており、こちらは主に弾薬の搬出入を担当。弾薬庫〜飛行甲板に11か所を配置している。船体底部の弾薬庫を貫く直通通路であるため、浸水があった場合は自動で閉鎖されることになっている。
先進技術での自動化・省力化により乗員数も減っており、相対的に居住性は向上している。

航空機運用能力

本級は強襲揚陸艦に位置付けられており、航空機の運用能力は戦闘より支援に向いている。そのため飛行隊は最低限まで削減されており、その代わり偵察機やヘリコプターが搭載される。とはいえ、CATOBAR方式を採用したことで戦闘力は従来のESGの比べ格段に高くなっており、周辺地域の防空網制圧すら可能なほどの攻撃力を備えている。
飛行甲板は04甲板とされており、被弾に備えて装甲が施されている。本級の飛行甲板レイアウトは従来のスーパーキャリアーの延長線上にあり、通常のアングルドデッキに加えて艦首発艦用レーンを含めた構成となる。
本級ではカタパルトとアレスティングワイヤーの両方を最新型の電磁式に置き換えることとされた。アレスティング・ギアとして開発された先進着艦制動索(AAG)は、油圧装置にかえて、ウォーター・タービンの抵抗によるパッシブな減速とモーターによるアクティブな制動を組み合わせる方式を採用しており、性能的にはニミッツ級に搭載されていたMk.7制動装置と同様だが、より細かく機体の速度・重量や強度にあわせた制動を実施できるように設計されている。これらの情報はデータリンクでロゼッタシステムに送信され、制御装置で処理されて自動で所定の出力を発揮できるよう調整される。
一方、カタパルトとして開発されたのがMk.6 電磁カタパルトで、米軍が保有していたのC-13型蒸気式カタパルトより最大出力は向上されている。この電磁式カタパルトはエネルギー効率に優れているほか、機体の特性にあわせて加速度を調整できることから機体への荷重を軽減でき、MQ-103など小型軽量のUAVの射出にも対応した。更に小型軽量化および整備性の向上も実現され、排水量削減策の一部となっている。またその後方に設置されるジェット・ブラスト・ディフレクターも、内部に特殊な冷却パイプを内蔵したパッシブ・ジェット・ブラスト・ディフレクターが採用された。これはアリコーンの改良型に搭載されていたものと同型だが、潜水行動を行わない空母向けのモデルであり、構造は簡略化されている。
ソーティ数は平時で90回/日、戦時には140回/日となっている。偵察機は日にちをまたいだ継続的な偵察が可能だが、戦闘機はそうもいかないので繰り返しの出撃が求められる。飛行甲板の広さに劣る本級がニミッツ級を超えるソーティ数を誇る理由として、専門の給油機の存在とロゼッタシステムによる甲板管理システムが挙げられる。これらの恩恵により、円滑な航空機運用が行える。
本級は強襲揚陸艦として建造されており、固定翼機より小型なヘリコプターを多数運用することで搭載機の数を稼いでいる。これらのヘリコプターは揚陸活動や周辺警戒、攻撃など多岐に渡る戦闘力を持つ。ヘリコプターの発着スポットは艦首3か所、アングルドデッキに6か所配置されている。
・Mk.6 電磁カタパルト
このMk.6 電磁カタパルトはアングルドデッキに2基装備されており、ICCSにより制御されている。全長は102m、40000kgの機体を308km/hまで加速する能力を持つ。
2000年に開発された電磁カタパルトであり、レールガン用に開発されたスーパーキャパシタにより大電力の貯蔵・放出が可能となっている。
・Mk.1 先進エレベーターシステム
機力76tを誇る電磁式大型エレベーター。マルセイユ級に搭載されたエレベーターの改良型であり、原子炉から供給される大電力により運用される。
主翼を折りたたんだ状態の艦載機2機を同時に運搬する能力を持つ。
速度は最大積載で格納庫-飛行甲板まで12秒程度となっている。

飛行隊構成

本級の目玉は多数の航空機運用能力であり、その数は84機を数える。
飛行隊は以下。
飛行隊(固定翼機)
攻撃飛行隊ADF-41 x24
早期警戒飛行隊E-5X x4
電子戦飛行隊ADF-41 x4
偵察飛行隊MQ-83B x6
飛行隊(ヘリコプター)
汎用飛行隊MH-60S x4
対潜飛行隊MH-125T x8
輸送飛行隊VC-62CS x16
攻撃飛行隊AH-38 x8
攻撃飛行隊CH-53E x6
合計固定翼機 x38
ヘリコプター x42
搭載機種
戦闘攻撃機ADF-41 アドラー
電子戦機ADF-41
早期警戒機E-2D
E-5X?
給油機MQ-36
偵察機MQ-83B
汎用ヘリMH-60S
MH-125T
輸送機VC-62CS
CH-53E
攻撃ヘリAH-38

格納庫設備・補給

飛行甲板下に1層のギャラリーデッキを置いてハンガーが設置されている。格納庫は1層のみで、全長168.5メートル、最大幅32メートルと小規模な格納庫を持つ。これらは輸送揚陸機能の保持に充てられた分であり、航空機運用能力は十分な能力を示す。なお、高さは3層分、8.6メートルとニミッツ級とさほど変わらない大きさとなっている。
艦載機の多さから全ては格納できず、基本的には露天駐機とされているものの、内部にも一部収容とすることができる。特に偵察機は使用頻度が高く、艦尾に専門の設備が備えられているほどである。
格納庫は2つの仕切りに分けることができ、ダメージコントロールの際には閉鎖される。仕切りはニミッツ級の3か所から減っているが、これも重量削減を優先したため。エレベーターが存在する開口部も対爆シャッターが設置されており、核攻撃などNBC兵器の攻撃を受けた際にもある程度は耐えられるようになっている。
燃料搭載力は5800t、弾薬は2600tとなっている。これらの物資にはMEU用も用意されており、十分な戦闘力を持つ。
揚陸艦としての機能ももちろん備えられており、車両甲板は1093m3、貨物搭載スペースは4,500m3とアメリカ級と同程度を備える。アメリカ級に比べ排水量を大幅に増やした影響でウェルドックもワスプ級と同等の広さを確保しており、電気推進の採用で機関設置範囲の自由度も高まり、結果的に強襲揚陸艦としては破格の性能を得るに至った。

機関

A1B原子炉を搭載。ジェラルド・R・フォード級に用いられる原子炉だが、本級では1基のみ配置。本級は強襲揚陸艦であり、速度はさほど重視されなくなっていることもあり速度は22ktに抑えられている。カタパルトの出力も問題は無いとされている。
機関方式はターボエレクトリック推進とされており、スクリューはスキュー付きの5枚翅固定ピッチプロペラを採用している。通常の艦隊速度を行う速度域ではポンプジェットより効率が高く、エネルギーロスも最小限に抑えられると考えられた。

C4ISTAR

・統合指揮統制センター(JCDC)
本級はロゼッタ戦闘システムの採用に伴うNCWコンセプトの適用により、TFCCとCVICを統合したJCDCが設置される。こちらは通常のGCCSやIBSが設置されているものの、最大の違いはCDCからの情報をより迅速に統合し、素早い意思決定を行うことが可能となっている。本級では揚陸指揮艦として情報統制の必要性が高く、広さも空母並のものが備えられている。
特にIBSからの情報は所属する空母航空団の航空機からもたらされる航空偵察情報と並び情報収集に欠かせないシステムであり、ロゼッタシステムはIBSのアーキテクチャを参考に開発され、オープンアーキテクチャ化されている。
・ロゼッタ戦闘システム
本級はNCWコンセプトに則り、ロゼッタシステムを中核に、衛星から見通し線内まで幅広いデータリンクシステムと通信回線により高いレベルでの情報共有を志向し、常に各個での意思決定を行うための基盤を用意した。遠征打撃群は複数のアセットを備え、本国から遠くはなれた遠洋海域で広範囲での作戦展開を行うパッケージであるため、高い自己完結性と協調が極めて重要となる。いわばロゼッタシステムはミサイル駆逐艦単一のためだけではなく、空母打撃群のために用意されたシステムとも言える。CDCに設置されているものではあるが、JCDCのGCCSと連接されており、迅速にデータを陸上の総司令部とやり取りすることも可能となっている。
単なる米空母で使われているSSDSの後継ではなく、より進歩した光学監視システムと情報管制ネットワークの実装により、甲板上の航空機の位置情報をデジタル情報として表示できる他、甲板上のレインボーギャングの位置情報表示、各機の兵装設置状況、そして艦載機側に実装されていればの話だが、自己診断プログラムとの連携により残燃料や弾薬なども確認可能となっており、極めて高い情報共有と甲板運営が可能となっている、
・AN/SQQ-90
艦首ソナー2種類はズムウォルト級の流用。曳航ソナーなどは装備されておらず、あくまでハルソナーのみの装備とされた。

レーダー

本級では自衛用と航空管制用のレーダーを備える。潜望鏡探知用レーダーも装備されている。
・RA/SPY-7A(V)2
このレーダーは航空母艦用の小型マルチバンド多機能レーダーとして開発されており、RMAモジュールを12個繋ぎ合わせて構成される。最大探知距離はLバンドでの350kmとなっており、スペクトラム拡散方式を採用され電子妨害に強くなっている。半導体素子はGaN素子を利用。
ミサイルの同時迎撃能力は12目標を数えるが、RAMなど撃ちっぱなし方式ミサイルやARHでの終末誘導が不要なミサイルとの併用で数字以上の迎撃能力を備えており、艦隊構成にもよるものの数千発のミサイルによる飽和攻撃にも耐えられるようシステム構成がなされている。送受信機とシグナルプロセッサを一体化しており、そこに水冷ヒートシンクを配置している。

ソナー

・AN/SQQ-90
警戒用のソナーシステム。以下の要素で構成される。
・AN/SQS-61
高周波ソナー。主に障害物探知用として用いられるが、機雷の探知能力も持ち合わせる。
・AN/SQS-60
潜水艦探知用の中周波ソナー。高周波ソナーと合わせてデュアルバンドソナーを構成する。

武装

本級の武装は強襲揚陸艦用に最適化され、主に近距離〜近接防空を担当することになっている。これらは専ら自艦の防衛に振り分けられることになっており、装甲と合わせて生残製の向上を目指された。
・Mk.29 mod3 GMLS
ミサイル発射機は従来のGMLSを改修したMk.29 GMLSが装備される。これは新規ミサイルであるEMIMを搭載するための筐体であり、1基に8発が搭載される。ミサイル搭載数は合計24発。
・レンダリアCIWS
先進近接防空システムであるレンダリアCIWSを備える。これは30mm機銃弾を発射する高レートの機関砲であり、唯一の個艦防空システムとして搭載された。左舷、右舷前方スポンソン、艦尾に配置されている。
・21連装RAM発射機
ロゼッタシステムに接続されるミサイル発射機。2基が装備されることになっており、艦橋に2基が配置される。

搭載ミサイル

・EMIM
本級の基本となるミサイルシステム。中距離艦隊防空の他、下層段階でのBMDにも利用可能。射程は120kmとなっており、弾道弾迎撃ミッションでも100kmの高度まで発射可能。
・RAM
近接迎撃用ミサイルシステム。

運用

本級はESGの旗艦として戦力投射任務に就くことになっており、大規模な戦闘が予想される地域、または広い領域に配備されることになる。

同型艦

・キュラソー・タウン
バルチック艦隊配備。最初に配備された強襲揚陸艦であり、試験艦の意味合いも兼ねる。
・シュパイヤー
北海艦隊配備。主に北海からバレンツ海までの警戒任務を担当しており、有事の際は機動的に動くことになる。
・バンベルグ・シティ
西インド洋艦隊配備。主に西インド洋と南極海の管轄。
・ムゼウムスインゼル
北大西洋艦隊配備。主に北大西洋の管轄。
・ワッデンゼー
南大西洋艦隊配備。南大西洋の警戒任務を担当する。



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